右近の日々是好日。

障害者グループホームで働いています。

「監視社会」

2017-08-10 18:18:43 | 私の社会時評
 人間は、仕事や生活を成り立たせる過程において、感情を内在化させ、状況に応じて自分の感情を表現する技法を学ぶことによって自分を成長させます。一方、人間は、他の人間に対する不安という感情を内在化させることにより、監視社会を許容し、社会的強者の横暴に対する異議申し立てを封じ込めてしまう場合があります。自分に内在化した不安の感情に対して無批判に同調することを停止することを、自分と他の人間が協力し、社会的強者の横暴に対する異議申し立てを行う力量を強く豊かにすることにつなげることが大切です。


 共謀罪や盗聴法にみられるように、日本社会の監視社会としての性格が強まっています。他の人間に対して不安を覚え、不安を性急に解消しようとする意思が、監視社会を支えています。一方、監視社会は人間に対して全面的な安心を提供することはできず、人間を孤立させる性格を持っています。監視社会によって性急に安心を得ようとすることを停止することを、自分と相手が協力して、的確に希望を実現する力量を強く豊かにすることにつなげることが大切です。


『インパクション』197号(インパクト出版会、2014年)に掲載されているO氏の論考「監視社会と不安のポリティクス」では、人間が社会において仕事や生活を成り立たせる過程において他の人間に対する不安を内在化することが、監視社会を許容する状況を生み出すことに向き合い、不安の感情に無批判に同調することを停止し、自分と他の人間が協力して、社会的強者の横暴に対して異議申し立てを行うことが大切だと論じています。


 人間は、周囲の人間が状況に応じて怒ったり、哀しんだりすることを見て感じ取り、自分で自分の感情を表現することにより、状況に対する感情の表現を学びます。自分が生きる状況において感情を見て感じ取り、状況に対する感情の表現を学ぶことは、自分が他の人間と協力するために必要な場合があります。一方、社会的強者は、自分に対する異議申し立てを封じ込めるために、社会における不安を強化し、自分と他の人間が協力することを困難にさせ、人間を孤立させようとします。監視社会を停止させ、他の人間に対する不安に向き合うことを、自分と他の人間が協力し、社会的強者の横暴に対して異議申し立てを行い、希望を実現する力量を強く豊かにすることにつなげることが大切です。
ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 8月9日(水)のつぶやき | トップ | 8月10日(木)のつぶやき その1 »

あわせて読む