声優のミスマッチは、つらいものがある

 最近BSジャパンで毎週金曜日に007特集がOAされている。

 以前も記したように2時間枠に収めるのためにカットされた部分が
多くオリジナルを見慣れた我々には違和感はあるものの、あらすじを
損ねない程度なので許容範囲ではあるし吹き替え版ながらロジャー・
ムーア版では故・広川太一郎を起用するなど亡くなった声優の声を
使っているのだ。

 基本的にキャラの声はルパン三世のように山田康雄から栗田貫一に
担当する声優が亡くなったりして交代すると違和感があるものだから、
BSジャパンの007シリーズのように以前収録した吹き替えをそのまま
やってくれるとありがたい。

 ところが先日ダイヤモンドは永遠にでショーン・コネリーの声が若山
弦蔵ではなく内海賢二になっていたので驚いた。

 基本的に内海賢二は007シリーズではロシアより愛を込めてのロ
バート・ショーのような敵役の声を担当しているので、まさか007の
声を演じるとは思わなかったし凄い違和感があった。

 違和感といえば40年近く前にブルース・リーの声を柴俊夫や富山
敬が担当していた中で、TV朝日がOAした怒りの鉄拳では何と中尾
彬が担当したのには唖然としたものだ。

 ブルース・リーの声は甲高い方のにドスの利いた中尾彬の声では
全く正反対なのでTV朝日のスタッフのセンスを疑ったのだが、考
えてみると燃えよドラゴン以外はリーの声を別の人間が声を当てて
いるので香港版の声優の声がドスの利いた声だったのだろう。

 ちなみに83年にスターウォーズのEP4が最初にTV放映された
時はルーク・スカイウォーカーが渡辺徹でレイア姫が大場久美子、
ハン・ソロに至っては松崎しげるというトンでもな吹き替えをして
いた。

 その後ルーク・スカイウォーカーを水島裕がレイア姫を島本須美、
ハン・ソロを村井国夫という‘まとも’な声優が担当してホッとした
ものだったが声優の声質が違うのは興ざめするものだ。

 その点21世紀版ウルトラでザラブ星人の声を青野武、メフィラス
星人の声を加藤精三といったオリジナル版の声優が演じてくれたのは
本当にありがたかったものだ。

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