無意識日記
宇多田光 word:i_
 



アルバムの中でも、シングル曲ばかりを集めたベスト・アルバムやシングル・コレクションと対極にあるのが「コンセプト・アルバム/ストーリー・アルバム/トータル・アルバム」の類だ。

これらはアルバムとしての存在意義がわかりやすい。一曲々々聴かせる事を想定するよりも、一枚全曲通して聴くのが基本。こういうのはやり方を思い悩む必要はない。ただ、"アルバム"という呼び方が妥当かという問題が残るのみである。

ヒカルはコンセプト・アルバムを作った事はない。将来的には否定できるものではないが、今の処「無縁」と言って差し支えなさそうだ。それどころか、そもそもヒカルは「アルバムを作ろう」という明確な意志があるのだろうか。常に一曲入魂のヒカルに対してはそこからもう馴染まない。

『HEART STATION』の曲順決め会議にヒカルは参加していない、という証言はどこで誰がしてたんだっけかな、忘れてしまったが、仮にこれが事実とするならば、ヒカルは「アルバム」を作ろうという意識が(相対的に)希薄なのは明らかだろう。曲は作る、締切までにきっちり提供しよう、しかしそこから先は任せた、という感じか。

この点については、ヒカルが「レコーディングが終わる日」を目処にしているのがみてとれる為、つまりプロデューサークレジットがあるとはいえ、ミキシングやマスタリングにはそこまで深入りはしない、精々立ち会う、その場には居る、という程度なのかもしれない。

しかし、それは我々の実感からは程遠い。『Fantome』を全曲通して聴いた際「名盤だ」と呟くのは抗い難い。どうしてもアルバム単位で判断してしまう。そういう彼方とこちらの食い違いの話から又次回。

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