無意識日記
宇多田光 word:i_
 



「やっぱり1曲4分以上は長いなぁ」と今日も思う。生来集中力の続かないタチなのでアルバム一枚に4〜5分の曲が10〜12曲収録されているとすると48〜60分か。ひとところにじっとして一時間弱も音楽に耳を傾けているなんてなかなかできない。大抵、じっとしているうちにうただ寝してしまう。無理なもんは無理だ。

これが3〜4分の曲が8〜10曲程度収録されている作品なら24〜40分で、なんとか最初から最後までダレる事なく聴ける。大体これ位が限度なんですよ私。

Hikaruのアルバムでこの水準の長さ、いや短さをもつのは『This Is The One』だけである。結果、多分歴代でいちばん1曲目から最後の曲まで通して聴いた回数が多いアルバムは同作になるんだな私の場合。他の作品の場合、一時間前後もあるとなかなか通して聴く事が少ない。

どうにも、ここ40年位の流行歌は演奏時間が長すぎるのではないか。多分、アルバムに収録されている演奏時間が長ければ長いほどお得、だなんて売る方も買う方も安直に考えた結果なんだろうが、こちらとしては言いたい事があるんなら要点だけかいつまんで簡潔に述べて欲しいのだ。

…こういう話になると私は決まって「ザ・ビートルズは2分の曲でも素晴らしい。」と述べる訳だが…今回もそうである(笑)。実際、例えば空き時間が15分あったとして、簡潔に纏められた3分の曲を5曲聴くのと、引き伸ばされた5分の曲を3曲聴くのではどちらが満足度が高いか。私は前者を選ぶ。ザ・ビートルズなら「プリーズ・プリーズ・ミー」「抱きしめたい」「ロックンロール・ミュージック」「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」「アイ・ミー・マイン」を聴いても15分足らずだ。5分の曲を3つ並べてこの5曲の塊に匹敵する満足度を齎すなんてそうそうは出来まい…

…『Kremlin Dusk』『Goodbye Happiness』『桜流し』、なんてどうでしょ?

…ううう、結構自分の中では甲乙つけがたいかも…。

どないやねん。(溜息)

という訳でUtada Hikaruというアーティストは、4〜5分の曲を12曲並べてアルバムを作っても最初から最後まで眠くならずに聴き通せる殆ど唯一の人、なのかもしれません。私にとって。

今宵はこんな結論でよかったのだろうか。「『This Is The One』みたいにもっと短い曲を書いてくれてもいいのに」って主張する予定だったんだけど、『Kremlin Dusk』『Goodbye Happiness』『桜流し』を3曲連続で聴いたら確かに物凄い充足感。曲順的には『桜流し』『Kremlin Dusk』『Goodbye Happiness』かな。否どう並べても凄いわ。

という訳でアルバム期待していますのでヒカルさん、是非頑張って下さいな。

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この15年間のレコード会社による利益率の高いCDを売る為の"悪足掻き"の数々は驚異的で、いつのまにやら日本は世界でも有数の"CD大国"となった。音楽が売れてなくてもCDは売れているという。手品師かね。

初手だったCCCDからして暗雲低迷の兆しだったのによくもまぁここまで持ちこたえたなと。カセットテープの延命ぶりをみるにCDもまだここから20年位生き残るんじゃないの。

とはいえ、電子販売でも日本は先行しかけた事があった。代行決済という必殺技を引っさげ高い単価でサンプル音源を売りつけるという端からみたら阿漕な商売は当たりに当たった。読者なら『Flavor Of Life』の着うたが驚異的過ぎて2007年度世界ダウンロードランキング第2位になった事は御存知だろう。これは配信販売を"世界的にリードしていた"と表現してもミスリードではないんじゃないか。

しかし、着うた陣営は来るべきスマートフォン時代に対応できなかった。それまでは携帯電話によるインターネットアクセスは独自規格ながらも日本が世界をリードしていた(らしい)のだが、iphoneの登場によって"逆転"する。まぁAndroid等が出遅れただけだけど。

iphoneから後、日本のインターネットは常に世界に対して後手後手となっていったが、音楽業界は更に後塵を拝した。iTunes Storeとの価格交渉やら何やら。早い話がiTunes Storeに対抗できる国内発のスマートフォン対応配信販売システムを統一化して用意できなかったのである。着うたを購入していた層が誰であったかは正直よくわからないのだが、あの爆発力を継承しきれなかったのは確かだ。

それから10年経って、大体の事は落ち着いている。あとは秋元康関連がどれだけもつかとか、ジャニーズはいつまでジャニーズなんだジャニーさん引退したらどうなるんだ、という"個人芸"の押し引きにかかっている。次なる個人芸が出てくれば別だが今んとこ気配はない。

しかし、レコード業界といえば100年前にラジオの出現によって最盛期比で十分の一以下の業績になっても甦ってきた不死鳥の如き存在である。今後もあらゆる手で延命をはかるに違いない。「ある日突然YouTubeが有料になる」が最善手(或いは最悪手か)だが、そこまでいかなくても名瀬からうまく生き残りそうな気がしている。確かに、ラジオに較べればインターネットはまだやりようがあるか。どうなるか判らんが十年スパン位でのんびり眺めている事にしよう。

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