五月は新緑、若葉の季節です、わがガーデンも緑でいっぱい、梅も桜も柿も杏の木も若葉に包まれてまぶしい限りです、若葉のあいだをさわやかな風が吹く抜けていきます
ハクモクレンも花が散って鮮やかな若葉に包まれています、モクレンさんのとなりのイチジクの若葉は日に日に大きくなっていきます
そして一番最後にわがガーデンの自慢であるナンキンハゼさん、若葉が姿をみせはじめました
タンポポ君たちももう綿帽子に姿を変え、あとは緑の草むら・・・わが耕作地では小松菜さんとダイコンさんが大きな葉っぱをひろげています
隣家の柿の木もすまし顔でいつものように領空侵犯、若葉でいっぱいの枝をのびのび過ぎるぐらいに広げています
この緑のなかをてふてふ(ちょうちょ)が舞ったり、ときおり近所のネコ君たちが勝手にぶらついたり、女王蜂さんが巣作りに励んだりしています
そしてわが庵ご自慢であるものの誰も気がつかない、しぶいモスグリーンの瓦屋根が木々や草々の緑になかにとけこんでいます
新緑といえば、五月を詠った詩はたくさんあるのですが、風薫る季節になりますといつもGGIが何となく思い出してしまうのは田舎で英語教師をしながら優れた詩と版画の作品を残した川上澄生(1895~1972)というひとの「初夏(はつなつ)の風」という詩です。彼はこの詩を添えた素晴らしい版画も残しています
かぜとなりたや
はつなつのかぜとなりたや
かのひとのまえにはだかり
かのひとのうしろよりふく
はつなつの はつなつの
かぜとなりたや
初夏を「はつなつ」と表現したところがGGIは気に入っていまいました。
GGIはこの人の「とらんぷ絵」と称されるトランプの形の版画集をわが兄の一人からずいぶん前にもらったのですが、残念ながらいまは消息不明、庵のどこか片隅で昼寝でもしているのでありませう・・・
この詩人に関心がある方は以下のサイトなどをご覧ください
http://www.rainy-blue.com/hatsunatsu.html
今日の写真は五月の夜風にそよぐわがガーデンのナンキンハゼさんの姿を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ
グッドナイト・グッドラック!