無意識日記
宇多田光 word:i_
 



ひとつのアルバムに収録されている楽曲の歌詞が扱うテーマによって緩やかに大別され得るのは、別にそこに裏コンセプトがあるとかいう事ではなく、ただ単に作詞をする人間がその時期にそういう事に興味・関心があった、という事に過ぎない。大袈裟に捉える必要はない(何事も大袈裟に捉えるのが芸風の人に言われたくないわぃ)。

こういう話は、作り手より受け手が勝手にストーリーをつけていく位がちょうどよいのだが、それでもやはり「実際のところはどうだったのか」に関心の有る人も在る訳で、そういう人たち(って自分もそうぢゃないか)の為に、本来なら各楽曲の制作時期や録音時期をブックレットに記しておくべきだと思うのだが如何か。

これは伝統の話で今現在もそうだと主張する気はサラサラ無いが、邦楽のCDというのは昔からブックレットが非常に貧弱である傾向が強かった。洋楽の日本盤は廉価な輸入盤に対抗すべく様々な付録をつけていたものだ。対訳は勿論、それこそ制作時期やメンバー、録音の経緯などを事細かに解説する。インタビューをとってくる、等々、数百円値が張っても日本盤を買おうという工夫がみられた。しかし、邦楽の日本盤は、当たり前だが競争すべき輸入盤が存在しない為、殿様商売と言いますか、1ページでもブックレットを薄くしようと(見開き閉じなので4ページ単位だけどな)読めもしない小さな小さなサイズのフォントで歌詞を印刷して何のメッセージも添えずプラケースに挟み込んであっただけ。それがコストダウンに繋がりCDが安く買えるというならまだしも御存知のように今も昔もCD1枚のお値段は見事に横並びに一律である。そりゃあけんな商品売れなくなりますわな、と昔はよく思ったものだ。今は知らんけど。(←邦楽のCDあんまり買わないのでわか
らない人)

でも、その気になれば出来るのだ。『First Love』の15周年記念豪華盤のブックレット…いや付属の"本"にはしっかり各楽曲の制作時期、レコーディング・セッションの時期が明記されていた。歌詞を吟味したい身にとって、どういう順序で制作時期が進んだかは極めて有用な情報である。それによって解釈は如何様にもなるからだ。なぜ最初っからこれをしないか。

というか、本来なら新譜をこういう豪華盤として出すべきなのだ。制作ノートとか、映画やアニメのBlurayやDVDの付録ではお馴染みだろう。絵コンテ集や設定資料集もよく見掛ける。円盤を購入するような熱心なファンは、その作品を隅から隅まで味わい尽くしたいのである。アルバム一枚を映画一本だと思って円盤をプロデュースすれば、幾らでも出来る事は見つかるだろう。

ただし。宇多田ヒカルにそれが適用できるかどうかは別問題だ。果たしてヒカルのファン層は、そこまで熱心に作品に没入したいのか。どちらかというと「音楽の難しい事はよくわからないけれど、ヒカルちゃんの歌声は好き。」みたいなふわわんとしたファンがマジョリティなのではないのか。今一瞬「マジョリティって"魔女っ娘クォリティー"か"魔女っ娘リアリティ"か、どっちの略だろう?」というよくわからない疑問が頭を過ぎった。勿論答はない。

それはいいとして、フィジカルを購入する際に、作品に関する資料が添付されているか否かは購入者の満足度に大いに寄与する。あとはニーズの「数」を推し量ってそれに合わせた生産数とお値段を決めるだけなのだが、それがいちばん難しいのよね…。とんでもなく値が張ってもいいから「完全受注生産」で『FL15thDX』なみの豪華仕様のニューアルバムを作ってうただけないでしょうか。どうかご検討の程、何卒よろしくお願いしますですm(_ _)m

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