苦楽の彼岸 山あるき 森あるき

こんにちは!umebocです。
主に近畿の山々をうめ子と2人で歩いています。

2010年11月21日(日)【比良山系蛇谷ヶ峰】 其の一

2010-11-27 | 近江・鈴鹿エリア
スルッと関西3day'sもあることだし、
少し遠出して滋賀県の比良山系蛇谷ヶ峰へ行ってきました。
比良山系といえば、武奈ヶ岳が有名ですが、展望ではこの蛇谷ヶ峰が最高との評判です。


5時25分 自宅出発


7時11分に京阪電気鉄道の出町柳駅に到着しました。
朝早いこともあり、息が白くなるほどの寒さです。
バスの出発は7時45分でしたが、ボク達の前にはすでに列ができていました。
結局、2台(1台臨時便)のバス行きとなったのですが、それでも座れない人がでる混雑ぶりでした。


出町柳駅からは京都バスで野街道バス停へ。

途中の「平」というバス停や、「坊村」というバス停でほとんどの乗客が降りていきます。
みな、武奈ヶ岳や蓬莱山に登るのでしょうね。
中にはテント泊と思われるでかいバックパックを背負った方なども見受けられて、
比良山系の山々の懐の深さを感じました。


8時41分 坊村バス停通過





8時48分 京都バス野街道バス停

登山口に近いのは朽木栃生(くつきとちう)バス停なのですが、
野街道にはトイレがあるとの情報(3年前)を信じ、栃生のひとつ手前のこのバス停で下車しました。


トイレ無かったです。



しかたなく道路を歩いていくと、朽木栃生バス停から歩いてきたオバさん達と鉢合わせしました。

実はバスの中でうめ子が軽く雑談していたグループです。
服装からしても、モンベルだとかゴアテックスだとかのちゃんとしたもので、
年期の入った方々なんだろうなぁと関心していました。
その中でもリーダー格のオバさんは、

「うちの山岳会入らない?」

「あ、入りません」

突然のお誘いに秒速でうめ子が答えていましたが、気さくな方々でした。











道路を10分もあるけば登山口です。
我々が準備運動を始めたので、オバさん達は先へと進んでいきました。



































9時10分

本格的な山道が始まる手前、ひと息入れているオバさん達の横を通過し、先へと進みました。


10分ほど、わりと急なつづら折りの坂道を上ります。






















奇麗な紅葉もちらほらと見かけることができます。


実は今回の山歩き、レポートできないほど無我夢中で歩きました。
なにせ道がわかりずらいんです。
落ち葉で道が隠れていたり、はっきりとしたポイントを確認しずらくて困りました。







なのでレポートもちょっといいかげんになってしまうかもです。





9時22分ごろ、449m地点だと思うのですが道標がありました。
ここでは「ツルベ岳」「地蔵峠」は同じ方向で指示されています。




9時40分 コメカイ道出合い

地蔵峠とツルベ岳の分岐になっていますが、この地点で我々が向かう地蔵峠へルートは危険箇所多しとの事なので、
ツルベ岳へ向かうルートを選びます。笹峠出合、イクワタ峠北峰へ向かうルートです。




















あ、倒木を面倒くさそうにまたぐうめ子。

つづら折りの坂道が終わってからは、わりとなだらかな道が続きました。



















10時05分 笹峠出合

道標があり、ここも分岐になっているのですが、左の笹峠へと向かうルートは危険箇所が多いとのことです。
我々は右のツルベ岳方面へと向かいました。






















この辺りは、ほとんど落葉も終わってしまっています。
そのせいで道が落ち葉に埋もれ、まったくわかりません。
とりあえずは山頂を目指せばいいのですが、見た目より急な斜面になっています。




















見通しは良いのですが、道はほとんど見えません。






















木々の隙間から、最終目的地の蛇谷ヶ峰・・・の近くの反射板が見えています。
























カヤ?でしょうか、小枝のようなものが地面を覆っています。
パリパリと踏み締めながらなだらかな斜面を歩きます。

わりとキツいですが、開放的な空間なのでとても気分は良いです。
写真に写っているよりも、もっと素敵な感じです。



















稜線に出てきました。とても展望が良く、大変に素晴らしい場所です。






















左の方に蛇谷ヶ峰が見えています。
この辺の位置から言うと北北東になります。































何年くらい経ったものでしょうか、クマの爪痕です。←(2012年、クマじゃなくシカの角研ぎ跡だろう)

今回は念のためクマ鈴を付けています。
というより、比良山系ではクマが頻繁に出没しています。










落葉しているので、
クマダナ(木の実を食べるため、木の上に自分の居場所を作っている)も見られません。




















ハっとするような景色にも出会えます。
見事に落葉した森です。ブナ林ですかね。





























あっちはリトル比良かな・・・


















10時32分 イクワタ峠北峰

目の前にツルベ岳(釣瓶岳)が見えています。
ここからそちらへと向かう人が多いですが、我々はここからは蛇谷ヶ峰を目指して逆へと進路を取ります。










































琵琶湖方向に展望がグバッと開けています。
右の方の山は、リトル比良の鳥越峰とか岳山なんでしょうね。

















この辺は、いまいちはっきりとルートを説明できませんが、間違ってはいないようです。
左奥に蛇谷ヶ峰が見えています。



















あっちに見えている所がさっきまで居た所ですね。

































ここからはっきりしない道をズンズン突き進み、
右折すべき所を見落とし、30分ほど直進、往復1時間のロスをしてしまいます。
なにせ、進行方向に蛇谷ヶ峰が見えていたので、間違いはないだろうと。

だいぶ歩いたところでスギ(?)の植林地が見えてきて、どうもやっぱり間違っているなと、
上の写真の場所まで引き返しました。


















上の写真の場所を反対側から撮ったものですが、結局ここでお昼をとることにしました。
(蛇谷ヶ峰をあきらめるかどうかの対策会議を兼ねて)

11時35分~12時08分 昼休憩

いつも通りアルミ鍋のうどんです。

さて、どうしたものかと結論のでないままに片づけをしていると、折よく反対側からのハイカー出現です。

「すいません、蛇谷ヶ峰に行くつもりなんですが、道が分からなくて」

「あぁ、ここで合ってますよ。今そっちから来たんです」

「え、でも道が無くて、さっきも真っすぐ行ったら全然分からなくなって」

「分かりやすいですけどね~、道もあったし。何より今歩いてきましたからね」

「そうですか。ありがとうございます」

ってな具合に会話がなされ、男性を信じて蛇谷ヶ峰を目指す決断をしました。
彼の「分かりやすい道だ」との言葉を信じました。







とりあえず、さっきも下った道を歩きはじめます。
やや急で、ぬかるんでいたためにとても滑りやすく、何回かズルッとこけてしまいました。
わりと道幅が広く、つかまる木も無いのでストックなどあれば便利だったでしょうね。




















そうそう、さっきはこの木のところまで来て、直進していったんです。

木を通過してすぐ、右方向への分岐が!
ここから間違えたんですね。
男性の「このルートで蛇谷ヶ峰へ行く道は間違っていない」という言葉があったおかげで、
我々は蛇谷ヶ峰へ向かうことができました。

今回の山歩き、イクワタ峠北峰から先(下山してバス停まで)では、道を尋ねた男性以外の人間には遭いませんでした。
あの人、山の神様じゃないだろうか。感謝感謝です。


















右折して少し下ります。イクワタ峠北峰あたりの稜線歩き、最高でした。


比良山系へ来るには、とても時間がかかります。そしてなによりバスが1日に数本しか走っていません。
一般的には、琵琶湖側へと下り電車で帰るコースをとるのかもしれませんが、
我々はあまり人が行かない所へと向かう傾向にあるので、今回もバスで帰るコースを選びました。
そうすると、どうしてもバスの時間に縛られてしまいます。
「~時までにはバス停に着いておかないと!」などと考えながら、大急ぎの山歩きとなりました。
そんな中での道迷い1時間のロスは痛かったです。



それでは、今回はここまで。まったねー。
次回【比良山系・蛇谷ヶ峰 其の二】



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