岩田亨の短歌工房 -短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎-

短歌、日本語、斎藤茂吉、佐藤佐太郎について考える

伊藤左千夫「叫びと話」を読む:斎藤茂吉の写生論の祖形・3

2011年01月26日 | 写生論アラカルト
伊藤左千夫。正岡子規の弟子で斎藤茂吉の師。初期の「根岸短歌会」を支えた重鎮でしたが、正岡子規に議論をいどんで論破された経験を持ちます。斎藤茂吉や島木赤彦との誌上の論争も知られています。とすると正岡子規や斎藤茂吉と決定的に違う何かをもっていたはずです。それは何か。その一端を伊藤左千夫の歌論に見つけました。・・・ . . . 本文を読む

カップヌードルの海老の歌:穂村弘の短歌

2011年01月25日 | 私が選んだ近現代短歌の一首
現代で最も影響力の強い歌人のひとり穂村弘。「写生・写実派」「浪漫派」「リアリズム」「象徴派」「社会派」「生活派」という範疇にははいらない作風です。僕にとっては、ちょっと馴染み難かった作品なのですが、思わぬ「読み」を教わり驚いた記憶があります。 . . . 本文を読む

佐藤佐太郎51歳:海の渚の光を見つめる

2011年01月24日 | 佐藤佐太郎の短歌を読む
渚。どことなく甘美な語感が漂います。グループサウンズの名曲の中にも「思い出の渚」(ザ・ワイルドワンズ)というのがありました。ところがこれを「写実」の方法で詠んだ作品があります。作者は佐藤佐太郎。・・・ . . . 本文を読む

斎藤茂吉49歳:泥酔する歌

2011年01月23日 | 斎藤茂吉の短歌を読む
酒を飲んで酔い潰れる。或いはしたたか酔うということを経験した方は少なくないでしょう。そんな作品です。・・・ . . . 本文を読む

匿名社会がやってくる

2011年01月22日 | 日本語をめぐって
ブログを始めて1年半。その中で思ったこと。「匿名社会」とでも言うかつて経験したことのない社会に急速に変わりつつあるということ。或る種の戦慄を感じます。・・・ . . . 本文を読む

短歌表記についての一考察:かな遣い

2011年01月21日 | 新カナ・旧カナ
短歌の表記の仕方に、旧カナと新カナがあります。僕は選べるときには新カナを使うことにしています。昨年、「詩歌のかな遣い-< 旧カナ >の魅力」をテーマとして、岩手県の「日本現代詩歌文学館」でシンポジウムが開かれましたが、何かこうストンと胸に落ちないものがあるのですが、それは・・・。 . . . 本文を読む

長塚節「写生の歌に就いて」を読む:斎藤茂吉の写生論の祖形・2

2011年01月19日 | 写生論アラカルト
斎藤茂吉の師は伊藤左千夫。ですが斎藤茂吉は、伊藤左千夫を「選歌の師」・長塚節を「本来的意味での師」と呼んでいます。長塚節は斎藤茂吉について語り、斎藤茂吉も長塚節に多くのことを書き残しています。どうやら「本来的な意味での師」とは、「最も影響を受けた」というように理解できるかも知れません。その長塚節の「写生論」です。 . . . 本文を読む

短歌結社・同人誌と政治・宗教

2011年01月18日 | 短歌史の考察
何年か前の総合誌に「作品の添削と世界観」というタイトルの特集か記事があったと記憶しています。「作品の添削」という言葉を「結社・同人誌」と読み変えたとき、少し違った角度からの「短歌結社」のありかたが見えてくると思います。今日はこの話を少し。・・・ . . . 本文を読む

伊藤左千夫・小論

2011年01月14日 | 作家論・小論
伊藤左千夫。正岡子規より年長ですが子規の弟子。正岡子規を論破しようと出かけましたが逆に論破されたからです。もともとは政治家志望。のちに「野菊の墓」などの小説も手掛けました。生前一冊の歌集も出さず、50代にはいったばかりで若死にをしました。ある意味不思議な人です。・・・ . . . 本文を読む

佐藤佐太郎51歳:湖の岸を詠う

2011年01月13日 | 佐藤佐太郎の短歌を読む
湖の岸辺に立つと何か神々しい気持ちになるものですが、その情感を表現するのは案外難しいものです。どうしても平凡になってしまう。そこをどう一歩踏み出すかが問題なのですが、佐太郎の作品に次のようなものがあります。・・・ . . . 本文を読む

斎藤茂吉49歳:試験に苦しむ夢をみる

2011年01月12日 | 斎藤茂吉の短歌を読む
悪夢にうなされるのは誰でも経験するものですが、病気になればなおさらのこと。過去の記憶に関わる夢なども多いことでしょう。さて、それをどう作品にするかが問題なのですが。・・・ . . . 本文を読む

和歌から短歌へ:正岡子規から斎藤茂吉の時代

2011年01月11日 | 短歌史の考察
5・7・5・7・7の定型をもつ短歌は古くは、和歌の中の一つのジャンルとされていました。それが明治以降、短歌という呼称が定着してきたようですが、この頃こういう言葉ではくくれない問題、それも現代短歌とは何かという根本問題を含んでいると考えるようになりました。・・・ . . . 本文を読む

正岡子規「歌よみに与ふる書」を読む:斎藤茂吉の写生論の祖形・1

2011年01月07日 | 写生論アラカルト
「写生・写実派」の草分け正岡子規。「俳句・短歌といった日本の短詩を革新した中興の祖」などとドラマのナレーションでは言われますが、子規の「写生論・万葉論」はいったい何だったのか。「歌よみに与ふる書」の内容から考えてみたいと思います。 . . . 本文を読む

佐藤佐太郎50歳:八幡平の泥火山を詠む

2011年01月05日 | 佐藤佐太郎の短歌を読む
佐藤佐太郎の「帰潮」は43歳のときの歌集ですが、57歳で病気入院して年を越すまで、精力的に全国をまわり旅行詠を詠みます。・・・ . . . 本文を読む

齊藤茂吉49歳:獣のように布団の中に目を開ける歌

2011年01月04日 | 斎藤茂吉の短歌を読む
1931年(昭和6年)の春、齊藤茂吉は病気になります。布団のなかの様子を詠んだ一首。ごくありふれた一首ですが、ここにも茂吉らしさが出ていると思います。・・・・ . . . 本文を読む