岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

「東京駒込:現代詩朗唱会:報告」(「詩人の聲)

2013年09月04日 23時59分59秒 | 短歌の周辺
天童大人プロデュース 詩人の声 第928回公演 於)東京平和教会


 東京平和教会は、駒込の商店街の中にある。古い町並みが残っていて、築30年を超えたかとさえ思われる民家があった。喫茶店もただ一軒。庶民の街という風情があった。

 この会場で、プロジェクトのプロデューサーであり、ディレクターでもある、天童大人本人の朗読会があった。

 先ずは、このプロジェクトの概要から。

 「このプロジェクトは、東京を何時でも詩人の肉声が聴ける街にする。と同時に、詩人や作家の声を育て、美しい日本語を世界に響かせたい。肉声が失われととある今こそ、肉声を鍛え、声の力を復権させたいと、2006年10月14日、日本の声の先達詩人白石かずこさんの声から口火を切り、この10月で1000回を迎える。このプロジェクトに協力してくれる画廊は8か所。30人近くの詩人が参加している。」

 このプロジェクトの企画をしているのが天童大人。その本人の朗読なので、これは是非とも参加しようと申し込んだ。

 朗読された詩は4篇。「津島で『打ち込んだ』詩」「東日本大震災をテーマに人間の文明と科学をテーマとした詩」「三島由紀夫の死をテーマにした詩」「バビロンで作った詩」とそれぞれ、「人間の生と死」という主題があった様に思った。

 若い詩人が、抽象的な言葉を連ねるのに対し、天童大人の詩は、具体的で、難解な言葉で誤魔化している感じが、全くなかった。だから聞いていて、「ひとり芝居」のセリフを聞いているようだった。このプロジェクトは、この10月で1000回を迎える。僕は、「運河東京歌会」があるので、参加できないが、このプロジェクトに参加出来ないか、訪ねてみた。

 断られることを覚悟で。それが以外にも、プロジェクトへの参加が認められた。「短歌は定型の現代詩」ということを、「朗読」という形で表現してみたい。

 ただし、天童大人から宿題を」出された。「腹筋の練習をすること」「古い作品から詠み始めて、初期の拙い自分に真向かうこと」。そういえば、高校の演劇部も合唱部も腹筋の練習をしていた。(僕が参加するのは11月から)

 どうやら「吾に真向かうこと」が、芸術の共通点らしい。



・「詩人の声」のスケジュウル

9月10日、ギャルリー東京ユニマテ    小川秀春(第994回)

9月17日、スターポエットギャルリー   長谷川忍(醍995回)

9月19日ギャルリー東京ユニマテ     井上輝夫(第996回)

9月20日数寄数             建畠哲(第997回)

9月24日 東京平和教会         原田道子(第998回)

9月30日 NPO法人東京自由大学      田中健太郎(第984回)

10月5日 数寄数            高橋睦郎(第999回)

10月13日 資生堂花椿ホール      24名の詩人(第1000回)


予約は「北十字舎」(03-5982-1834)


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