ウマさんの気ままな行動日記(その2)

趣味の釣り・日帰り温泉・街道歩き・ウォーキング情報等を発信していきたいと思っています。コメント歓迎します。

江戸期にタイムスリップ 歴史の道常総

2010年01月29日 | ウマさんの「健康ウォーキングの会」
2010年1月29日(金)

毎週金曜に地元土浦周辺を歩く同好会「健康ウォーキングの会」が主催する、本年第4回「歴史の道常総」ウォーキングに参加した。
関東鉄道常総線の三妻駅から同線の北水海道駅までを歩く、歩程約12Kmの道のりである。

JR常磐線取手駅で関東鉄道常総線(水海道行:2両編成のディーゼル車)に乗り換える。


車内は通勤時間帯を過ぎていたこともあり、会が占有したような状態だ。


水海道で下館行(1両編成)に乗り換え、スタート地点の三妻駅には10時45分頃に到着。


集合場所の三妻駅には、電車での19名と自家用車の6名、計25名が集まった。


駅前でいつもの準備体操をして・・・


11時ちょうど、出発。
"12~13℃で晴れ"の予報だったのだが、空は厚い雲に覆われ、風も冷たい。


この日のコースは全員初めてである。
先ずは、三妻駅近くの八幡神社へ安全祈願のお参りだ。


三妻駅周辺の街中を抜け、鬼怒川に架かる"美妻橋"を渡る。
緑色の橋桁は珍しい。
 

回りがたんぼの中を「坂野家住宅」を目指す。
この頃からようやく日差しが。しかし気温は低いままである。


どうやら道を間違えたようだ。
よくあることで気にする人はいない。


もういちど地元の人に道を確認してもらったが・・・


今度は道が行き止まりになり、
個人農家の庭先を通らせてもらうことに。
 

何とか、「坂野家住宅」へ到着。
国の重要文化財に指定されている「表門」(薬医門)は、本来武家屋敷に設けられるもので、格式の高さが伺える。


坂野家の主屋は茅葺きだが、建坪面積120坪の重厚な建前で、江戸時代の豪農の暮らしぶりが偲ばれる。
昭和43年に国の重要文化財に指定されている。
65歳未満の人は拝観料300円が必要である。


先ずは20分ほどVTRで坂野家の解体修理の模様などが紹介された。


既に12時45分、管理人の厚意で坂野家の主屋前で昼食を摂ることに。


昼食後、ボランティアの方に坂野家についてたっぷりと説明してもらった。


写真左は、手前から三の間、二の間、一の間を通してみたところ。
写真右は、菊の模様の入った欄間。
坂野家の家紋が偶然外れて初めてその存在が分かったそうである。


熱心に耳を傾け説明に聞き入る会員の皆さん。


50坪ほどの広さもある土間は珍しいらしい。
ここだけの話だが、この土間、2月末頃の「龍馬伝」で見られるかも知れない。
汚れ役香川照之(岩崎弥太郎)の体当たり演技が楽しみである。


書院(月波楼)には、幕末・明治の政治家、書の達人"山岡鉄舟"の書が飾られている。
園林幽雅己成趣 朝市紛華豊到心
 

坂野家はこの地方の文化活動の拠点で、"月波楼"は当時の文人のサロンであった。
今でも書画等が数多く残され、当時を偲ぶことが出来る。


書院2階から主屋を望む。


竹林も素晴らしい。
時代劇でよく出てくる景色である。


門の前に広がる庭も春から夏にかけては見応えがありそうだ。



坂野家で思いのほか時間を費やしたため次を急いだ。
坂野家の次に訪れたのは、「大生郷天満宮」(おおのごうてんまんぐう)である。


「大生郷天満宮」は学問・子育守護神として地元はもとより近郷でも信仰が厚い神社である。
受験シーズンには大勢の受験生が訪れるのだろう。


天満宮としては関東から東北にかけて最古と言われているそうである。
時間もないので、お参りもそこそこに次へと足を運んだ。



安楽寺」(通称:元三大師)は広大な敷地である。
東門(福禄祈願)、南門(延命長寿祈願)、西子安門(子孫繁栄祈願)、中門(厄除け)と四つの門があり、願い事によって入る門が異なるそうだ。
南門に通じる長い参道は、時代劇のロケ地としてたびたび登場するそうである。
 

南天越しに慈恵殿を望む。


幹回り5mのカヤの木。
昭和30年の火災でほとんどの枝が枯れたそうだが、次第に回復したとのこと。
このまま丈夫に育って、いつの日か天然記念物に指定されるのを願わずにはいられない。


安楽寺から15分ほどで次の訪問地「弘経寺」(ぐぎょうじ)に着いた。


本堂へのお参りも手早く済ませて・・・


足早に弘経寺を後にした。
千姫姿絵(市指定文化財)や千姫の墓(市指定史跡)があるのを後で知った。


天然記念物の杉は、旧水海道市では希にみる巨木とのこと。
昭和56年当時、樹高は33m、幹回り7.53mというから、現在はもう少し成長していると思われる。


水海道有料道路下のトンネル内の壁に千姫と思しき絵が色鮮やかに描かれていた。


水海道大橋を渡る。
3月末まで無料のせいか車の交通量が多い気がする。


間もなく北水海道駅だ。ゴールは近い。


午後3時50分、北水海道駅にゴール。
駅員さんによると、あと5分で電車(?)が来ると言う。
整理体操をしている暇はない。この日の整理体操は省略である。
それにしても切符販売に手間がかかること。スイカで乗車した以外の10人ほどだが、列車に間に合うのかな?
昔ながらの、二枚綴りの印刷された切符に日付・区間・料金など穴を開けるやり方である。


あららっ 列車が来てしまった!! 
最後の二人は正式な切符が間に合わず、整理券らしきもので乗車し、降りる際に清算することに。
まあ、それでも全員何事もなく乗ることができ一安心。


『今日は、楽しかった』の一言が次へのエネルギーになりますね。



この日は、最初に道を間違ったこともあり、意外と歩いた。
歩数は約19,000歩超、15Kmほど歩いたことになる。
常総の歴史を訪ねたウォーキングは、有意義な1日であった、と思う。
帰りの車内で回ってきた、先輩諸氏が持参したお米の汁は、殊の外旨かった。


ウマさんの「健康ウォーキングの会」の目次

最新の画像もっと見る

コメントを投稿