梅ある記編集日記

梅の総合情報サイト「梅ある記」の編集についての日記です。

阿久根市大川地区の老紅梅

2011年01月18日 | 名所の話
 阿久根市と言えば良くも悪くも市長の活動が全国的に注目を集めているところですが、ここに失われつつある老木があります。肥薩おれんじ鉄道「薩摩大川駅」から山手に登ったところにある民家のしだれ梅がそれで、数年前までは立派な紅花を咲かせていたといいます。
 樹齢100年を越えているだろうと言われてるこのしだれ梅は、大川の紅梅として毎年結構な数の方が見に来られるようで、持ち主の方の丁寧な剪定のおかげもあって銘木というのに相応しい状態だったそうです。ところが、その持ち主の方が2年ほど前に他界されたらしく、その息子さんも東京にいらっしゃるということで、現在は近隣の方が手入れをされているということでした。
 市役所では毎年咲き具合をウェブサイトにアップするなどして広報をしていましたが、去年、写真ほど立派じゃないというお小言を頂いたようで、今年から広報を控えるようになりました。立派じゃないというのは、実は木の一部が枯れてしまって花をつけなくなってしまったためで、かつて咲かせていた笠状の紅梅が見られなくなってしまったということだそうです。
 ただ、この銘木がお気に入りの方もやはりいるらしく、咲き頃の2月前後には見に来られる方もいらっしゃるそうです。

 梅は剪定が難しい木ですから簡単に枯れてしまうものです。100年以上人の目を楽しませてくれた紅梅の姿を拝見したい方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
 なお、市役所からは、民家なのでマナーに注意して、車も混雑するので注意してくださいというコメントを頂きました。車だと九州自動車道から行きますが、電車だと九州新幹線「出水駅」から肥薩おれんじ鉄道に乗って「薩摩大川駅」まで。そこから徒歩で30分ほど歩くか、タクシーで10分程度です。

大川のしだれ梅についてはこちらから→http://umearuki.net/?p=5799
全国梅の総合情報「梅ある記」→http://umearuki.net/


最新の画像もっと見る