右近の日々是好日。

障害者グループホームで働いています。

「共謀罪 その3」

2016-10-15 15:39:00 | 私の社会時評
 共謀罪は、人間が他の人間と犯罪についての相談・共謀をした段階で処罰するものであり、人間の相互不信を強化し、人間を孤立させ、人間を無力化し、社会的強者の横暴に対する異議申し立てを困難にする悪法です。共謀罪の成立を停止させることを、社会的強者の横暴に対する異議申し立てを行い、社会における自由と平和を実現する力量を強く豊かにすることにつなげることが大切です。


 現在の日本社会の政府は、テロ対策を前面に出し、テロを防止するためには、テロを行おうとする人間や団体に対する警察権力による早期な介入が必要であり、検察権力による早期介入のためには共謀罪が必要だと主張し、共謀罪の成立を目指す運動を展開しています。ですが、テロ対策を名目とした警察権力の拡大は、人間の権利侵害につながります。警察権力の不当な拡大によって、テロを防止することはできません。テロや犯罪が起こることを防ぐためには、警察権力の拡大ではなく、支援を必要とする人間に対して的確な支援と、資源の配分を行い、支援や資源の欠如によって事件が起こる危険を根気良く低下させることが大切です。


 A先生が監修した『共謀罪と治安管理社会 つながる心に手錠はかけられない』(社会評論社、2005年)では、人間が、他の人間と犯罪の実行についての相談・共謀をした段階で処罰する共謀罪は、人間の相互不信を強化し、人間を無力化させ、社会的強者の横暴に対する異議申し立てを封じ込める悪法だと論じられています。


 現在の日本社会で生きる人間は、連帯やつながりが分断され、孤立を深め、無力化し、他の人間と協力して問題解決を行う意思を低下させています。人間が孤立を深め、無力化し、他の人間と協力して問題解決を行う意思を低下させていることにより、警察権力に対する依存を強化し、自分とは異なる人間を排除することによって問題解決を行おうとする意思が強化されています。ですが、警察権力に一方的に依存した問題解決は、他の人間と協力して問題解決を行う努力を放棄し、自分の力量を弱く貧しいものにすることにつながります。警察に一方的に依存して問題解決を行うことを停止することを、他の人間との連帯やつながりを根気良く形成し 、他の人間と協力して問題解決を行う力量を強く豊かにすることにつなげることが大切です。
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