岩田亨の短歌工房 -短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎-

短歌、日本語、斎藤茂吉、佐藤佐太郎について考える

失意の歌:斎藤茂吉の短歌

2015年01月03日 | 斎藤茂吉の短歌を読む
慢性的な不況のもとで、新年が明けました。斎藤茂吉もその生涯は順風万版ではなく、失意の時代を経ています。海外留学より帰った43歳から46歳のかけて。歌集では『ともしび』の時代です。 . . . 本文を読む

斎藤茂吉『赤光』の作品を巡って(歌人に問われているもの)

2014年12月19日 | 斎藤茂吉の短歌を読む
斎藤茂吉の第一歌集『赤光』。茂吉の代表歌集ですが、この歌集の作品や、詠風を巡ってしばしば、議論となります。詩人も、この歌集の作品を、評価していますが、歌人の言い様と、詩人の評価が、必ずしも一致しません。これは詩人から、歌人への問いかけ、問題提起と思います。 . . . 本文を読む

齋藤茂吉の戦争詠の一側面:15年戦争の歌

2014年04月12日 | 斎藤茂吉の短歌を読む
斎藤茂吉は戦時中の言動を問われて、敗戦後、歌壇の一線から退きました。戦争を煽ったからです。私はこれを「茂吉の負の遺産」と考えています。このことは、『斎藤茂吉と佐藤佐太郎』の中で叙述しました。いずれ、評論として纏める積りですが、ここで少し試論を書きたいと思います。 . . . 本文を読む

層雲峡の歌:斎藤茂吉の短歌

2014年03月27日 | 斎藤茂吉の短歌を読む
北海道の観光名所の層雲峡。ダイナミックな景観で知られています。斎藤茂吉も50歳の時に訪れています。かなりの数の連作ですが、佐藤佐太郎の「茂吉秀歌」と塚本邦雄の「茂吉秀歌・つゆじも~石泉」とを世も比べると、興味深いことが浮かび上がります。 . . . 本文を読む

斎藤茂吉の新年を迎える歌:佐藤佐太郎との比較

2014年01月09日 | 斎藤茂吉の短歌を読む
短歌の「総合誌」には、「新年を迎える短歌」が発表されることがあります。斎藤茂吉も、こうした傾向の歌を多く残しています。しかし、そこには、佐藤佐太郎との顕著な違いがあります。 . . . 本文を読む

戦前「5・15事件、2,26事件と斎藤茂吉」

2013年12月25日 | 斎藤茂吉の短歌を読む
戦後になって、戦争責任を問われた斎藤茂吉。この茂吉の戦前の言動に、一つの疑問が提示されています。「斎藤茂吉は5,15事件は短歌に詠んでいるのに、2,26事件は詠まれていない。」というものです。果たしてそうでしょうか。 . . . 本文を読む

「赤光」の「狂人守」をめぐって

2013年12月23日 | 斎藤茂吉の短歌を読む
「赤光」は、言わずと知れた、斉藤茂吉の代表歌集です。この歌集に「狂人守」の一連があります。斎藤茂吉が精神科医としてかかわった患者たちを詠んだものです。この「狂人守」という言葉が差別であるというとんでもない事を論じているブログがありました。まるで「言葉狩り」のような論述には賛成できません。 . . . 本文を読む

蔵王山の歌:斎藤茂吉昭和九年の絶唱

2013年06月12日 | 斎藤茂吉の短歌を読む
斉藤茂吉は、昭和九年(1934年)に人の求めに応じて、蔵王山の短歌を詠みました。それは、茂吉自身の内面の信仰心を表わしたものでもありました。 . . . 本文を読む

行く春の歌:斎藤茂吉の短歌

2012年05月10日 | 斎藤茂吉の短歌を読む
斎藤茂吉の第12歌集「寒雲」。日中全面戦争が始まった年からの作品が収められていますが、戦争詠以外に叙景歌のすぐれたものや、連作の実験的なものがあり、見るべき作品が多くあります。まだ戦争一色ではなかったのです。いわば茂吉の作品のうち、戦中の良質な部分といえましょう。 . . . 本文を読む

マリア・マグダレナの歌:斎藤茂吉の短歌

2012年05月02日 | 斎藤茂吉の短歌を読む
斎藤茂吉の第17歌集「寒雲」の一首。日中全面戦争の始まった時期の歌集ですが、戦時下の佳詠が収録されています。 . . . 本文を読む

春の暮方の歌:斎藤茂吉の短歌

2012年04月13日 | 斎藤茂吉の短歌を読む
「寒雲」は斎藤茂吉の第12歌集ですが、次男の北杜夫が高校時代いたく感動たと言います。そして、「大学進学にさしさわりがあるから、短歌作りはやめよ」と茂吉から言われるまで作歌を続けたそうです。あまり一般には知られていませんが、「『暁紅』における抒情的色調は・・・次第に安定の状態に到っている」と岩波文庫の解説にあるとおり、見るべきものがある歌集です。戦争詠がなければ、もっと評価が高かったでしょう。そこから春を詠った作品を選びました。・・・ . . . 本文を読む

明け方の雨の歌:斎藤茂吉の短歌

2012年03月30日 | 斎藤茂吉の短歌を読む
明け方。早暁、薄明などさまざまな呼び方がありますが、早く目覚めるという、一種独特の時間です。時間そのものが情感をもっているといえましょう。斎藤茂吉第12歌集「寒雲」序盤の秀歌です。・・・ . . . 本文を読む

罪をおかした女の歌:斎藤茂吉の短歌

2012年03月24日 | 斎藤茂吉の短歌を読む
「阿部定(あべさだ)事件」。1936年(昭和11年)の猟奇的殺人事件ですが、これを題材に斎藤茂吉が一首詠んでいます。明日、記事にすることにしている佐太郎の作品と比べると両者の違いがわかります。・・・ . . . 本文を読む

小型タンクの通る歌:斎藤茂吉の短歌

2012年03月16日 | 斎藤茂吉の短歌を読む
戦争が迫ってくると、日常生活のすぐそばでも「戦争の匂い」がするようになります。斎藤茂吉も例外ではなく。そんな一首です。・・・ . . . 本文を読む

夢のごとき雲の歌:斎藤茂吉の歌

2012年03月09日 | 斎藤茂吉の短歌を読む
1936年(昭和11年)、茂吉は木曽を始め各地を巡りました。そして多くの作品を残しています。そのなかで、抜き出でて「美しい歌」です。これは塚本邦雄の言葉です・・・。 . . . 本文を読む