苦楽の彼岸 山あるき 森あるき

こんにちは!umebocです。
主に近畿の山々をうめ子と2人で歩いています。

2011年1月30日(日)【音羽三山(奈良)】其の一

2011-02-01 | 大和・吉野・赤目エリア
この日は奈良県桜井市、多武峰(とうのみね)談山(かたらいやま・だんざん)神社の東にある、
音羽山、経ヶ塚山(きょうがつかやま)へ行きました。
熊ヶ岳と合わせて「音羽三山」と呼ばれる日帰り縦走コースです。


6時20分に自宅を出て、奈良の桜井市へと向かい、
大阪環状線鶴橋駅から、近鉄大阪線の快速急行に乗り換え、スムーズに現地に到着する予定でした。
鶴橋駅で、目の前をボク達が乗る予定だった快速急行が出発してしまうまでは・・・


環状線の外回りと内回りを間違え、
僅差で7時17分の便に乗り遅れたボク達は、7時38分発の準急に乗るはめになりました。
この便だと桜井駅に到着するのは8時14分。
桜井駅から目的地へとバスが出発する時間は8時12分。
次のバスが出るのは9時25分・・・
たった数秒、鶴橋で時間をロスしたために1時間以上もバス待ちしなければならなくなってしまいました。







8時14分 JR(近鉄)桜井駅

北側に近鉄、南側のJR桜井駅より外に出ます。
この時間の駅前は学校へと向かう高校生達でにぎわってはいるのですが、
コンビニ以外、どこの店もまだ開いておらず、森閑としています。
バスが来るまでの1時間をどうやってすごそうかと思案していたのですが、
ちょうど目の前にマクドナルドの看板があり「コーヒーでも・・」とそちらへ向かいました。

マクドナルド、開いていませんでした。駅前なのに。朝マック無いのでしょうか?

激寒の駅前でボク達はただ漫然とバスを待つことしかできませんでした。
(一応喫茶店は開いていましたが、悔しいので高いコーヒーは飲みません)








9時25分、いつの間にか集まっていたどこかの山友会の軍団(二十数名)とともにバスに乗り込みます。
彼等の目的地も、どうやらボク達と同じ音羽三山のようです。
寒い中、1時間もバスを待った挙げ句、
「この大集団と一緒に山を歩かなければならないのか・・」
そう思うと、やや憂鬱になってしまいます。


ここから約15分ほどバスにゆられ、下居(おりい)バス停へと向かいます。







高原地図も便利なのですが、少し進歩して「カシミール」を使用してみました。
もちろん地図(国土地理院版)を出力し、なおかつブログ用に画像も取り込んでみました。
詳細な表示はありませんが、シンプルなため本などで調べた情報を書き込みやすく、
地形を読むにもわかりやすく、とても気に入りました。





















9時38分 下居(おりい)バス停

集団とともにバスを降ります。
バスの進行方向と同じ方へ50mばかり行くと左手に橋があり、
そこから音羽山観音寺へと続く参道へ向かいます。
(観音寺は善法寺とも呼ばれています)







橋を渡り、二またの道を右へ進みます。























途中、ほのぼのとする道標がちらほらと出現しますが、お寺の関係者によるものなのでしょうか。
音羽という名前とともに、少し女性的な印象を受けます。

























排水溝から出る水が凍り付いています。
少しずつ凍ったのだと思うのですが、勢いよく出た水が、
瞬間的に凍ってしまったような氷柱におもわず見とれてしまいました。



















9時56分 分岐               10時03分 ベンチ

バス停から舗装路を20分ほど歩いたところで、車庫手前の分岐を左へ、急な坂道(参道)を進みます。
しばらく行くとベンチのある広場に出ます。










参道にある丁石で距離を測りながらひたすら上ります。
後ろからは集団の先遣隊(?)を自任しているような男性がガシガシとボク達に近付いてきています。
バス停からここまで、とにかくこの集団から離れるように黙々と歩いてきたのですが、
ここに至り、この男性に追い越されてしまいました。
汗が吹き出るほど頑張って歩いていたのですが、やはりベテランにはかないません。








それにしても、足首やフクロハギが痛くなるほどの急な坂道です。
舗装路の坂を、ひたすら歩かなければならない山歩きは気だるくて疲れます。
以前、ポンポン山でもこういった経験をしました。
あのときは、お気に入りのハンドタオルを落として無くすという災難にも見舞われてしまったんですよね。


































10時20分 観音寺(善法寺)

ようやく音羽観音に到着しました。本道の賽銭箱の前に、なぜかお坊さんの人形が鎮座しています。
先遣隊の男性は、後続を待っているようですが、体を冷やさないよう歩き回っていました。
それらを横目に、ボク達は本道右手(東側)より音羽三山へと歩きはじめました。









本道東側にあるオハツキイチョウ(県指定天然記念物)

このイチョウ、普通のイチョウではありません。
オハツキイチョウと呼ばれる大変珍しいイチョウで、一般的にボク達がよく目にするイチョウの実(銀杏)、
それが葉っぱと合体したような形で形成されるイチョウなのです。
全国でも数十本しかないといわれています。






不動堂(行場)の脇から本格的な山道の始まりです。




















笹の茂る道                 凍った沢伝いの道

ここへ来る前に調べたところによると、このコースにはとても笹が多く、
薮こぎになると書かれていました。
確かに笹は多いのですが、雪のせいかあまり気にせずに歩くことが出来ました。
それよりも問題は、しばらく歩いた先から始まる沢伝いの道です。
流れる水の半分が凍り付いていて、それも分厚いために、氷の上をガシガシ歩くことになります。
気を抜くと転倒してしまいそうな危なっかしい道が続きました。







今年の冬は、関西では例年になく寒さの感じられる冬です。
厳しい寒さですが、珍しくはっきりと冬を実感でき、少しだけ嬉しく思います。

























沢が終わると植林地がはじまり、つづら折りの斜面となります。








10時53分

斜面を上りきり、少し歩くと鞍部にでます。





















鞍部から南へと歩くと、わりと新しい道標があります。







11時00分 音羽山山頂

展望はなく、三角点も埋もれてしまっています。
ここから経ヶ塚山へと向かうのですが、
「歩いてきた道からまっすぐ進むと間違えてしまう」と行かれた方のブログなどで書かれていましたが、
現在は親切に看板も出ているので、まず間違えることはないでしょう。
V字に折れるように先へと進みます。
























経ヶ塚山へは音羽山から30分ということなので、わりと気楽に歩きます。
笹もさほど気になることはありません。







急な上りもあるのですが、雪のせいかきつくはありません。
それより、この辺りは風の通り道なのか、斜面側から吹き付ける風に体が凍てつきそうです。
とにかく寒さが尋常ではありません。
耳がジンジンと痛くなり、たまらずフードをかぶりました。
やはり、風は冬山歩きの大敵です。





















11時20分 経ヶ塚山山頂

ここ経ヶ塚山は多武峰の鬼門にあるらしく、
それを封じるための経文を埋めたことから山の名前が付いています。

経文を埋めた地点なのか、石塔があり、展望はありませんが周囲は天然林のため、
お昼休憩にはよいかもしれません。

今回は寒さと雪のため、このままお昼休憩をとらず強行することになりました。
このコース、冬に風を避けられるような場所がまったくありません。


















それでは次回【音羽三山 其の二 完】にて。まったね~。


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