梅﨑良則

これから城西キリスト教会の礼拝で話された説教を掲載します。

ヨハネの黙示録より概説

2014年02月23日 | 日記

 本日の説教が「聖書教育」に準拠してヨハネの黙示録からなされるので、巻頭言は「ヨハネ黙示録概説」(渡辺善太著)をそのまま引用したものとする。
以下、引用・・・
・・黙示録の目的は「ヨハネ」が「見しことと、今あること、後に成らんとする事」とを記すべく命じられて書いたところにある(1:19)
しかし、この過去、現在、未来にわたることの記録において、特に重要なことは、「かならず速やかに起こるべきこと」であり、本書の未来というのは「速やかに」起こると言う意味の未来のことであるという点である。

 本来書簡の多くのものは使徒によって書かれたとはいえ、その使徒と特定の教会との関係を反映する、いわば私的性格をもっていたものであり、そうではなくてもロマ書の如き半ば公的のものと言えるものはあっても、最初から全面的に公的性格をもったものはほとんど見られない。ところがこのヨハネ黙示録は「この預言の言を読む者と、之を聞きてその中に録されたることを守る者等とは幸福なり、時近ければなり」と記されているところによっても知られるように、本書は最初から公的に朗読され、かつ会衆に
聞かれるために認められたものである。(1:3)
 
 本書の主題は「屠られた子羊キリスト」による宇宙的終末の開示である。本書は聖書聖典の最後に置かれた聖書全体の結論であり、「創世記」に対しては、これに対応する「終末記」をなす。さらに新約聖書の区分から言えば、第三区分をなし、第一区分が全体として「神の国」を主題とし、第二区分が「教会」を主題とするのに対し、第三区分なる黙示録は、神の国と教会の終末的結びつきを指し示す、ということができる。これはその意味において、前著したごとく、ヨハネ伝福音書が語った「神の国と教会の始源的結びつき」に対応するものとして見られる。
 その文学的形式からみると本書は前述せし如く異象的預言としての性格を備え、その構造は七という完全数を用いた系統ある一つの神劇である・・・・

                                                               以上

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