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あけましておめでとうございます

皆様、あけましておめでとうございます。



今年は一昨日から仕事をしているんですが、正式には今日からが仕事始め。実は今日までにやらなくてはいけない仕事があったんです。でも、昨日までになんとか一段落したので、今日は改めてスッキリと仕事初めという感じです。

今年の見通しとしては、土地活用の御相談が増えていきそうな感じです。すでに家や土地が足りないという時代ではありません。次の世代に土地や家をどのように渡していくか、自らも快適に暮らしつつ、資産価値も守りつつ、余計な出費を抑えつつ、あわよくば、利益も生み出したい。資産をお持ちの方は、誰しもそのようにお考えになるでしょう。でも、今までのように、なんか建てておけば自動的に収入が転がり込んでくるという時代ではありません。

逆に、いい加減なものを建てて空室だらけ、負債だらけという状況が頻発しています。まあ、当たり前ですが、競争なんですから、まともなものじゃないとお客さんは付きませんよね。建築って投資額が大きいので、いったん失敗するともうどうしようもないんです。

この分野では、我々のように、まともなものを考えられる職種の人間がもっとやれるはずなんです。ケースは様々ですが、二世帯+賃貸併用住宅とか、あるいは単体の集合住宅とか。土地の一部を切り売りしたり、逆に買い足したり、土地の形状を変えてやることも考えられます。そのあたりは、不動産の方とタイアップして進めています。

次は、リフォーム(リノベーション)ですね。最近は、新築よりもリフォームの方が多くなっていますが、これも、あるものをうまく活用するという考え方ですよね。

もちろん、今まで通り新築戸建ても手がけて行きますし、住宅以外の仕事だってやりますよ。要は何でもやります(笑)。

それから、今までも手がけていましたが、地方の仕事が増えていきそうな感じです。地方で活躍されている建築家も増えてはいますが、やはり都市部よりは少ないです。地方でもいい建築が欲しいという御要望が増えているようです。自分で直受けの場合もありますが、これからは地域工務店との連携が鍵になりそうです。

出張が多いと、時間的なロスは多くなりますが、旅行は大好きなのでその辺はあまり苦になりません。今はネットがあるので、どこでも仕事もできるし、電車の中とか移動中の方がいい考えが浮かんだりもするんですよね。日本は地域性豊かな国なので、違う土地へ行けば、風土も異なるし、普段行けない街や建物をみるのも楽しみです。

そんなんで、このブログも仕事の話題を中心に、いろんな話題をちりばめて行くつもりです。どうぞよろしくお願いいたします。 

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完成しました!<川崎SG邸リフォーム>

川崎SG邸リフォームは、今週、無事お引渡しを致しました。建て主さんは想像以上のものが出来たととても喜んで下さいました。

今回のテーマは限られた面積をいかに広く見せるか。面積自体は増やせませんので、次のようなことを考えました。

・広々としたメインのワンルーム的空間とバックヤード的なサブスペース

・ぐるぐる回れる回遊動線

・バルコニーの外側にルーバーを設け、バルコニーの室内化

・高さ2200mmと2700mmの2種類の天井高を使い分け、高さの変化で広さを演出

・天井までの開口、欄間、シースルーガラスによる視線の抜け

 

ほぼ、意図通りに出来たのではないかと思います。取り急ぎ写真をアップします。家具もこだわって入れられますので、家具入りの写真も後日アップ致します。

 

玄関アプローチ。床を上げたので上がり框は2段としている。右側は皿を飾るスペース

 

リビングから日よけルーバー付のバルコニーを見る。

 

キッチンからリビング、玄関ホール方向を振り返る。

 

 

キッチンからバックヤード的なサブスペース(書斎、納戸、トイレなど)を見る。上が欄間になっており、小部屋でも暗さを感じず開放感がある。

 

ダイニング側はショーケースとなっいるキッチン。家具は全てエクレア製。

 

日よけルーバーを設け、バルコニーと室内を一体化

 

西日を遮る日よけルーバー

 

寝室もバルコニーに面し、開放的。枕元側は木壁とし、上部はエコカラット貼り。

 

洗面と一体となった浴室

 

浴室から洗面を振り返る。奥はトイレの手洗い。

 

水栓やボウル類はクライアントのセレクト。楕円形のシャープなボウルにカクカクっとした水栓の組み合わせが斬新。

 

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床暖あれこれ<川崎SG邸リフォーム>

床暖房は、下から暖めるので部屋の温度ムラがなくなることと、熱源が足元直に接しているため、余計に暖かく感じることがメリットです。

欠点はイニシャルもランニングコストもやはり他の暖房形式よりはかかってしまうことでしょうか。

よく、無垢材に床暖房は使えないですか?という質問を受けますが、一般的な無垢のフローリングでも使えます。ただ、無垢材の場合はしっかり乾燥したものであっても、隙や反りが大きく出る場合があります。どれ位隙くかというのが個体差もあってハッキリしないんですよね。

一般的には床暖対応製品と謳ってあるものを使う方が無難でしょうが、製品の選定や施工を慎重にやって、隙の程度がご了解いただける場合は、一般的な無垢のフローリングを使う場合もあります。無垢材の床暖対応品は75mmの幅の狭いものか、熱処理をしたような製品に限られてしまうし、なおかつ価格も高いので。

今回は、見た目は幅広のものがよく、寸法安定性も重視したいという御要望もあって、厚突板の複合フローリング(マルホン)にしました。材はウォールナット材です。マルホンのカタログでは突板ではなく挽板フローリングとなっていますが、それだけのことはあり、無垢とほとんど変わらない質感でした。価格はちょっぴり高いんですが・・・。

 

床暖房は方式によって、電気式、フィルム式(電気)、温水式などに分けられますが、それぞれ一長一短です。手軽なのは電気を使ったもの。設置面積が広い場合は、温水式がお勧めです。温水式も熱源によって、ガス、ヒートポンプなどに分けられます。今回は温水式で熱源はガス給湯機と床暖の暖房機が兼用になっているタイプを採用しました。

 

床暖房の施工は、アルミ箔付きの発泡スチロールのパネルを敷き込んでいきます。写真だとわかりにくいですが、溝が切ってあり、そこにパイプをはめ込んで行きます。

 

パイプを通し終わると、パイプを通した部分にアルミ箔テープを貼っていきます。アルミ箔を使うのは、それだけ広い面積でムラなく放熱させるためです。発泡スチロールが使われているのは、裏に熱が逃げないようにするためです。裏をあたためても仕方がないですからね。でも、蓄熱式の場合はまた考え方が変わります。

説明し出すとキリがないんですが、床暖ひとつとっても奥が深いんですよ。

 

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大工さんの仕事(下地編)<川崎SG邸リフォーム>

川崎SG邸リフォームは、来週のお引き渡しに向け、ほぼ完成に近づいてきました。途中経過のご報告をすっかりサボっていましたので、少し、工事の途中経過を振り返ってみることにします。

建築工事は、いろんな業種の職人さんを集めて工事を依頼します。従って、監督さんの采配も大事ですし、職人さん同士のチームワークも大事。もちろん、各職人さんの腕も大事。どの要素が欠けてもうまく行きません。

特に、一番大事なのが大工さん。木造住宅では当然ですが、今回のようなリフォームの仕事でもそれは変わりません。いつも大工さんにはお世話になっていますが、今回担当していただいた鈴木さんは、仕事が速いし丁寧だし、こちらの意図も正しく汲んでくれるので、本当に助かりました。昔ながらの大工さんは仕事は良くても、時間が読めなかったり、図面を読み間違えたり、愛想が悪かったり(笑)ということは往々にしてあるんです。そういう場合は、監督さんや私がフォローしなくてはいけないので、結構大変なんです。やはり、職人さんは腕の良さももちろんなんですが、今の時代は納期、コスト、性能・デザインに対する見識&お客様への対応力といった面も重要視されますね。

昨日、現場に行ったんですが、現場に着いた時点の各職人さんの表情を見ただけで、安心しました。やはり、仕事がスムースに進めば、やる気も出るし、気分も良くなりますよね。

 

施工順序としては、断熱工事の後、まず床を張ります。

 

その次は天井です。天井のみLGS(軽量鉄骨)を使用しています。ここは大工さんではなく、LGS専門の業者さんが施工します。ただし、間接照明を仕組む下がり天井は、木を使い、大工さんにやってもらいました。細かい細工は木の方が融通が効くんです。

 

その次は、木軸で壁を立てていきます。

 

間仕切り壁の下地がほぼ終了

 

 

枠の取付

 

カーテンボックスも取付

 

続いて天井のプラスターボードを貼ります。これも大工さんの仕事

 

壁のプラスターボードも貼って、一段落。仕上工事はまた職種が分かれます。

 

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パーゴラの施工<川崎SG邸リフォーム>

すみません、師走でなにかと忙しく、

やっぱりレポートの間隔が開いてしまいましたが、

川崎SG邸の施工はいよいよ大詰めを迎えています。

 

ここの見所のひとつは、バルコニーのパーゴラ。

バルコニーを半室内化して使える空間にするための工夫です。

西日がモロに当たるので、西日を遮る目的もあります。

 

 

 

パーゴラを支える支柱は、全部で15本あるんですが、

7階なのでクレーンで荷揚げして、一本一本手作業で取り付けます。

できるだけ軽量化を図りましたが、それでも一本50Kg以上あります。

耐久性を高めるため溶融亜鉛メッキを施しています。

 

 

ナナメになっているのは、斜線制限があるためです。

でも、かえって囲われた感じになって良かったです。

 

 

このままでも結構いい感じなんですが、

キラキラ光るイメージはちょっと違うので、塗装をかけました。

さらにアルミの庇を取り付けます。

 

 

この後、日よけのルーバーを取り付けますが、それはまた次回!

 

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YKK体感ショールームの見学

昨日は、品川にあるYKK体感ショールームの見学

窓の会社なので、窓の性能比較は当然よくわかるようになっていますが、何といっても、断熱性の異なる部屋の温熱環境が同条件で体感できるのが良かったです。

0度の外気温に面した5つの部屋を同じエアコンの温度設定で暖めて、部屋の温度分布や窓や壁の温度がどう変わるのが体感できるんです。

同じエアコン温度でも、断熱性の低い部屋だと上ばっかり暖かくて下が冷え冷えになります。あと、壁や窓の温度も低いので、放射の影響で寒く感じるのです。

まあ、そんなことはわかりきったことなんですが、同条件で定量的に体感出来る機会はなかなかありませんよね。

専門家向けの施設ですが、一般の方が行っても面白いですよ。ただし、予約制で平日は3ヶ月待ちだそうです。土日はまだ少し空きがあるそうです。

http://www.ykkap.co.jp/company/japanese/…/2016/20160406.html

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外壁タイルの検査<川崎SG邸リフォーム>

先週、川崎SG邸リフォームの外壁タイルの検査を行ってきました。

開口を開け直したので、もともと開口だった部分に壁を作ってタイルを貼ったのです。

既存部分に貼られていたのは既製品のタイルではないので、極力近づける形で新たに焼いてもらったんですが、全く見分けがつきません。

 

7階建の7階部分なので、足場に登ると結構高さを感じますね。自分は山登りとかするんで、高いところでも足がすくむことはありませんが、それでもやはり緊張はします。物を落とさないようにも気をつけないといけません。



これから、シール打ちとクリーニングを終えたら、いよいよ足場を外します。

 

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16年目のKN−HOUSE

15年前、独立して最初に手掛けた家がこのKNーHOUSEです。

最初は、○○HOUSEという呼び名にしていたんですよね。ちょっと無機的な感じがするのと、イニシャルが足りなくなってきたので、途中から、逗子KN邸という表現に改めました。

まあ、それはどうでもいいことなんですけど、実はこれは弟の家。最初に仕事の依頼をされるのは、やはり身内とかごく親しい人ですよね。15年間、快適に住んでもらったんですが、この度、遠方に引っ越すことになり、当面、他の方にお貸しすることになりました。

15年というと、丁度最初のメインテナンスが必要な時期でもあったので、塗装や建具の調整、エアコンの交換などを行いました。

リフレッシュして、綺麗さっぱり。次の方にも快適に住んでいただけるといいのですが・・・。

 

 

2階の柱梁とライトアップ照明。左はリビング吹抜。

 

逆側から見たところ。右は庭。

 

リビングはデッキを通して庭とつながっています。

 

ヤマボウシも随分大きくなりました。

 

傘のお化け(笑)。一応、備品として置いていくそうです。

 

ガレージルームもすっきり。バイクは備品ではありません(笑)。

 

塗装を塗り直してリフレッシュした外観

 

竣工時の写真です。

http://www.uemot.com/case/detached_houses/houses_detailat06/

 

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グローバリズムとTPP

TPPの批准へ向けて国会での採決が明日、明後日にでも行われようとしています。もしTPPが発効すると、国家体制を根本から揺るがす戦後最大の大改革ということになるでしょう。しかし、マスメディアの扱いも小さいし、国民の関心も今ひとつ盛り上がっていません。不思議ですよね。

皆さんは、TPPの中身をどれくらいご存知ですか?自分はいろいろと調べているので、概略のところは理解してますが、おそらくTPPの中身はほとんどの人が知らないと思います。一部のグローバル大企業しか中身は閲覧できず、国会議員ですら十分に中身を知らされていませんから。もちろん、現実にはほとんどの内容はリークされています。それがとんでもない内容なので、知っている人の間では大騒ぎになっているのです。

日本では経団連が賛成し、政府は財界の方しか見ていません。スポンサーの意向に逆らえない大手マスメディアも同調し、TPPの本当に危険な部分は報道されず。日本人は中身がわからなくても、政府やマスメディアの言うことを信じてしまう人が多いので、とんでもないこともノーチェックで進んでしまいます。

アメリカでは、あまりに不公平な制度なのでとても批准できるような代物ではないという認識が国民の間でも広まっていて、7割の国民が反対しています。両大統領候補とも反対を明言していますよね。

TPPの問題はいろいろとありますが、秘密主義で中身が十分に開示されていないことに加え、国内法よりもTPPの方が優位に位置づけられているため、国内法が強大なグローバル大企業の圧力に負けて、どんどん書き換えられるだろうと言われています。仲裁裁判所は世銀の管轄下にあり、世銀はアメリカ系のグローバル大企業が押えているからです。

そんなことは起きないという意見もありますが、では、なぜ秘密主義にする必要があるんでしょうか。本当に素晴らしいものなら、内容を出せないなんてありえないことです。しかも酷いことにグローバル大企業だけには内容開示されているんですよね。現代は表向きは民主主義社会なので、表向きは問題がないように装っているのは当たり前のことです。「実質的に」どう支配するかがグローバル大企業の戦略ですから、様々な戦略を駆使して裏では抜かりなくやっているのです。

もちろん、グローバル大企業のいいなりだけで社会は動いている訳ではなく、海外では市民からの強烈な抵抗や反対もあり、賛成・反対が強くせめぎあっています。次期大統領候補のクリントンは、最初TPPには賛成だったんですよね。彼女はTPP賛成派のグローバル大企業から多大な資金提供を受けていますから。ところが、国民の反対が強くなってきて、票を得るためには国民側を向く必要が出てきたので、いつしか反対に転じました。

一方で、日本人はどうでしょうか。ただ、ボーッとしてるだけ(笑)。

普通の人は農家が既得権を失いたくないから反対してるんだろうぐらいにしか思ってませんよね。強大なグローバル大企業が一人勝ちを確実にするために進めている制度だっていうことをあまりに知らなさすぎです。

例えば、食品の表示を例に取ると、非関税障壁として訴えられれば、産地も添加物や遺伝子組換えなどの表示もグローバル大企業が不都合だと判断して訴えられ、仲裁裁判所が認めれば、出来なくなります。社会保険制度や水道事業等もグローバリズムに取り込まれ、民営化されることは確実です。競争原理が働かない領域では民営化はむしろ価格の高騰を招きます。生活の基盤すらグローバル大企業に売り渡そうって言うのですから、お人好しにもほどがあると思います。

日本人は世界は自由主義経済一辺倒で動いていると思っている人がほとんどでしょうが、安全保障や生活の基盤のような重要なところは、一見自由化しているように見えても、国策で保護している国がほとんどです。その辺はうまくやっているのです。

グローバリズム(新自由主義)というのは、強者が一人勝ちする社会です。強者というのは、もちろんグローバル大企業です。普通に競争したって彼らが有利なのに、彼らは政治力と資金力をつぎ込んで、制度を自分たちに有利なように無理矢理変えていきます。彼らにとって、文化の違いは参入障壁であり、社会は平準化した方がいいのです。もちろん、自分たちが儲けるためなんて口が裂けても言いません。消費者が安くものを手に入れられる素晴らしい社会と宣伝します。地域ごとにいろんな制度が共存していれば、小組織ごとにすみ分けていくことが可能ですが、社会が平準化されれば、スケールメリットだけの勝負になりますから、グローバル大企業のひとり勝ちになります。

TPPの本当の問題は関税ではなく、文化や地域性が非関税障壁として潰されることにあります。

よく、TPPが発効しても、質の高い個性的な商品やサービスで勝負すれば十分勝ち目があるし、むしろ、そうなるべきだし、そうなるための良い機会であるという論調がありますが、そうなるための絶対条件は「ルールが公正」だということです。TPPでは、地域の企業がもちうる個性、文化性、地域性、質の高さといったメリットは「非関税障壁」として表示不可能なものとされ、潰されます。一方でグローバル大企業が持つメリットは特許で保護され、勝手に使えないようにされ、使用する場合は使用料は当然のことながら様々な使用条件によってもがんじがらめに縛られます。彼らの一人勝ちを確実にするため、無理矢理ねじ曲げた不公平な制度だからこそ、密室で協議を進めているのです。

グローバル化自体に反対なのではなく、不公平なグローバリズムが問題なんです。

日本人は長いものに巻かれるのが大好きなので、グローバル大企業に地域が席巻されたって、地場のしょぼい企業より、名の通ったグローバル大企業に雇用される方が幸せだっていう人も多いかもしれません。しかし、とてつもないスケールの企業でキーパーソンになれますか?良くて世界中に何十万人といる従業員の末端か、悪ければ非正規雇用者や下請けとして、景気の波の調整役になるだけです。いや、もっと悪いシナリオは、日本より低賃金の国に仕事を持って行かれるか、あるいは、そういう国と同レベルの低賃金で働かされることです。そういう社会ではデフレは必至なのです。そして、利益になる部分は全てグローバル大企業の経営者に持っていかれます。

TPPっていうのは、国家間競争というより、グローバル大企業vs国民の対決なんです。

アメリカの民主主義も決して良くないとは思いますが、まだ、いろんな意見がせめぎあっている分、希望は持てます。日本は最悪ですね。政府はグローバリズムにどっぷり浸かっていて、国民の方は全く向いていないのに、国民はむしろ喜んで政府を支持していますから。

この問題は、本来一人一人がちゃんと考えて意思表示するべきだと思いますが、それも全く期待できないので、今はアメリカでTPPが批准されないことをひたすら祈るばかりです。日本が批准してもアメリカが批准しなければ、制度としては機能しませんから。


P.S.多少、加筆修正しました。(11月9日) 

TPPについては2年前のブログでも触れてます。この時は国対国の戦いだと思ってたんですよね。でもそうではないということがだんだんわかってきました。

TPPで戦うのは「誰?」
 

バーニー・サンダースがアメリカ上院で行った、TPP反対演説 です。

バーニー・サンダース「TPPに反対する四つの理由」

 

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酒田の新旧建築物を訪ねて

土門拳記念館。学生時代に雑誌で見て、憧れだった建築。それから33年が過ぎ、先週末ようやく訪れることが出来ました。

しかし、月日の経過は残酷なものではありました。確かにいい建物ではあるんですが、自分自身も変わったし、期待が大き過ぎたのか、時代の変化のせいなのか、その時ほどの感動はありませんでした。

全体の構成もプロポーションもディテールもよく考えられているのですが、あまりに綺麗すぎて、土門拳の写真が持つ生々しさとは合わないような気がしたのです。もっと、泥臭い建築の方が良かったのかもしれません。

その後、あまり期待せずに立ち寄った山居倉庫の方が興味深かったです。明治時代の建物ですが、現役で米倉庫として使われています。内部には庄内米歴史資料館もあります。実用性がダイレクトに形に現れており、建物に生命力を感じました。こちらの方が自分的には好みです。

また、内部の展示を見て、日本人とお米の関わりの深さを再認識しました。言うまでもなく、お米は日本人の主食。庄内平野は米どころ。実は、3年ぐらい前から糖質制限を始め、お米は大幅に減らしているんです。別に日本の伝統に背を向けようっていうんじゃないんですが、自分自身の伝統に対する捉え方が変わってきたことは事実なんです。伝統って単なる既成事実なのか?それとも動かすことの出来ない土台なのか?食事もそうですが、例の省エネ法の問題もあり、建築に関しても大きく揺らいでいると思います。

人間の歩んできた道のりの意味って何?それが、正しいとか正しくないとかの基準はどこにあるのか?大それた問題について、建物や展示を前にしばし考えこんでしまいましたが、もちろん、神は降りて来ませんでした(笑)。

 

土門拳記念館のアプローチと全景

 

池に張りだすように建てられている。

 

水が流れる中庭にはイサムノグチの彫刻

 

割肌の荒々しい石はイサムノグチの彫刻に合っている。

 

内部から中庭を見る。

 

切妻の建物が11棟並ぶ山居倉庫

 

大きく張り出した庇

 

反対側はケヤキの並木道。海からの風よけになっている。

 

軒が接する部分

 

船着場

 

明治時代の建物の復元模型。切妻部分は今も変わらず残っている。

 

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