馬男はんなりと

京都に住むことになった馬男のはんなりとした日々

スポーツNo.9 J2入替戦 京都vs徳島 ~京都サンガの結末~

2013-12-14 00:33:44 | スポーツ
前回の試合後に書いた懸念はいい意味で外れた。

J1昇格に向けた最後の椅子を、京都サンガは徳島ヴォルティスと争うことになった。リーグ戦では4位の徳島より上位(3位)であったため、京都は引き分けてもJ1に昇格できる。その優位性にあぐらをかいて守りに入ると、足下をすくわれかねないとの懸念があった。

しかしこの日の京都は違った。まるで徳島と逆の立場であるかのように、前半から攻勢に出て、何度もチャンスを作った。それでも39分、コーナーキックから失点を喫すると、43分にも縦パス一本での突破から2点目を許し、その時点で2年越しの昇格への道はほぼ絶たれたのだ。

試合後、大木監督は言った。
「『持ってない』男なのかも知れません」。
2年続けて3位を維持した。長期的なチーム作りにおける確かな手腕を発揮しながら、短期決戦では有利な立場を生かせなかった。勝負弱さは単なる偶然か、それとも資質の問題か。自身も悩むところではないか。

2010年の南アフリカW杯で、オシム氏に変わり日本代表監督となった岡田氏は、コーチに大木を招聘した。甲府で実積を残した大木を片腕に、代表でパスサッカーを志向したのだ。しかし結果が出ないとみるや、理想を捨て守備的なサッカーに転換し、本大会でベスト16の結果を残した。

勝負強い岡田の言葉で印象的なのは「勝負は細部で決まる」ということだ。ディテールを疎かにすると、積み重なって大きな差になると。そうだとすると気にかかるのは、2点目の取られ方だ。
スルーパスに反応して抜け出した徳島のFW津田を追いかけるとき、京都のセンターバックはほんの一瞬、スピードを緩めて右手を挙げ、オフサイドをアピールした。よくある光景だ。しかし全力で追いかけていれば、最後にスライディングした爪先が僅かでもボールにかかり、決定的な2点目をまぬがれたかも知れない。

たらればなので、それでも点は入ったかも知れないし、入らなくてもそのまま負ける可能性もある。ただ、大一番で隙を見せるということは、厳しく言えばやはり何かが足りなかったのではないか。

大木は今季限りで退任する。監督が変わることで、来年、京都がどう変わるのか。逆に今後、大木が別のチームでいかに指揮を執り、結果を残すのか否か。それを確認することで、今季、京都と大木に足りなかったものが見えてくる。
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