無意識日記
宇多田光 word:i_
 



本当は「あなたが待ってる」はアク禁で行きたかった。折角やっとヒカルの声でないヒカルのプロデュース曲が世に出るのだから、ふらりと出会い頭に出会して「あ、もしかしてこれヒカルのサウンドじゃね?」と言ってみたかったのだ。もっと言えば、ぼーっとした状態でもヒカルのサウンドに気付ける自分を見付けたかった。なのに、ミュージック・ビデオ解禁の時に「Hikkiもちょこっと映ってるよ!」だなんて言うもんだからついつい動くヒカル観たさにクリックしてアクセスしちゃったよ。お陰で「あなたが待ってる」がどんな曲なのか知ってしまった。今考えるとミュージックビデオの映像だけ流して音声はミュートすればよかったのだが、後の祭り。その時はそこまで気が回っていなかったのだぜ。ヒカルが元気そうで何よりだ。(涙)

しかしまぁ、長年連れ添って(?)きたEMIレーベルでの最後の仕事が他社の作品ってのも因果なものだ。通常通りなら「By Courtesy of EMI」の表示があるのだろうが、それがヒカルのEMIの名が伴った最後のクレジットになる。14歳の頃からお世話になっているのだから丸20年だ。長いよ、長い。

とはいえ、ヒカルもそこまで感傷的にならないかな。ヒカルが気にするのは人そのものであり、屋号が変わるからといってそこまでの事もない。今まで通りに沖田梶ご両人と仕事をするのなら「折角レコード会社移籍したのに面子がかわりばえしなさ過ぎて甲斐がない!(笑)」とか言ってるかもしれない。引き続き渋谷文化村スタジオで作業するなら尚更である。何しろミュージシャンは、所属レコード会社が変わったからといって必ずしもその移籍先の社屋に訪問する理由はないからだ。契約や打ち合わせならどこでだって出来る。

……ん? 社屋訪問? …今、身も蓋もない発想が背筋を走り抜けていった。まさかまさか、レコード会社移籍したからって「じゃあみんなに挨拶しに行かなくっちゃね!」と言ってギガント着てSONYの社屋(EPICって今どこにあるんでっしゃろな?)に突撃訪問するだなんて奇行に陥る気じゃああるまいな、ヒカルさん(ガクブル)。実際に実行しそうで背筋が凍る思いだが、二歳の子を抱えてそんな無茶をするだなんてね、ねぇ? ギガントって自分ひとりじゃ脱げないから放置さろたら死ぬんだよ? 決死の覚悟決めないと着れないヤツなんだよ? それをただの挨拶周りで…嗚呼、やる気無さげにお付き合いで「ぼんじゅーる!」と言ってくれる社員の皆様の疲れた顔が目に浮かぶようだ。誰1人として顔知らないけどな。

ああ、でも、そういう「ノリのよさ」みたいなのが企業風土として有るや否やって結構重要な気がする。会社の皆が宇多田ヒカルを応援してくれるか。歓迎してくれているか。そういうので推し量れそうだ。クマが合うか、いやウマが合うかどうかって大事だもん。EMIにはそれがあった。SONYにはそれがあるか。今後の展開に期待です。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


« 移籍理由は何... gender, lamen... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。