UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

小さな喫茶店・・・

2016-11-02 01:18:24 | 日記

むかし、GGIがまだご幼少のころ、「小さな喫茶店」という歌が流行っておりました。GGI、戦後に作られた歌かと思っていたのですが、そうではありませんでした。原曲はドイツのコンチネンタル・タンゴ、昭和10年(1924年)に日本に紹介されたそうです

昨今は街角の小さな喫茶店の類はあまり見かけなくなりました。見かけても大きなチェーン店の店であったり、ビルのなかに店があったりなどで、一軒家の喫茶店は稀なようであります。しかも大半は喫茶店と称さずに、お澄まししてカフェなとと名乗っております。

そこで今日は未だ健在のはわが街の小さな喫茶店の写真を紹介いたします。よろしければクリックしてご覧くださしませ

このお店、看板にはカフェとかいてありますが、GGIの考えでは、どうみてもむかしながらの喫茶店であります。

この喫茶店、実は右隣の、古くからある菓子屋さん兼パン屋さんの付属物です。この城跡の公園が近くにあるお菓子屋さん、旧東海道筋の角に位置しています

「小さな喫茶店」という歌の歌詞の一節は次のようなものです

   小さな喫茶店に
    入ったときも二人は
    お茶とお菓子を前にして
    ひとこともしゃべらぬ
    そばでラジオが甘い歌を
    やさしく歌ってたが
    二人はただ黙って
    向き合っていたっけね

わが妹、いまは賢妹でありますが、そのむかしは愚妹でありました。そのため、この歌は聞いて、せっかく目の前においしそうなお菓子があるのに、ふたりはどうしていつまでも食べないんだと、大きな疑問を抱いたのでありました。

アホであります、と笑い飛ばしたいところであります。しかしながら、戦争に敗けたりして食糧難を脱しつつあるもののまだまだ貧しき時代、上等のケーキなんか高嶺かつ高値の花であったころのことでありますから、このようなアホな感想を抱いたのは無理からぬことであります。

このお店、白い窓枠にベージュの壁でなかなかのコントラスト、バランスのよい明るくかつシンプルな外観はなかなかグッド、いかにも「小さな喫茶店」らしい雰囲気であります

ところが、このお店、さっぱりはやっていない模様・・・

あるとき、GGIなんとなくぶらりと入ったのですが、誰もおりませぬ。やがて奥の方から何やら気配がしてウエイトレスさんらしき女性が出てきて静かに注文をきくと、そのまま音もなく奥へと消えてしまいました。

やがて、湯気の立つコーヒーを静かに手にして現れますと、「どうぞ、ごゆっくり」と一言、そのまま、またしても音もなく奥へと姿を消してしまいました。

そして、ふたたびGGIは一人ぼっちになりました、部屋の造りは簡素、テーブルが四つか五つばかり、壁に装飾らしきものはほとんどなくカウンターのようなものもありませぬ。照明はやや暗く、窓から離れたテーブルについたのですが、窓が少し高いせいか、あまり外の景色も見えませぬ。

ひとりで静かにコーヒーを口にしていたのですが、しばらくすると何やら密室で何かを待っている、あるいは何かを待たされているいるような気分になってきました・・・・。

いったいは自分は何をまっているのだろうと、ひとり静かに紫煙をくゆらせておりましたら、あのカミュの名作「異邦人」の一シーンを思い出しました。「今日ママンが死んだ、いや昨日かもしれない」という有名な一文で始まる小説です。

夏の暑い日、長い時間バスに揺られてやっと着いたアルジェ郊外にある修道院、主人公ムルソーが白い壁にもたれて、疲れきった表情で所在無げに煙草を吸いながら待ってています、今朝がた亡くなったという母親の遺体が安置されている部屋へと案内されるのを待っているシーンです。マルチェロ・マストロヤンニの名演技が思い出されます。

なとと、いつもながら脱線してしまいましたが、実はこの喫茶店、転じていまは「カフェ」であるこのお店の主、すなわち隣接している古いお菓子屋さんの主人、実は小学校時代のGGIの御学友の一人である某おばさんの弟さんであります。

いつであったか、かなり以前のことですが、この同級生にあいましたときに、「あの喫茶店、いまはカフェなんて言っているけれど、はやっているのか?」と聞きましたら

「ぜ~んぜ~ん、さっぱりや、わたし、はじめから、どうせはやらんから止めときと言うてたんや。そやのに言うこときかんと喫茶店ひらかはった、あほや、エエカッコして趣味でやってはるだけや」

とボロクソでありました。

でも、GGIとしましては趣味で結構であります。いまや街の「小さな喫茶店」はショモない歴史遺産なんかよりは希少価値がありますから、このまま続いてほしいものでります。

近々、依然としてはやっていないのか、偵察にいく所存であります

グッドナイト・グッドラック!

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