UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

長い長い地下道・・・地下水道・・・・アンジェイ・ワイダ・・・

2016-10-12 01:12:23 | 日記

昨日の午後、テレビのニュースがポーランドの映画監督アンジェイ・ワイダがどうのこうのと言っていましたが、ちょうど出かけようとしていましたので、ちゃんとこのニュースを聞きませんでした。

そのまま、病気の旧友を見舞うために外出しました。地下鉄で京都市の南部へ。目的の駅で降り、改札口を出たのですが、どちらへ行っていいのかわかりませぬ。適当に見当をつけて地上へとつながっているはずの地下道を歩き出しました。

ところが長いのです。長い長い地下道です。行けども行けども尽きませぬ。地下道の壁には「地下鉄」という表示が日本語と英語、中国語、ハングル語で書かれているだけ、いったいどちらの方向へ向かうのか表示はまったくありません・・・

まことに無機的で無表情、殺風景きわまる空間です。午後2時半ごろのことでしたが地下道にはまった人影はありませぬ。歩いているのはGGIだけ、やや不気味でさえあります

今日の写真はこの地下道を撮ったものです。ご覧になってもどうということはないのですが、それでもよろしければクリックしてご覧くださいませ

この長い地下道を歩いていて、「これが暗闇だったらとっても歩けないよなあ」などと思っていましたら、昼のニュースで何か言っていたアンジェイ・ワイダ監督の名作{地下水道}(1956製作)という映画のことを思いだしました。原題はKANALだったと思います

第二次大戦末期、ポーランドの首都ワルシャワが陥落する直前、対独レジスタンスの戦闘員たちがドイツ軍に追いつめられて地下水道(下水道)に逃げ込みますが、結局はドイツ軍などに捕えられるなどして全滅するという映画です。事実に基づいた作品ではないかと思われます。

ワイダの映画のことを考えていましたら、あの昼間のニュース、ひょっとしたら彼が死去したというニュースだったかもしれないなあ、と思いました。

なんとか長い長い地下道を通り抜け、地上にやっと到達、そのあとも迷いに迷って、さらに団地のなかでも迷いに迷って友人宅にたどりつきましたら3時を優に回っておりました。

友人は思っていたよりも元気な様子、ちょっぴりではありますがGGIはひと安心、半ば横になっている友人とあれこれ話していますと夕刊が配達されました。夕刊をパラパラ見て友人が申しました

「おいGGIよ、あのアンジェイ・ワイダが死んだぞ・・・90歳って書いてある・・・」

お昼のニュース、やはり彼の死去を伝えるニュースだったのです。友人が言います。

「ワイダっていえば、あの映画、サングラスをかけたテロリスト、マチェックが出てくる映画、あれ、良かったなあ・・・」

「それ、《灰とダイヤモンド》や」

「そうそう、灰とダイヤモンド、名作やったなあ」

1958年製作の作品です

この映画はとても印象的な作品でした。ワイダの最高作品であるといってもよいでありませう。GGIも大好きであり、以前に別のブログでもこの作品のことを何度か書いています。今日は手抜きで、以下はわが古い日記からの無断引用です

《ナチス・ドイツが崩壊、解放されたものの今後どうなるのか
 混乱の渦のなかにあるポーランドの地方都市、
 モスクワ帰りの共産党幹部の暗殺を命じられた
 名優チブルスキーが演じるところの、テロリスト・マチェック・・・

 孤独なテロリスト、マチェック

 地下水道に長くいて目が弱ってしまったと
 いつも薄い色のサングラスをかけているマチェック

 歴史の激流に巻き込まれ
 瓦礫のなかを這いずりまわり、ゴミの山に囲まれて
 手足をばたつかせながら虫けらのごとく死んでいくマチェック・・・

ポーランドを代表する映画監督アンジェイ・ワイダは二次大戦末期から戦後のポーランドの混乱期を描いた数々の名作を残しており、何度も国際映画祭で受賞しています

GGIは若き日に、上記の「地下水道」、「灰とダイヤモンド」のほかに、労働英雄の姿を通じて、戦後ポーランドの社会主義政権への懐疑を描いた「大理石の男」(1977)、世界が注目したワレサをリーダーとした自主管理労組「連帯」の政権への抵抗を描いた「鉄の男」などを見ました。

昨日1011日の朝日新聞夕刊によれば、映画評論家の佐藤忠男氏は次のように述べています

「スターリン批判の直後、社会主義イデオロギーに人間的な立場から疑問を投げかける映画をつくり、世界の思想状況に一石を投じた・・・映画作りを禁止されるまで政府と対立したが、彼が映画を作れるかということが国民的関心となった・・・一貫して格調が高く、政治や人間というものを真面目に考え、きちんと描き抜くという正統的な作家であった」

アンジェイ・ワイダさん、ありがとう。ほんとうにありがとう・・・

グッドナイト・グッドラック!

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