岩田亨の短歌工房 -短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎-

短歌、日本語、斎藤茂吉、佐藤佐太郎について考える

佐藤佐太郎33歳の叙景歌:純粋短歌以前

2009年12月29日 | 佐藤佐太郎の短歌を読む
佐藤佐太郎は「写生・写実」にもとづいて作歌した歌人ですが、「虚を」導入し、作者の主観や感覚を重視しました。第五歌集「帰潮」で完成したと言われますが、その前に堅実な叙景歌を詠んでいます。・・・ . . . 本文を読む

齊藤茂吉30歳の象徴歌:原色の印象

2009年12月28日 | 斎藤茂吉の短歌を読む
齊藤茂吉の第一歌集「赤光」から。印象連想鮮明な作品を選びました。原色の色彩感覚のようなものが、あやしくかつ鮮明に浮かび上がってきます。・・・ . . . 本文を読む

戦乱をくぐり来たれる北近江 村はそれぞれ仏を祀る

2009年12月27日 | 岩田亨の短歌自註
「運河」誌上の「選歌余滴」で注目された作品のひとつ。「夜の林檎」に収録しましたが、さまざまなことに気づかせてくれた一首でした。・・・ . . . 本文を読む

人生の転換点:佐藤佐太郎の短歌

2009年12月25日 | 佐藤佐太郎の短歌を読む
佐藤佐太郎は1967年(昭和42年)の年始を病院の床の上で迎えました。その時、自らの病気をどう詠んだか。正岡子規は死の直前まで、自分の病気を突き放したような俳句や短歌を残しています。さて、佐太郎は・・・。 . . . 本文を読む

心得と心構えを説く人の靴の汚れにわれはこだわる

2009年12月22日 | 岩田亨の短歌自註
僕はお臍が曲がっているのでしょうか、お説教する人を見るとその人をまじまじと観察してしまいます。そんな一首です。「夜の林檎」所収。・・・ . . . 本文を読む

齊藤茂吉の「難解歌」:めん鶏の歌

2009年12月21日 | 斎藤茂吉の短歌を読む
齊藤茂吉の第一歌集「赤光」は茂吉の代表歌集であるとともに、不思議な歌集です。作り出している世界が不思議です。別の記事で「幻想詩」として「赤光」より二首とりあげましたが、一読してなかなか意味がとれず「難解」なものも「赤光」のなかにあります。・・・ . . . 本文を読む

19歳の孤独:佐藤佐太郎の「象徴歌」

2009年12月20日 | 佐藤佐太郎の短歌を読む
 このブログで何度か書いたように、佐藤佐太郎は「都市詠の開拓者」のひとりです。その佐太郎が19歳の時に詠んだ歌です。僕は「象徴性」の高い「象徴詩」だと感じているのですが・・・。 . . . 本文を読む

稲架の影 藁塚のかげそれぞれに長く映りて日は落ちんとす

2009年12月17日 | 岩田亨の短歌自註
 穫り入れの終わった田園風景です。これも「運河」誌上の作品批評でとりあげられたものですが、批評文が意外なものでした。・・・ . . . 本文を読む

佐藤佐太郎27歳のときの秀歌:「歩道」より

2009年12月15日 | 佐藤佐太郎の短歌を読む
佐藤佐太郎は全部で13冊の歌集を出していますが、歌集のタイトルのは集中の一首にもとづいています。佐太郎31歳のときに出版されたのが「歩道」です。そのタイトルの由来となった一首。佐太郎27歳のときの作品です。・・・ . . . 本文を読む

2009年の作品から:5首抄出

2009年12月12日 | 最近の作品(年次別)
ことしの僕の作品からの抄出・5首です。「運河」より4首、「星座」より1首選びました。(新カナに統一しました。)・・・ . . . 本文を読む

九十九里の歌:伊藤左千夫の短歌

2009年12月08日 | 私が選んだ近現代短歌の一首
正岡子規の弟子でありながら子規より年下。旧派和歌の出でありながら子規と巡り合ってからは写生派。斎藤茂吉の師でありながら激しい論争をした。かと思えば、茂吉の最大の庇護者であった。そんな伊藤左千夫ならではの作品だと僕は思うのですが。 . . . 本文を読む

人間の意志の及ばぬことどもを魔と呼び来たる村にわが立つ

2009年12月07日 | 岩田亨の短歌自註
「魔物」「逢う魔が時」「魔がさす」。「魔」という言葉は本当に不思議。昔から人は「理解を越えたもの」を「魔」と呼んできました。今でも都市の郊外に行くとそのようなものの痕跡が残っています。・・・ . . . 本文を読む