勝てる投手の方が防御率のいい投手より ありがたい

ホークス、“変わらぬ工藤流”こそ強さの証 史上最多貯金18で交流戦へ突入

  今年のプロ野球も明日からセ・パ交流戦が始まるのだが交流戦前の
パ・リーグでは3連覇を目指すホークスが31勝13敗4分の+18と、
2位の
マリーンズに6ゲーム差を付けてトップに立っている。

 好調の原因として投打のバランスがいいという事が挙げられるが、
昨シーズンまで盤石だったリリーフ陣がクローザ―のデニス・サファ
テ以外が不安定という弱点を補うかのように先発投手陣の安定感が
目立つ。

 武田翔太、和田毅、リック・バンデンハークが6勝1敗で千賀滉大が
4勝、東浜巨が3勝というように先発投手が31勝中25勝を上げているの
だから凄い。

 面白いのが防御率を見るとホークスのトップは武田翔太の2,82とパ
で4位、全体では13位になるわけで菅野智之の0,56に遠く及ばない。

 他ではパの5位タイで千賀の2,84、和田は3,12の7位だし先日連勝記
録が止まったバンデンハークに至っては連勝が止まったファイターズ
戦がたたり3,39で12位となっている。

 日本の野球界では相手をねじ伏せる投手というのをありがたがる
ので武田や和田らを見ると被弾率も多く今一つ凄みが感じられない
わけだから、彼らが6勝しているというのは意外に感じられるかも
しれないし‘打線の援護に恵まれた’という論調が根強く残って
いる。

 しかし野球というのは投手だけでは勝てないというのが当たり前
の理論だし、援護を受けられるというのも1つの能力ではないだろ
うか。

 以前も記したように打線というのは投手があまりにも凄過ぎると
投手に依存する反面、投手が弱いと援護してやらねばと奮起する傾
向が強く高校野球でも下級生投手がエースの時に活躍したチームが
翌年 思うように勝てなくなるというケースは枚挙にいとまがない。

 つまり武田や和田らは打たれるからこそ打線の援護に恵まれると
いうわけだろうし、99年にルーキーの上原浩治が被弾は多く完封は
少ないもののリズムのいい投球をして打線の援護に恵まれて最終的
に20勝したのを思い出す。

 防御率がよくて勝てるのが理想ではあるもののチームとしては
防御率がいいけど勝てない投手より、防御率が悪くても勝てる投
手が多い方がありがたいという事ではないか。

 いくら防御率がよくてもエースが勝てないとチームは浮上しない
のだから、そろそろマスコミも投手偏重記事から卒業するべきだろ
う。 
 


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 怪獣のみでシ... 英彦山の1人登... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。