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酒田の新旧建築物を訪ねて

土門拳記念館。学生時代に雑誌で見て、憧れだった建築。それから33年が過ぎ、先週末ようやく訪れることが出来ました。

しかし、月日の経過は残酷なものではありました。確かにいい建物ではあるんですが、自分自身も変わったし、期待が大き過ぎたのか、時代の変化のせいなのか、その時ほどの感動はありませんでした。

全体の構成もプロポーションもディテールもよく考えられているのですが、あまりに綺麗すぎて、土門拳の写真が持つ生々しさとは合わないような気がしたのです。もっと、泥臭い建築の方が良かったのかもしれません。

その後、あまり期待せずに立ち寄った山居倉庫の方が興味深かったです。明治時代の建物ですが、現役で米倉庫として使われています。内部には庄内米歴史資料館もあります。実用性がダイレクトに形に現れており、建物に生命力を感じました。こちらの方が自分的には好みです。

また、内部の展示を見て、日本人とお米の関わりの深さを再認識しました。言うまでもなく、お米は日本人の主食。庄内平野は米どころ。実は、3年ぐらい前から糖質制限を始め、お米は大幅に減らしているんです。別に日本の伝統に背を向けようっていうんじゃないんですが、自分自身の伝統に対する捉え方が変わってきたことは事実なんです。伝統って単なる既成事実なのか?それとも動かすことの出来ない土台なのか?食事もそうですが、例の省エネ法の問題もあり、建築に関しても大きく揺らいでいると思います。

人間の歩んできた道のりの意味って何?それが、正しいとか正しくないとかの基準はどこにあるのか?大それた問題について、建物や展示を前にしばし考えこんでしまいましたが、もちろん、神は降りて来ませんでした(笑)。

 

土門拳記念館のアプローチと全景

 

池に張りだすように建てられている。

 

水が流れる中庭にはイサムノグチの彫刻

 

割肌の荒々しい石はイサムノグチの彫刻に合っている。

 

内部から中庭を見る。

 

切妻の建物が11棟並ぶ山居倉庫

 

大きく張り出した庇

 

反対側はケヤキの並木道。海からの風よけになっている。

 

軒が接する部分

 

船着場

 

明治時代の建物の復元模型。切妻部分は今も変わらず残っている。

 

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