”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

今年もツタンカーメンについて悩むのです

2017-05-18 13:37:10 | 野菜

「豆が採れたから、またいつでもおいで~!!」

という電話が今年もかかってきました。

 

豆というのは・・・。

 

ツタンカーメンのエンドウです。

  

この豆については、過去にもブログに何回か書かせていただきました。

   

昨夜は、豆ごはんにしました。

 

いつもは、豆も一緒に炊きこんでいますが、

今年は豆を別に茹でて、その茹で汁を使ってご飯を炊き、

最後に豆を混ぜる・・・という方式でやりました。

 

だから、豆を茹でる時にすでに紫の色素(アントシアニン)が流れ出しているのでしょう。

 

炊きあがった時に、すでにほんのりピンク色ですね。

  

でも、ここからがツタンカーメンの本領発揮ですよ。

8時間、保温しておいたら・・・。

 

ご飯は、お赤飯の色。

でも、その分、豆の色は悪くなっていますね。

  

 

毎年、ツタンカーメンのエンドウごはんを食べながら考えます。

この不思議なアントシアニンの働きについて。

なんで、この豆はこの色を身に着けたんだろう?

   

「動かない」という選択をした植物は、様々なストレスに対抗するために

「独自の化学兵器」による防御戦略を発達させました。

 

様々なストレスというのは、虫や病原菌ばかりではありません。

環境に由来するストレスというものもあります。

 ・乾燥

 ・土壌の塩分濃度

 ・温度変化(高温、低温)

 ・紫外線

 ・上記の4つのストレスが引き起こす活性酸素

  

エンドウ豆の原産地は、中央アジアから中近東地域と言われています。

空気は乾燥し、一日の温度変化も大きく、紫外線も強いことでしょう。

これらが原因となって発生する活性酸素を減らすために

抗酸化力のあるアントシアニンという「化学兵器」を装備し、

大切な豆(種子)を守っているのではないでしょうか?

 

毎年、豆ごはんを食べながら考えているのですが、

このミステリアスな紫色は、なかなか正解を教えてくれません。

 


コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
グリンピースでも・・・ (ぷ〜)
2017-05-18 19:53:38
お豆ご飯、グリンピースで作っても、一晩保温すると赤っぽくなるよ(^^;;
Re:グリンピースでも (ume724)
2017-05-18 21:05:10
ぷ~ちゃん、ありがとう。
すっごい興味深い情報です。
グリンピースも、やっぱり中にアントシアニンを含んでいるのね。
「どうしてツタンカーメンのエンドウだけが?」って不思議でしたが、
エンドウはみんな種子を守ろうとしていることがわかって、
とってもうれしいです。
(^O^☆♪ (ぷ〜)
2017-05-18 23:26:42
私は、ただ単に炊飯ジャーの性能の問題かと思ってました^_^;
アントシアニンは考えたことなかったよ(笑)
炊飯ジャー (ume724)
2017-05-18 23:43:32
ぷ~ちゃん、豆ごはんが炊飯ジャーの性能で
お赤飯になるなんて・・・。
さすが、ぷ~ちゃんは考えることが違うっ!!(爆)

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