”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

とうもろこしとレタスの関係

2016-06-10 09:59:43 | 野菜

昨日、とうもろこしの講座の様子を書かせていただきましたところ、

県外の方から、

「このとうもろこしは、いつ頃種を蒔いたの?

 ハウス栽培ですか?」

と質問がありました。

   

これには、遠州森町の「水田活用法」が関係しています。

   

今の時期は、一面のとうもろこし畑が広がっていますが、

 

   

この同じ畑、冬はどうなっているかというと、

 

 

このビニールのトンネルの中では、レタスが栽培されています。

遠州森町は、冬レタスの指定産地になっています。

 

レタスの栽培適温は18℃。

いくら温暖な静岡県でも、真冬に18℃にはなりませんが、

こうやってトンネルで寒さを防いであげることにより、

レタスを栽培することができます。

 

このレタスの出荷は12月~翌年3月頃まで続きます。

そして、レタスの収穫を終えた畑に、次々にとうもろこしの種を蒔いていきます。

2月頃はとうもろこしの種まきで一番忙しい時期と言えるでしょう。

  

ですから、レタスもとうもろこしもトンネルのような資材は使いますが、

ハウスで栽培されているわけではないのです。

  

そして、これだけではありません。

続きがあります。

とうもろこしの収穫が終わると、

そこを水田に戻し、お米を作ります。

つまり、レタス→とうもろこし→米 、

そして稲刈りの後はレタス苗の定植というように

1枚の田んぼが、1年間で3つの顔を見せてくれます。

(すべての農家さんがこのように水田を3倍に活用しているわけではなく、

レタスととうもろこしの二毛作という方もいらっしゃいます。)

 

こうやって、一枚の田んぼを活用することにより、

 ・レタス特有の病害虫がほとんど発生しなくなった。

 ・レタスを育てた後の土壌の環境が、とうもろこし栽培に向いている

 ・水田に戻して、お米を作ることにより土が若返る。

などの効果が表れています。

   

この水田活用法のおかげで、

今の時期、私たちは森町の豊かな田んぼの「夏の味」を

思う存分楽しむことができるのです。 (^^♪

 


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