ウマさんの気ままな行動日記(その2)

ウォーキング、ハイキング、釣り、ドライブ、100名城巡りなどをレポートします。

絶景の六角堂に満足 磯原駅~五浦海岸~大津港駅

2015年10月10日 | ウマさんの「健康ウォーキングの会」
2015年10月10日(土)

毎週金曜日、主に地元土浦周辺を歩く「健康ウォーキング同好会」が主催する、
平成27年度第16回(2015年第27回)、「磯原駅~五浦海岸~大津港駅」ウォーキングに参加した。

この日は、磯原駅から大津港駅間を歩くということもあって、9月26日の平磯から那珂湊に続き、
今年度2度目の「ときわ路パス」利用である。
荒川沖駅7時5分発の水戸行電車を待っているところ。


水戸駅でいわき行に乗り換えると、車内は空席が目立つ。
ここで、荒川沖駅で電車に乗り遅れたS子さんから『途中特急に乗り換えて、後を追いたい』との連絡が入った、とのこと。
『無事に追いつけば良いけどねっ』


9時15分、出発地の磯原駅に到着。


磯原駅


駅前で会長の号令による準備運動をして、


めいめい準備が整ったようで、


9時31分、先ずは大津漁港目指して出発!
S子さんは、タクシー利用などが考えられるため、到着まで待たずに出発することにした。


この日の先頭は、いつものようにOさんである。
昨年喜寿を迎え間もなく1年になるが、益々元気である。
『いつもこうやって歩いているからじゃねっ?』
ウォーキングが元気の秘訣、なのだそうだ。


国道6号の陸橋を渡る。


国道6号は車の量が非常に多い。
排ガスをもろに浴びる恰好だ。


まるで沼のように静かな大北川を真横に見ながら、


9時48分、野口雨情の生家前を通過。


排ガスから逃れるため、国道6号にお別れし、天妃山へ寄って行くことに。
天妃山は、茨城県第2位の低山(標高21.2m)とのこと。
因みに1位は、東海村真崎の「天神山」で、高さは、17.4mだそうだ。


国道6号の天妃山入口から150mほど海岸方向へ進むと、弟橘媛神社(おとたちばなひめじんじゃ)の鳥居があった。


石段を上ると、弟橘媛神社の拝殿があり、天妃山由来の説明があった。
天妃山は昔朝日指峯と云い薬師如来を祀ってあった
元禄三年、徳川光圀公が其の像を村の松山寺に移し唐の高僧心越禅師の奉携して来た天妃神を此処に祀り、
磯原大津の海の守護神とした。それより此の山を天妃山と云う。
其の後、天保二年、徳川斉昭公が日本武尊の妃弟橘媛命を海陸の守護神として祀り、弟橘媛神社と改めた。
依って天妃神は合祀となっている。(区長氏子総代 野口章)


拝殿の向い側を少し上ると、海が見える展望台があった。
『うわ~っ 良い眺めよねぇ~っ』


目の前に太平洋の穏やかな海が広がっていた。


天妃山を後にして、津波除けの堤防沿いの道を北上する。


『ほんと、海は気持ちが良いわね~っ』
後ろに見えるのが天妃山だ。


遠くに「二ツ島」の一つが見えてきた。
もう一つの岩は見えなかった。
島の頂上の植生は東日本大震災の影響できれいに無くなっていた。


この方角からの「二ツ島」は初めてだ。
像の頭に似ている、と言うよりソックリである。
「像ヶ島」と名前を変えた方が良いのでは、と思った。


この時、後を追っかけているS子さんから、『磯原駅止まりの特急を降りて、「野口雨情記念館」
辺りまで来ている』との連絡が入り、3人が迎えに行った、とのこと。
「二ツ島」が見える道路の下で休憩してS子さんの到着を待つことにした。


10時29分、S子さん(左)がやってきた。
『よく来たわねぇ』
『待たせちゃってごめんねっ』
この日の参加者は、22名となった。


10時34分、磯原シーサイドホテル前を通過。


磯原シーサイドホテル前を過ぎて直ぐ、海岸近くの小公園に、「通りゃんせ」の像があった。
この像は、昭和35年5月5日、国道舗装の完成を祝って建てられた、とのこと。


二ツ島という風光明美の地に、往き交う人々の旅情をなぐさめてくれればと念じつつ建立され、
当時、野口雨情詩「あの町この町」からヒントを得て作られた二人の童が、通りゃんせのポーズをしているところから
いつとはなしに「通りゃんせ」の像として親しまれるようになった、とのこと。


海岸っぺりを歩けるのではないか、と海岸へ出てみたが、津波防波堤造りの工事中だった。


「通りゃんせ」の像からしばらくは国道6号を歩かざるを得ない。


国道6号と常磐線が並行して走っている。


天心記念「五浦美術館」まで6Kmの道路標識が現れた。


綜合スクラップセンター「ムラタ」辺りを進む。


綜合スクラップセンターを過ぎたあたりで国道6号を横断し、


釣り具屋手前の細い道を進む。
配布した地図には載っていない道である。
”大津漁港の方角”を目指して進めば何とかなる、という”感”だけが頼りだ。


草の生い茂った松林を通り抜けると


海岸近くの工事現場に出た。


江戸上川の関南新橋を渡り、


200mほど進むと、


大津魚港の標識があった。
漁港は近いようだ。


11時30分、標識を右折したところに、「大津地区津波避難タワー」があり、
その手前に東日本大震災を記録する碑があった。
北茨城市では、震度6の強い揺れと、15時31分に到達した津波は、最大で6.7mを記録し、
いままでに経験したことのない被害をもたらし、一瞬にして死者5名、行方不明者1名の尊い命を奪った、とある。
碑には、4.3mの津波到達点が記されている。
『こんな所まで津波が来たのかぁ』


津波避難タワーに上ってみることにした。


津波避難タワーから大津漁港を望む。


津波避難タワーから見た大津漁港
『大きな漁港だねっ』


大津新橋を渡ると、


大津漁港だ。


大津漁港内を通り抜け、大津岬方面へ。


大津岬への坂道の途中から振り返ってみると、大津漁港全体が見渡せる。


大津漁港を過ぎ、大津岬を目指す。


この辺りはさかな専門の料理屋が多い。
『こんな店でお昼食べてみたいよねっ』


料理屋の前から太平洋が見える。


12時7分、大津岬灯台を通過。


大津岬灯台の50mほど先に「大津岬公園」がある。


公園内の歩道を進むと、


六角堂の全体が見下ろせるビューポイントがあった。
『いやぁ これは本当に絶景だねっ』
『こんな場所があるとは知らなかったなぁ』


六角堂が見える絶景ポイント周辺には、ちょうど「はまぎく」が咲いていた。


12時18分、六角堂が見える公園で弁当にしよう。
『ここは、最高の場所だねっ』


展望塔の回りで弁当を広げる男性陣


食後は展望塔に上ってみよう。


展望塔から五浦海岸を望む。
六角堂の向うに五浦観光ホテルなども見える。


展望塔から見た六角堂。


大津岬灯台


昼食後、”天心”の幟が立つ建物があったので、立ち寄ってみた。
入口には、「日本美術院研究所」の看板が・・・
2年前(2013年)に来た時にはこんな建物はなかった筈だが・・・


果して、映画「天心」のロケのために作られたセットだった。
それにしてもよく出来ている。まるで本物のような建物である。


建物の中には、研究所で熱心に絵を描く木村武山や、


横山大観・下村観山などが忠実に配置されていた。


こちらが当時の写真で、配置されたシーンと重なる。


大津岬公園を後にし、五浦美術館を目指す。
『けっこう急坂だねっ』
アップダウンが多い。


13時11分、五浦六角堂前を通過。
明治時代に岡倉天心が思索の場所として自ら設計したもの。


五浦六角堂の少し先に岡倉天心の墓地があった。
大正二年(1913)9月2日、50歳で亡くなった岡倉天心は、東京の染井墓地に埋葬された。
我逝かば 花な手向けそ浜千鳥 呼びかふ声を印にて
落葉に深く埋めてよ 十二万年明月の夜 弔ひ来ん人を松の影



同年9月末、天心の辞世と伝えられる歌に込められた遺志を汲み、五浦の地に染井墓地と同じ
土饅頭型の簡素な丸い墓を造り、分骨が行われた。


黄門の井戸
元禄年間、徳川光圀公が領内巡視の折この地を訪れた際、喉の渇きを覚え、井戸はないかと供のものが捜し回り、
畦の脇に古井戸を発見した。
ただし、水は底深く飲むことができず、光圀公が井戸を覗き見たときに杖が井戸の淵に当り、
水がコンコンと湧き出て難なく飲むことができた。
その後、この井戸は「黄門の井戸」と呼ばれ、涼味溢れる水を土地の民に与えたと云われている。
『冷たくて気持ちが良いねっ』


13時15分、五浦観光ホテル別館「大観荘」前を通過。


天心記念五浦美術館へ。


13時27分、五浦美術館に到着。


70歳以上は、入館料は無料である。
『全員70歳以上で~すっ』を申告。
代表3名が身分証明書を提示して、全員ワッペンがを肩に貼ってもらい、美術館内部へ。
(中は撮影禁止となっているので写真はここまで)


14時5分、五浦記念美術館を後にして、ゴールの大津港駅を目指す。


大津港駅まで約2.5Kmほど。
14時59分発の常磐線上り電車には間に合いたい。


日帰り入浴施設「天心の湯」のすぐ横に、旅館「長浜荘」の大きな看板がある。
「長浜荘」は、東日本大震災の翌2012年12月21日に”一泊忘年会”で泊まったところである。
道路右側がほんの少しだけ高い場所だったことから、津波の被害には遭わなかったが、


「長浜荘」看板の横の「天心の湯」は、津波で軒下辺りまで浸水。
直後から営業を停止したままで、いまだに再開の見通しは立っていない。


国道6号の交差点が見えてきた。
大津港駅は真っ直ぐの一本道だ。


国道6号の交差点を横断し、


大津港駅を目指す。


14時43分、大津港駅に到着。
電車まであと15分ほどである。
『何とか間に合って良かったねっ』


駅前にコンビニがあったが、近くにアルコールの自動販売機を見つけた。
『こっちの方が安いよねっ』


缶ビール500ml(300円)を購入。


駅の待合室で寛ぐ皆さん。


缶ビール派はホームで『乾杯』である。
『今日のビールは美味しいねっ』
会長もご満悦である。


ちょうど缶ビールを飲み干した頃の14時7分、8分ほど遅れて水戸行電車がやってきた。

『皆さん、今日は大変お疲れさまでしたぁ』

「ときわ路パス」を利用しての初の茨城最北端のウォーキングだった。
一人が電車に乗り遅れたが、特急で合流ということで、無事参加を果たしたことは嬉しい限りである。

対岸から六角堂を観るのは殆どの人は初めてだったが、絶景に皆さん満足の様子だった。
最後に天心記念五浦美術館を観ることが出来たのが、花を添えた形となった。

この日の万歩計は、22,000歩を超えていた。
帰りの電車で足がつってしまい、痛みを抑えるのに苦労した。
予想以上の歩数がもたらした結果だと思う。

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