苦楽の彼岸 山あるき 森あるき

こんにちは!umebocです。
主に近畿の山々をうめ子と2人で歩いています。

2011年5月03日(火)【武奈ヶ岳】 其の二

2011-05-26 | 近江・鈴鹿エリア
【武奈ヶ岳 其の一】
其の二で終わらせるつもりだったのだけれど、まとめられなかったので其の三まで続く。
まいったなあ。

さて、
御殿山から落書きの道標があったピークを過ぎると、武奈ヶ岳への開けた稜線歩きとなる。




このあたりには残雪があり、斜面を覆っている。
わりと広範囲なので思わず走り回ってしまった。
たぶん、後ろの方から歩いてきている人たちには「何やってんだ?」と、遠望できるはずである。
それにしても、この歳にしてはしゃぎ過ぎる自分に反省。
なんてしていませんが!
でもへそ曲がりなので、他の人がはしゃいでいる中には入っていけないのだ。
集団でワイワイするのはやや苦手。






だいぶ登ってひと息











岩場


ゴツゴツした露岩地帯がある。
道が二つに別れていてどちらへ進んでも合流できるのだが、
右手の岩を乗り越えるルートをとると、
個人の追悼(?)プレートのようなものが埋め込まれているのを見ることができる。
そのうち墓石を持ち込む人も出てくるかもしれないな。













油断していたが、見えていたピークは武奈ヶ岳山頂ではなかったのである。











ややガックシとなりながらもメモメモ

11時15分、武奈ヶ岳山頂直前のピーク。八雲が原への分岐となる。
後でもどってくることになるのだけれど、とにかく武奈山頂へ。












ようやく見えた山頂






とにかく1枚


11時20分、武奈ヶ岳ピーク(1,214m)。

すでに大勢の人が憩っている。
ボク達も腹が減った。ここで昼休憩だ。





景色を見ながら食べるおにぎりは最高だ


11時20分~11時50分、昼休憩。


ひさしぶりに持ってきたおにぎりをみそ汁で流し込んでそそくさと出発する。
それにしても人が多い。この中にボクのようにブログをやっている人もいるかもしれないのだ。
(実は先日、同じ日同じ山に行っている人のブログに山頂で休憩しているボク達が写っていたのだ)



















さっき歩いてきた分岐のあるピークまで引き返し、イブルキのコバを経て八雲が原へと進む。





ぬかるんでいて足場の悪い下り。さらに灌木の枝がものすごく邪魔なのだ。








下りはじめてすぐ、コヤマノ岳・中峠分岐を中峠方面へと向かう。
このあたりはブナ林がとても美しかった。














12時06分 中峠・八雲ケ原分岐


5分も歩くと中峠・八雲ケ原分岐があり左へと進む。











途中に岩場がある。
しばらく歩くと、右手に沢が流れている。
下の方にスギ林を見ながら左へと歩く。











12時19分、広場に出た。ここが比良スキー場跡地となるのだろう。
あとはスキー場をたどるように歩けばいい。













はるか向こうにググッと登り坂が見える












単調で急な下りほど嫌なものはない。でも、ここを上ってきているグループも大変だなあと感心する。











12時35分、八雲が原に到着だ。
だだっぴろ過ぎて道がわかりにくい。ちょうど休憩していたおじさん達に道を尋ねてみた。
たまに人に声をかけてみるのも良いものだ。











橋を渡っているふり


湿原といわれればそうかもしれないが、この季節、ただの池にしか見えない。
アカハライモリが沢山、元気に遊んでいた。
夏に来ればサギソウなどを見ることが出来るようだ。

おじさんの意見をもとに、このまま正面に見えるスキー場跡の斜面を上る。


【2011.06.06/追記】
この画像の池は人工的に新しく作られたもののようだ。
本当の八雲が原の湿原はこの人工池よりもう少し南側にある。
ゴールデンウィーク頃にはミズバショウが美しく咲いていたとのこと。
山は1度くらい歩いても「知る」にはほど遠いなあ。











こちら側の山は砂だらけだ。
そういう地質なのか、スキー場の芝生用に大量に持ち込んだものか?








13時00分、北比良峠に到着。




かすんではいるが、琵琶湖の見える素晴らしい展望




それでは【武奈ヶ岳 其の三 完】で。まったね~。




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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
湿原 (ボランティアです)
2011-06-06 17:07:53
こんにちは~突然すいません。
その八雲ヶ原を中心に、個人のボランティアとしてほぼ毎週現地で活動している者です。
お写真に写っている八雲ヶ原(ヒュッテ跡)の池は湿原ではなくて、スキー場が閉鎖になった後、京阪さんが自然回復の一環として、人工につくったものです。現在の湿原は、そのもう少し南側、八雲池と隣接した場所にあり、尾瀬のミニミニミニ版みたいになっています。サギ草は昨年秋はその湿原に、確か10月初旬だったかと思いますが咲いていました。
行かれたのはゴールデンウィークですよね?その頃は湿原にはミズバショウがキレイに咲いていました。
比良山にはたくさんのルートがあり、四季折々色々な楽しみ方ができる奥の深さがあります。どうぞ、今度はまた違う季節、違うルートで歩いてみてくださいませ。
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なるほどっ!! (ume-boc)
2011-06-06 19:42:54
ボランティアさんへ。

ご指摘ありがとうございます!
そうですか、あの近くに正しい湿原があったのですね。
それもミズバショウが咲いていたなんて・・・ミズバショウを見たくて見たくて、どこに行ったら見らられるかなあ、なんて言ってたのに。
かなりショックです。情報収集の甘さを反省いたします。
本当にありがとうございます。来年こそ、見に行きたいものです。

昨日にはリトル比良に行っていました。あそこの白坂を見て、この辺の砂地の理解が少し出来たような気がしました。
返信する
正確に言うと (ボランティアさん)
2011-06-07 00:12:05
以前はあの一帯はまるっと湿原だったらしいのですが、その北半分をスキー場をつくる時に埋め立ててしまったそうです。今残っている湿原は、本来の湿原の南半分だけなんだそうです。
スキー場がなくなって、原状回復として埋め立てたヒュッテ跡も長い時間をかけてでも元の湿原にしようとなり、その一歩として、あの池ができたというわけです。
恥ずかしながらワタシも最近までよく知らなかったのですが、あの池は単に景観上の狙いで作ったものではなく、まず、埋め立てた土とゲレンデ側から流れてきた土砂を取り除き元の湿原の地表を表に出し、その地中で長く眠っていた種子を発芽させる狙いがあったそうで、専門家の方のお話では確かに徐々に植生は回復しつつあるそうです。あのあたりの草草は一見雑草の様にも見えますが、とても大切な植生が復活しつつあるそうです。何十年後、何百年後かもしれませんが、あのあたり一帯が情緒たっぷりの湿原に戻ったら…素敵ですよね。
そのためには今、あの場所を護っていく必要があります。安易なたき火を防ぎ土壌を護る、ゴミによる汚染を防ぐ…人間と自然の共生に関して、深く考えさせられる場所です。
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なるほど。 (umeboc)
2011-06-07 20:01:20
ボランティアさんへ。

良いですね。
何十年後、何百年後に希望を持ち、コツコツと進めてゆく活動。
自然との関わりはいつもコツコツ、なのですね。

勉強になりました。
山歩きの中で、こういったところにも視点を向けて歩くことも必要だと、気付かされました。


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