整体師の独り言  ウエダ心理整体塾のブログ

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夢想に生きる人々

2017-05-16 11:22:14 | 心の技法
私の身近には、武士の時代はとうの昔に終わつているのに武術の稽古に執心したり、プロの整体師や心理療法家になるつもりもなければ、誰からもそれの依頼もないのに、学習、研究に執心している人がいる。

そこには本人なりに得るものがあるのかもしれないし、楽しいのかもしれない。

しかし普通、現実的に、つまり第三者からのなんらかの評価がなければ、そして収益につながるものでなければ、大概は4~5年で現実が見えてきて、見通しが見えてこなければそこでその行為はやめるものだ。

事業や商売はもっと判断が早い。半年から1年で見通しが見えてこなければそこで手を引く。

それは意志が弱いわけでも計画性がないわけでもなく、むしろ計画性があるからこその、当然な判断と言へる。

あるいはその趣味が、幸ひして第三者からの評価が得られ収益が得られたとして、一時売れることはあつても5年以上、10年を超えて売れ続けるのは難しい。

男と女の関係においても、結婚といふ結実に至らなければ、大概は4~5年で関係は終わる。

私においても、能楽を習ふことは4年で終わつた。



だから大概の行為や関係は、現実的なメリットがなければ続くものではないのだ。

それなのに、そこに何のメリットもないのに5年を超えて10年以上もその行為を続けるといふのは、何故なのだらう。

それはもはや、意志の力とは言へない感じがする。意志の力といふのは現実的メリットに支えられているから。

昭和の時代の著名な画家、中川一政の語録にこんな言葉がある。

「私が絵を描き続けているのは私の意志ではない。何かに描かされているのだ。だから何十年も、売れても売れなくとも描き続けてこられたのだ。自分の意志で描いていたのであればとうに辞めている。」


私の場合も友人の場合も、教祖や世界教師を夢想していたことがモチベーションとなつていた。

他人には理解出来ないかもしれないが、教祖を夢想していたから厳しい現実を生き抜いてこられた感がある。


そこに夢想があると、現実的メリットを超えてその行為は続くやうだ。

人と人をつなぎとめるものも、現実的メリットがないとすれば、そこには何らかの夢想の共有があるのだらう。




あなたを動かすものは、あなたにそうさせるものは、誰か、何か?

そこに目を向けてみやう。

一つのコツは、自分の背後、1m位離れた、やや自分よりも上のあたり。そこに人の気配を感じる。

そこにいる人は、自分に対して何を語りかけているのか。


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1 コメント

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夢想=ドリーミング?! (風)
2017-05-16 21:33:11
欧米風の自己啓発、成功法則とかが
ほとんどの人に奏功しないのは
本人の夢想に結びつかないからなのでは…
と思ったりします。

自分を動かし導く夢想の「漠たる一点」を
捉へ難くともなんとか内省内観していく事が
案外生活や心身の健康にとって
有意義なのかもしれませんね。

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