Trip to the Waterside ~梅のいい釣り夢気分!~

三浦半島・伊豆半島をメインとした ルアー釣行記とそれにまつわる旅の記録を中心に、日常生活もろもろと

名竿

2015-12-30 | ロッドの話
ボクがSWルアーをやりだした頃は『UFMウエダ』と『パームス』のロッドが憧れでした。

かれこれ20数年前になりますが、その頃は(オカッパリでの話として)海のルアーのメインターゲットはシーバスで、メバルやカサゴのような魚は専用ロッドなどほとんどなく、あっても今ほど繊細なロッドではなく、ライトなシーバスロッドで、あわせてメバルやカサゴ メッキやカマスにも使えますよ的なロッドが出てきだしてた頃だったかなと思います。

そんな感じだったのでSWルアーロッドと言えば、シーバスの聖地的な千葉や湘南が発祥のこの2社が強かったのかな? なんてことを考えたりしています。

そしてその中でもボクが好きだったロッドがこの2アイテム。



ウエダはガイドがステンレス製というのがノーマルモデルで、『Ti』とつくモデルは当時最新のモデルに搭載されたチタンガイドを意味します。『EX-Ti』はノーマルからの進化版としてブランクスにボロンがコンポジットされ、ノーマルと比較すると細身でシャープになった感があり、ティップ部分もSPSに近く細く繊細に( CPSはSPSと比べ繊細さよりパワーや剛性的なタイプだった )なり、当時出だしていたコモモのような引き抵抗の少ないルアーに対応したものだったんだと思います。

パームスは『サーフスター』がモデルチェンジのときで、このモデルはチェンジ後の物です。
シルバーのブランクカラーとメタリックブルーのコスメは斬新で( 当時はあまり色を入れるメーカーがなかった )、さすが湘南ブランドと思ってたもんです。



ボクの所有しているのは、ウエダが『 プラッギングスペシャル CPS 862EX-Ti 』でパームスが『 サーフスター SGP 70SL 』の2本。過去所有していたモデルは『 CPS 』については少し前に書いたので省略して、『 サーフスター 』はこの『 70SL 』と『 86L 』『136M 』の3本がありました。

『 サーフスター70SL 』は今で言うライトゲーム的な位置づけになると思いますが、写真で見ての通り、『 CPS 862EX-Ti 』と比べてトップガイド径がほぼ変わりません。
これは、当時と現在の主流ラインが違うことが大きな要因だったかと思われます。当時はまだナイロンを使っている人の方が多かったし、PEを否定するような人たちもかなりいましたから。ボクもPEに入るのは早くはなかったかな。PEの性能は否定しませんでしたがラインシステムを組むのが面倒で、フロロの( ボクはナイロンよりもフロロ派でした )先端をダブルラインにして編み込んだものがボクのスタンダードでした。

そんな背景ですからガイド径は大きかったんですね。


次にフォアグリップ。



このグリップまわりはウエダはこだわってたのかな~と思います。CPSシリーズだけでなくSPSシリーズも同じ形でしたし、トラウトロッド系も同じような形状を採用してましたからね。


次にリアグリップ。



ここもウエダはこだわりが強かったかと思います。この後ろに長いグリップはウェーディングをしている時は、脇に挟んで使うのに安定感がありいいのですか、ロッドアクションを頻繁に入れるような釣りには、取り回しが悪く使い勝手が悪いのが欠点です。またロッドの有効レングスという面でもオカッパリという色々な足場を想定すると欠点かなと思います。しかしこれがウエダの特徴でもありました。

対してパームスは各モデルがバランスのいい長さで、操作性が良く、誰が使っても使いやすいと思わせる長さだったんじゃないかと思います。
ボクはこの『 70SL 』をメッキ用に使っていましたが、本当に使いやすく大好きなロッドでした。南国に行ったときのライトゲーム用ロッドとしては一時最強だったと思います。ちなみにこのロッドでのボクの最大魚は、奄美で釣った50cm弱のトレバリー。ファイヤーラインの8ポンドにリーダーはナイロン12ポンド、ルアーはスプーンでした。


最後はバット。というかロッドのロゴのデザイン。



2本ともホントかっこ良かったなぁ。とくに『 CPS 』のアカメマークは印象的でしたね。


いまはウエダがなくなり、パームスという名もあまり聞かなくなりました。他にも当時シーバスシーンを賑わしていたロッドとして、『 スミス ブローショット』や『 ダイコー プレミア 』『 ザウルス ブラックフィン 』、ダイワなんてまだ『 パシフィックファントム 』『 TD-S 』なんて時代でしたからね。ダイコーもザウルスもなくなっちゃったし、『 ブローショット 』って名も聞かなくなっちゃいましたね。

いまはいろんなメーカーが参入しいろんなロッドを作ってくれているので、釣りの幅が広がり間口が広がりましたが、こういった昔のメーカーや竿の名前を聞かなくなってしまったのはさみしくもありますね。


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