苦楽の彼岸 山あるき 森あるき

こんにちは!umebocです。
主に近畿の山々をうめ子と2人で歩いています。

2011年1月16日(日)【三上山(木津川市)】 其の一

2011-01-18 | 大和・吉野・赤目エリア
京都府木津川市にある三上山に行ってきました。
この日の天気予報は50~70パーセントで降雪とのことでしたから、かなり悩みました。
雪だから、雨じゃないから大丈夫じゃないか?そんな風に考えてみたり、
降るとわかっていて、
あえてレインウェアを出動させるのも後々(洗ったり干したり)面倒じゃないか?
なんて考えてしまいます。

結局、自宅を出る15分前まで(用意はしつつ)迷ったあげく「行く・・!」とボクが決断しました。
寒い朝に布団から出たがらない子を無理矢理引きずり出してしまった、
という雰囲気のうめ子を伴い少し陰鬱な空気の中自宅出発です。

6時55分、自宅出発




環状線から新今宮で乗り換え奈良駅へ。そこでまた乗り換えて加茂駅へと向かいました。
方角としては奈良へ行く感覚です。
目的地は加茂駅で京都なのですが、京都の南の南、奈良と接するこのあたりは、
ほぼ奈良と言っても過言ではありません。



8時33分 JR大和路線加茂駅

京都府木津川市加茂町駅西1丁目にある、間違いなく京都の駅です。
自宅から約1時間半と、普段の行程よりやや時間はかかっておらず、気持ちに余裕が持てます。





駅正面は上の画像なのですが、ボク達は西口より外へと出ました。
駅から道路を右(北)へと進みます。







わりと広めの道を道なりに進むと、恭仁大橋(くにおおはし)が見えてきました。


8時50分 恭仁大橋











木津川の広々として静で清らかな流れは、ボク達の故郷の川にとてもよく似ていて好ましく、
周囲の低い山々と見事に解け合い、この日の空の広さを引き立てています。










これから登る三上山が姿を見せています。

























橋を渡りすぐに分岐を左へと進みます。
この道は740年に聖武天皇が平城京より遷都した恭仁京(跡)へと続いています。
(そうは言っても、結局遷都計画は743年にポシャり、まわりまわって平城京にもどったそうです)

三上山のことをネット上で調べていると、
ほとんどの方がこちら側から山へと上り、その前に恭仁京跡へと立ち寄っています。
あまり興味がなかったボク達でしたが、みんな行っているので「まあ行ってみっか」と跡地へ向います。

途中、人を見ると後ずさりして必死に逃げようとする犬を散歩させている女性に詳しく道を尋ね、
人を見ると視線はそらさずに必死で後ずさりする犬を横目に先へと進みました。

実は当初、女性が「くにきよあとは・・・」と言っていたので「恭仁」と書いて「くにきよ」と読むのか、
と思っていたのですが「くにきよ」→「くにきょう」なんですね。

















我が故郷とよく似た風景に心が和みます。
住んでしまいたいほどの素晴らしい環境、田舎暮しに憧れがなくても、
この空気の清々しさにはたまらなくさせられると思います。


















9時07分 恭仁宮(京)跡

だだっぴろい広場を見つけました。どうやらここが恭仁京跡のようです。
ようなのですが、そこは今ではご老人方のゲートボール場と化していました。
邪魔にならないよう、ご老人方の合間を縫って広場をウロウロしてみます。





1957年に国の史跡に登録されたのですが、そのときは「山城国分寺跡」としてでした。
その後の調査により史跡指定範囲が拡大され名称も恭仁宮跡と変更されたようです。

























恭仁宮跡よりさらに北へと進みます。








突き当たりの分岐を左へ。







山へと向い突き進みます。





















9時23分 加茂神社

休憩所が設けられていたので小休止、上着を脱ぎ、上り用の服装へと変化します。




















9時38分 

神社横の山道を15分ほど上ると、貯水施設のようなものに遭遇しました。
実はこの辺りには海住山寺というお寺があるようなのですが、今回そちらは無視しました。
大盧舎那仏(奈良の大仏様)造立にあたって、工事の平安を祈願し建てられたお寺だそうです。
(創建当時のお寺は焼失し、1208年に現在の海住山寺として寺基が定められたそうです)





建造物の左手より「山城町森林公園」方面へと向かいます。











































雑木林の中の道をひたすら進み、だいぶ上ったなと思う辺り、長い丸太の階段で下りが始まります。
下るということは、また同じくらい、いやそれ以上に上らなければならないということで、
こういう下りは本当に気分が暗くなります。少しね。



沢を渡り、三上山へと続く道を歩きます。





















鼻水も凍る寒さです。










氷柱で遊ぶumeboc。















道路に出て右へと進むと「冒険の道」入り口があります。
上の写真の奥、左手斜面側です。






10時15分 冒険の道入り口

左手の斜面の急坂が冒険の道入り口です。






















10時30分 道路















10時35分 道路



都合2度、山道から道路を渡り先へと進みます。























11時22分 三上山山頂

山頂に到着しました。
展望台があります。
なにも遮るものがなく、風も強いため体感温度は如何ばかりか!というくらい激烈な寒さです。

それでは次回に持ち越しです。次回【三上山(木津川市) 其の二 完】にてお会いしましょう。まったねー。


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