ウマさんの気ままな行動日記(その2)

ウォーキング、ハイキング、釣り、ドライブ、100名城巡りなどをレポートします。

赤い鳥居が似合う 工芸の丘から笠間稲荷神社

2017年03月24日 | ウマさんの「健康ウォーキングの会」
2017年3月24日(金)

毎週金曜日、主に地元土浦周辺を歩く「健康ウォーキング同好会」が主催する、
平成28年度第41回(2017年第12回)、「工芸の丘から笠間稲荷神社
ウォーキングに参加した。

この日のコースは、一昨年(2015年6月30日)土浦市三中地区公民館主催の
行事で歩いた時のコースを若干アレンジし、距離を長くした。

荒川沖駅8時0分発の電車を待っているところ。


常磐線車内は思ったより空いていた。
春休みのせいなのだろう、学生の数が少ない。


友部で9時1分発の水戸線に乗り換え、


9時10分、スタート地の笠間駅に到着した。


駅前には、飛び入り参加のD子さんが待っていた。
”関東ふれあいの道”や”甲州街道歩き”ではお馴染の女性だ。
この日の参加者は、D子さんを入れて32名となった。


駅前で準備体操をして、


9時28分、Oさんを先頭に出発!


皆さん、Oさんに遅れじと後に続く。


水戸線沿いの住宅地を国道355号方面へ。


水戸線の踏切を横断し、


最初の目的地春風萬里荘を目指す。


吾国山(518m)がきれいな姿を見せている。
D子さんは、この近くに住んでいるそうだ。
『なかなか良い所だねぇ』


春風萬里荘近くの道路は整備中だった。


突き当たりの向山窯本店を右に曲がって坂道を下り、春風萬里荘へ。


50m先の十字路を左に曲がると、垣根越しに春風萬里荘の
枯山水の石庭が見えた。
京都・龍安寺を模して造られた、そうである。


9時50分、春風萬里荘に到着
春風萬里荘は、北大路魯山人の鎌倉の旧宅を移築した、
風情あふれる江戸時代中期の茅葺き屋根の古民家である。
北大路魯山人自らが設計した茶室「夢境庵」や、
睡蓮の池にかかる太鼓橋などが観賞できる、とのこと。
入館料:600円(65歳以上500円)
内部見学は別途個人で来訪してもらうことにして、次の目的地へ。


春風萬里荘を後にして次の目的地笠間工芸の丘へ向かおうとしたが・・・


工事中のため全面通行止めとなっていた。
通行止めの旧道の右側には、工事中の新しい道路があり、
四季蕎麦「山桜」への案内標識が見える。


この分なら歩行者は抜けられそう・・・


工事中の砂利道を進むと・・・


水戸線を跨ぐ新しい道路が造成中だった。
反対側へは、何とか渡れそうだ。
引き返すのも大変だし、もうここを渡るしかない。


水戸線を跨ぐ新しい道路の工事現場
コンクリートの壁の向こうに水戸線の線路が走っていた。


工事中の道路を横断して反対側に渡り、坂道を下って行くと、
下市毛という住宅地へ出た。


下市毛の住宅地にあった細い階段を下って線路沿いに進むと、


見覚えのある水戸線の踏切に出ることが出来た。
ここまで来れば安心だ。


交通量が多い国道355号だったが、横断歩道が近くになかったため、
半ば強引に皆で揃って横断させてもらい、


国道355号に沿って進む。


『窯出しが明後日になってるわねっ』
『明後日来てみようかな~っ』と言ったかどうかは定かではない。


10時21分、笠間焼共販センター前を通過し、


10時27分、芸術の森公園南入口に到着


緩やかな坂のプロムナードを進む。
左手に県立陶芸大学校が見える。


工芸の丘へ。
『この坂けっこうきついよなっ』


茨城県陶芸美術館
東日本で初めての陶芸専門の県立美術館である。
「ときめく」「識る」「楽しむ」の3つのキーワードをもとに、
陶芸のすばらしさに触れることができる、そうだ。
地元の食材を笠間焼の器で楽しめるレストランも併設されている。
入館料:300円(企画展は別途)
この日はウォーキングがメインなので、入館希望者は
別途個人でということでセンタープラザへ。


10時32分、センタープラザに到着


ここでしばしの休憩だ。


センタープラザ内部では、笠間焼・陶芸用品・茨城の物産品
などが販売されている。


2階には笠間の人間国宝“松井康成”氏の常設展示室がある。


ふれあい工房
“ろくろ“や”手ひねり”で作品を作る体験もできる。


10時51分、センタープラザを後にして、北側の丘に向かう。


工芸の丘の釜場前を通り、


北側の丘へ。


丘の上には、笠間市出身の高野公男作詞、船村徹作曲の
「別れの一本杉」の歌碑(右側)と、


船村徹の詩碑と高野公男の”絆の譜”碑(左側)が
建てられている。
『そう言えば船村徹も最近亡くなっちゃったんだよなぁ』
(2017年2月16日(木)心不全で84歳の生涯を閉じた)


音響設備が故障のため、残念ながら「別れの一本杉」を
聞くことは出来なかった。


10時57分、笠間工芸の丘を後にして、


佐白山麓公園へ向かう。


途中で右へ折れ、緩やかな坂道を下る。


道標に従って、日動美術館方面へ。


「佐白山のとうふ屋」
この店の手作り豆腐は大そう人気があり、美味しいとの評判だが・・・
立寄ってゆっくりと味わう時間がない。
『ちょこっとで良いから食べてみたかったな~』の声も・・・


佐白山麓公園を目指す。


五台山玄勝院は曹洞宗の寺で、笠間氏第九代笠間朝清の菩提寺。
曹洞宗の御本尊は、「釈迦如来」を仰ぐが、ここ玄勝院は、
「聖観世音菩薩」を御本尊として仰いでいる。


緩やかな坂道を上ると、


11時20分、佐白山麓公園に到着した。
公園には”史跡笠間城主下屋敷跡”の碑が建てられている。
鎌倉時代に笠間時朝によって築城された笠間城の下屋敷を公園にしたもので、
笠間の桜の名所としても知られている、とのこと。


公園には、忠臣蔵で有名な大石内蔵助良雄(よしお/よしたか)の像や、


時鐘楼があり、笠間の歴史を感じることができる。


笠間城址登り口の右側に治功神社がある。
見るからに寂しい雰囲気が漂う。


右側が笠間城址へ通じる道だ。
左側は、林の中を通って、つつじ山へ行くことが出来る。


少しばかり急な坂道を8分ほど上ると、


舗装された道路に出た。


呼吸を整えて、本丸跡へ向かう。


急坂の曲がりくねった道を城跡を目指す。


先客とすれ違う。
『本丸跡はもう直ぐですよっ』の一言に励まされる。


急坂の先に御殿があったと考えられている広い平坦な場所に出た。
右手に規模の大きな土塁が続いている。


土塁の端には笠間城八幡台櫓跡碑がある。
その先に本丸跡が見える。


11時40分、笠間城本丸跡に到着
ここに来て、後続のメンバーから、天守への登城はパスして、
つつじ山を目指したいとの声が・・・
理由は、東日本大震災後しばらくは、通行止めになっていたということと、
目の前の急登の石段を見ての判断らしい。


笠間城天守跡を目指すのは、恐らくこれが最期の機会だろうから
この日は是非とも登城しておきたいと言うGも。
自分は、当初案通り天守を目指すGと行動を共にすることにした。
つつじ山を目指すGとは、ここでいったん分かれることに。
天守跡へは段差の大きな石段を登ることから始まる。


山頂の天守への途中には、佐志能神社を示す道標や、


”笠間城天守跡”の碑が建てられている。


天守直下の石垣はシートで覆われ、ロープが張られて進入禁止となっていた。


石垣の右側の急な石段を上ると、


さらに急勾配の石段が続いていた。


急勾配の石段を上ると・・・


天守跡には佐志能神社があった。
ここには、当時は二層の天守を備えていた、そうだ。


佐志能神社に参拝
『多分これが最期になるだろうなっ』


下りは慎重に。


これは後ろ向きに下っている姿である。
後ろ向きに石段を下る姿を見るのは、初めてである。
それだけ急勾配ということで、つつじ山を目指したGの理由が理解できた。


12時4分、再び本丸跡へ戻り、あらためてつつじ山を目指した。


つつじ山へ向かう途中の木立に大手門跡碑があった。
『こんなところに大手門があったんだ』


12時8分、千人溜り駐車場に到着
かなり広い平坦地になっている。
戦などで兵馬が集まるのには充分な広さだと思う。


千人溜り跡の碑


千人溜り跡の碑から少し下った所に「大黒石」と呼ばれる巨石があった。
案内板にはつぎのように記されている。
鎌倉時代の始めに、佐白山の僧兵と七会の徳蔵寺の僧兵が戦い、
佐白山の僧兵が敗れて佐白山に逃げ延びた。
佐白山の僧兵は山上にあったこの「大黒石」を転がし、
徳蔵寺の僧兵に多数の死者、けが人を出させて退散させ、
難を逃れたと云われている。
「大黒石」はそのときここまで転がってきて止まった、そうである。


大黒石を後にして、つつじ山公園に向かう。


つつじ山公園の入口ゲートをくぐり、山頂を目指す。


市内が一望できるつつじ山公園は4月中旬から5月上旬にかけて、
25品種8000株のつつじが咲き誇り、人々の目を楽しませてくれる。
満開まであと1ヶ月ちょっと、また訪れてみたい。


12時22分、つつじ山山頂に到着
身代わり観音像が迎えてくれた。


『お疲れさま~っ』 『お先にいただいてま~すっ』
先着組は既に弁当を広げていた。
やや北風があるためか、風を避けるように、展望台の下で、


あるいは大樹の下で、弁当の最中だった。
後続組も適当な場所を確保して、弁当にした。


向いの佐白山の山頂に、佐志能神社の屋根が見える。
『あそこに登って参拝して来たんだねっ』


弁当の後の寛ぎのひと時。


のんびりと芝生の上に寝そべる人も。


座頭市の碑が何故ここに?
理由は、勝新太郎演じる映画「座頭市」の主人公”市”は、
笠間生まれの下館育ちという設定なのである。
笠間で生まれた市は、笠間から出る前に光を失った。
そのため、市が見た最後の景色は笠間の景色であり、
また笠間以外の町の景色は見たことはない、とある。


『今日は遠くまではっきりと見えるわねっ』
『蓬台院はどっちの方かしらっ?』


展望台から笠間の市街が一望だ。


美しいシャクナゲで有名な蓬台院もはっきり見える。
2015年5月8日に訪れている)


パノラマ写真


13時1分、つつじ山の下山開始


つつじの木に囲まれた坂道を下る。


麓の佐白観音(観世音寺)を目指す。


前方に吾国山と筑波連山が見える。
『なかなか素晴らしい景色だねぇ』


”父のさくら”の大樹を過ぎると、


13時11分、佐白観音(観世音寺)に到着した。
佐白観音は、坂東三十三観音霊場の23番札所としても名高い。
本尊は十一面千手観世音像だ。


”母のさくら”の脇を通り、


佐白観音の参道を下る。


右折して直ぐ左側に笠間日動美術館がある。
なだらかな丘陵地に位置し、敷地内にはフランス館・パレット館・
企画展示館の3つの展示館がある。
企画展示館の3階にはオープンテラスのカフェも併設され、
春の桜や秋の紅葉など四季折々の美しい風景が楽しめる。
入館料:1,000円(65歳以上800円)


笠間日動美術館の隣に大石邸跡がある。


大石邸跡
「忠臣蔵」で知られる大石内蔵助良雄の祖父、笠間藩家老だった
大石良欽(よしたか)の邸宅跡。
笠間藩主であった浅野家の家老としてここに屋敷を構えていた。


大石邸跡を後にして笠間稲荷神社へ向かう。


正面に江戸時代後期文政二年(1819)創業の老舗、武藤酒類醸造㈱がある。
主銘柄の「東海」は、朝日の昇る東の海を意味し、
その昇天の勢いのような発展を、という願いが込められ、
創業当初から使用している、とのこと。
『「東海」か、どんな味か一度飲んでみたいねぇ』


武藤酒類醸造㈱の50m先を左に折れると、笠間三稲荷の一つ城山出世稲荷大明神がある。
笠間藩主井上氏時代、城内に白狐の穴を見つけたので、霊験あらたかな
新町の稲荷神社を下屋敷に移したが、同氏の国替えの元禄五年(1692)頃
新町の旧地に戻したと伝えられている。
赤い幟がずらりと並んでいるのはいかにも稲荷神社らしい。


この本殿は、元々富士山(つつじ山)に祀られていた、承応三年(1654)創建の
八幡宮本殿を明治二十二年(1889)に移築したと伝えられている、とのこと。


城山出世稲荷大明神にめいめい出世?を祈願した後、笠間稲荷神社へ。
笠間稲荷神社の本殿は江戸末期の建築で、


周囲の彫刻は国の重要文化財に指定されている。


笠間稲荷神社拝殿
創建は白雉二年(651)で、1360余年の歴史を誇る、日本三大稲荷の一つである。


笠間稲荷神社に参拝!


境内には、「八重の藤」(県の天然記念物 樹齢400年)と、
(2015年5月8日撮影)


「大藤」の2株の藤樹の花が5月上旬に見られる。
(2015年5月8日撮影)


参拝を済ませた後は、楼門(萬世泰平門)を通り抜け、


仲見世通りの参道へ。


2010年10月13日(水)に突然中貫部分が落下した大鳥居だったが、
咋年(2016年)の10月に6年ぶりに復活していた。
今度は稲荷神社らしく赤い(真紅の)鳥居である。めでたしめでたしだ。
『やっぱり稲荷神社には赤い鳥居が似合うねぇ』


稲荷神社前の門前通りに出たところで時計は13時41分を差していた。
これから笠間駅に向かうことになるが、笠間駅まで30分はかかる見込み。
13時59分発の友部行きには間に合いそうにない。
次の電車は1時間後のため、稲荷神社周辺でしばらく時間を潰すことにしよう。
ということで30分余の自由時間を設けることにした。


めいめい土産物などを求めて門前通りへ散って行った。
大鳥居のちょうど真向い饅頭屋があった。
”元祖胡桃饅頭”の看板が目を引く。


人通りのそれほど多くない門前通りで、この一角だけは
当会のメンバーが占有して、大賑わいとなった。


蒸したてのくるみ饅頭(85円)は、熱々で柔らかく、
甘さ控えめで疲れた身体にとても美味しかった。
飛ぶように売れていた。


こちらは老舗の酒屋


晩酌用に”にごり酒”(900ml 1,250円が1,000円)を買った。


笠間稲荷名物の”いなり寿司”を買う人も。


集合場所の大鳥居横の縁台で待っていると、


皆さん手に手に土産物をぶら下げて戻ってきた。


高橋町交差点の大きな常夜燈を左折し、ゴールの笠間駅へ向かう。


門前通りを笠間駅を目指す。


この道を真っ直ぐに進んだ突き当りが笠間駅になる。


正面に笠間駅が見えてきた。


14時26分、笠間駅に到着
次の電車までまだしばらく時間がある。


笠間駅舎の待合室で寛ぐ皆さん。


『もうちょっとゆっくりしても良かったかなぁ』


14時59分発友部行き電車に乗り、


友部で15時14分発の常磐線に乗り換え、


出発地の荒川沖駅には15時55分に到着した。
『皆さん、今日は大変お疲れさまでしたぁ』


この日は、笠間駅を発着点として、春風万里荘から工芸の丘・佐白山公園・
笠間城址・つつじ山・佐白観音・大石邸跡・笠間稲荷神社と笠間市内を巡った。
これまで当会の例会や「関東ふれあいの道」で何度も歩いたコースだが、
見どころも多く、起伏に富み、歩き易いコースだと思う。
機会があれば、また笠間を巡るコースを企画してみたい。

復旧した笠間稲荷神社の大鳥居を、この日初めて見た。
かつての白い鳥居から赤い鳥居に変わったが、
やはり、稲荷神社には赤い鳥居がよく似合うと思う。
新しい笠間のシンボルとして人集めに一役買うことを期待したい。

この日の万歩計は、20,000歩を計測していた。

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