行政マン・コーチのはじめの一歩

行政マンでありコーチである“まるさん”の、コーチング、ファシリテーション、人事制度、行政改革、福祉の話。

西郷南洲翁遺訓

2007年01月22日 | 名言・格言
「佐藤一斎『言志四録』を読む」を読んでから、西郷隆盛の言葉・思想に関心をもっていたのですが、今日、「西郷南洲翁遺訓」を読み、また感動!

西郷隆盛は、すばらしい文章を書く人だったらしいのですが、自らを主張することを嫌い、本などを残していません。

唯一残っているのが、西郷隆盛の発言を庄内藩が書き残した上記の書だけのようです。

43項目の短い言葉ですが、一つ一つ味わって読むべき本です。

最初、岩波文庫で読んだのですが、旧仮名遣いで難しく、「話し言葉で読める〜」と併せて読んでいます。

最初の一篇はリーダーについての言葉です。

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 廟堂(びょうどう)に立ちて大政をなすは天道を行ふものなれば、ちとも私しをはさみては済まぬものなり。

 いかにも心を公平にとり、正道を踏み、広く賢人を選挙し、よくその職にたふる人を挙げて政へいを執らしむるは、すなわち天意なり。

 それ故真に賢人と認める以上は直に我が職を譲る程ならでは叶はぬものぞ。

 故になにほど国家に勲労ありとも、その職に任へぬ人を官職をもって賞するは善からぬことの第一なり。

 官はその人を選びてこれを授け、功ある者には俸禄をもって賞し、これを愛し置くものぞと申さるる(以下、略)。 
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最初の1行は、政治を行うものは、その仕事に「私心」をはさんではいけないと言っています。「私心」とは、利己欲だけでなく、好き嫌い、価値観の合う者合わない者全てひっくるめて万民の暮らしを支えるよう「天の仕事」として行わなければならない、と言う意味です。

2つ目の文は、こだわりや好き嫌いを捨て去り、公平な心で適材適所の人材配置を行い、その力を振るわせることを、

3つ目の文では、自分より指導者としての力がある者がいたら、自ら進んでその地位を退き、その者に譲らなければならないほどであると言います。

そして、4つ目に、大きな功績があった者でも、より高い職務を全うする実力がなければ、決して褒美として地位を与えてはいけない。その職に適したものに地位を与え、功績のあるものには報酬を与えるべきであると言っています。

最後の言葉は、松下幸之助の「能力あるものには地位を与えよ、功あるものには禄を与えよ」の元になった言葉かもしれません。

政治についての話ではなく、組織運営についても当てはまる言葉だと思います。
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南洲翁遺訓 松下幸之助 旧仮名遣い 最後の言葉
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