うじょもし 庵

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陽だまりの彼女/越谷オサム

2012年01月27日 | 読書感想文
渡来真緒と奥田浩介、若いカップルの軽妙なやり取り(小説の中ではバカップルと呼んでいる)は読んでいてとても愉快だ。 ただ、ちょっと夫の神経が細やかすぎて、かつマメ夫なので、私としては腹立たしい。 残りページが少なくなってきても、平和な生活が続くので、いったいどうなってるのかと思っていると突然の展開が・・・! それは伏せておくとして、結末に至る前に色々な伏線に気付いた人は、なかなかの洞察力だと思 . . . 本文を読む
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峠/司馬遼太郎

2012年01月23日 | 読書感想文
先見性に優れ、武士の時代の終わりを確信している越後長岡藩の下級藩士河井継之助は、上役を半ば無能呼ばわりしたり、江戸での留学中まともに勉学しないなど、ふてぶてしく灰汁の強い人物として登場するが、独自の思考方法と持ち前の行動力でやがては筆頭家老にまで登りつめる様子は実に豪快な気分にさせてくれる。 しかし小説も3冊目に入ると、河井も抜き差しならぬ選択に迫られ、結果として長岡藩の救済という実利よりも武士 . . . 本文を読む
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蝉しぐれ/藤沢周平

2012年01月13日 | 読書感想文
うまく表現できないが、時代小説を読むと武士の生き方に魅力を感じることが多い。 この小説もしかりである。 その魅力はどこから来るのだろう? と、ちょっと考えてみた。  たぶん現代人が最も苦手とする忍耐、分相応、節度などといった心の抑制をきちんと貫く生き方に美しさ清らかさを感じるのではないだろうか? その証拠に、主人公を賛美しつつも、自分が同じ生き方をするのは耐えられない。 お手本として、時 . . . 本文を読む
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二十四の瞳/壺井栄

2011年11月21日 | 読書感想文
はまりますねー。おいおい泣きながら一日で読んじゃいました。 かつて、ヒトミ・ブームが起きたそうですが、わかるような気がします。 小豆島へ行ってみた〜い! この本を読んだ子なら、反戦は勿論、きっといじめ問題もあまり起こさないような気がします。 他人の痛みに鈍感になってきた大人も読むべし。 by なきみそおやじ . . . 本文を読む
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100回泣くこと/中村航

2011年11月18日 | 読書感想文
読書会の方が所持していた本をちょっと拝借して読ませてもらいました。 「100回泣くこと」…読者を100回泣かせよっていうの?…えらく挑戦的だな〜。 と思ったのは大きな誤解で、読んでみたら、主人公が100回(3か月くらい)泣くお話しでした。 物語の中で2ストロークのバイクが活躍するが、私の青き時代はヤマハRZ250とか350がナナハンキラーなどと言われて脚光を浴びて . . . 本文を読む
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吾輩は猫である/夏目漱石

2011年11月03日 | 読書感想文
あまりに有名な書物なれど、小生恥ずかしながら今まで読むに至らなかった。 この上放置するはよろしからずとばかりに、手に取った次第である。 面白い。 何が面白いといって、猫の目に映る人間どもの低能ぶりがたまらなく面白い。 威張れば威張るほどに、 澄ませば澄ますほどに、 インテリを気取れば気取るほどに、 その根本的な滑稽さを「名無しの猫」ごときに指摘され馬鹿にされる人間様は、大いに反省の余 . . . 本文を読む
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日はまた昇る/ヘミングウェイ  大久保康雄訳

2011年10月23日 | 読書感想文
仲間と酒を飲みながら無駄話をし、食事をしながら無駄話をし、コーヒーを飲みながら無駄話をする…こんなことが100回くらい出てきた頃に1冊読み終わるという内容。 実際には男女関係もあり、スペイン旅行での一騒動もあるなど面白く読むことができるが、やや皮肉を交えて紹介すれば、飲み食いと無駄話の連続を前面に出したくなる。 この小説、数人の登場人物が、とにかくよく飲みよく食べる。どんな胃袋をして . . . 本文を読む
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神様のカルテ/夏川草介

2011年10月12日 | 読書感想文
登場人物は大変がっているけれど、ストーリー全体にほんわかとした雰囲気が漂っていて、心地よい気分で読んでいくことが出来た。 物語も面白いけど、地域医療の現実がわかりやすく書いてあるので、医師不足の原因や医局制度の長短などとても勉強になった。仮に私が医師だったら、地方病院それ自体に抵抗はないけれど、小説に書いてあるような過酷な労働環境はきっと耐えられないだろうから、結局は医局に属するほうを選ぶだろう . . . 本文を読む
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男どき女どき/向田邦子

2011年10月10日 | 読書感想文
20以上の短編集でした。 『先のことをくよくよしたところで、なるようにしかならないのです。飢え死にした死骸はころがっていないのですから、みんな何とか生きてゆけるのです。そう考える度胸。これも若々しくあるために必要ではないでしょうか。』 この文章が気になった。 いくら働いても、漠然とした不安に追われるように、土曜も日曜も働かずにはいられない自分。 度胸かぁ。 . . . 本文を読む
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みずうみ/川端康成

2011年10月08日 | 読書感想文
物静かなタイトルに誘われて読んでみたが、この本は、少なくとも私のような入門者にとってハズレである。 素直に「雪国」や「伊豆の踊子」から読み始めればよかった( 「千羽鶴」、「山の音」も戦後の名作だそうだ )。 解説の言葉を借りると、主人公の「意識の流れ」の描写が美しいそうだが、それだけに場面は時間と空間を無視して移り、或いはイメージの世界へ飛ぶものだから、脈絡が掴みにくい。また、低俗な登場人物、 . . . 本文を読む
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