タカハシ的 * 旅ノォト。

さもない日常風景や、郷愁漂う旅の断片をさらっと物語る、高橋政彦スタイルの旅の写真日記です。

あの日に帰りたい。

2012年09月22日 | 記憶の中の旅
むかし、と言ってもほんの数年前、
頻繁に出入りしていた某情報誌編集部の飲み会の一コマ。

たぶん花見の宴会なんだろうけど、寒いだろうってんで最初から屋内。
それも社長室で大騒ぎ。無礼講にもほどがあるって。

懐かしいし、なんかとってもあたたかい職場でした。
いろいろ大変な事は多かったけどもね。

今となれば、それなりの黄金時代。
大人たちの青春時代っつーの?

本当に数年前のことなんだけど、自分を取り巻く環境、状況はぐるりと変わっちまった。
この編集部を離れた後、私は実家の家業である魚屋に戻って、宮古まで毎朝セリに出かけていた。
そして、その4ヵ月後に大震災が起き、津波が押し寄せ、
やがて人生がぐるんと回ってラジオの仕事をすることになる。

編集長が手にする酒は陸前高田の濁り酒。飲み口がいいのでついつい飲み過ぎ、翌日大変なことになるウマ酒だ。
あの震災後になんとか復活して大いに喜ばれているのだけれど、
この写真の時代には普通に入手できる何の変哲も無い、ありふれた酒だった。

やっぱいりいいなあ。
ふつうがいいなあ。
ふつうがいちばんだ。
なんてちょっとセンチな48歳です(苦笑)。

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