ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
福岡国際マラソン・川内優輝のレースを見て、実業団ランナーは何を思う
川内、日本勢最高の3位=世界選手権代表に名乗り―福岡国際マラソン
来年ロンドンで行われる世界選手権の代表選考を兼ねた福岡国際
マラソンが今日行われ、川内優輝が2:09:11のタイムで3位に入り
世界陸上の代表権獲得に前進した。
11月に右足ふくらはぎを痛めただけでなく直前の2日の練習中に
左足首をねんざをするなど満身創痍の状態で、欠場やむなしという
コンディションの中でのレースだっただけに完走すら危ぶまれる中
でのレースだった。
スタートから先頭集団を走ると22㌔過ぎで4分台の記録を持つジェ
ームズ・クワインバイが棄権するなど波乱の雰囲気が流れる中、25㌔
あたりでは川内が先頭集団を引っ張るなど大会3連覇を狙うパトリッ
ク・マカウら相手に一歩も引かないレースを見せる。
その後メクラ・アベラが飛び出したのを集団で追っていたのだが
アベラのペースダウンに乗じたマカウとイエマネ・ツェガエに付い
て行けずに後退するものの、そこから諦めずに食らい付き脱落した
アベラを抜いて3位に順位を上げてそのままゴール。
レースの方は40㌔過ぎにスパートをかけたツェガエがマカウを
振り切って逃げ切ったのだが、嬉しい事に一般参加の園田隼が追い
上げて最終的に4位でゴール。
五輪や世界選手権などの代表選考レースといえば日本人1位に拘る
あまりタイムだけでなく、優勝争いすら度外視する醜悪極まりない
レースが多く心あるファン達をイライラさせていたのだが今回の川
内のレースは あくまで優勝を狙ってのレースでの3位だから大いに
価値がある。
日本で最もステイタスの高い福岡国際はそれゆえ海外の有力選手
達が出場するので有名なのだが、元日のニューイヤー駅伝に拘るの
か最近は参加選手が減っており今回も川内が欠場していたら名のあ
る選手を探すのが大変という何とも嘆かわしい状態に成り下がって
しまっていた。
折しもリオ五輪でも大方の期待を裏切らず大惨敗を喫した直後の
福岡国際だっただけに、川内らの活躍がなければ悲惨な大会になっ
ていただろう。
駅伝で結果を残す事に汲々としている実業団ランナー達には絶対
にできない見応えのある川内のレースだった。
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にできない見応えのある川内のレースだった。
を読んで、以前貴ブログで感動した文章を思い出しました。
http://blog.goo.ne.jp/ue-kj/e/5d7b1920998964d583eb33b1211ed960
>シドニーとアテネの金メダリストの高橋尚子と野口みずきは
駅伝に頻繁に出場していただろうか?
ほんとその通りだと思います。川内のような、大学といい社会人といい、駅伝とはあまり縁のない競技生活をしていた選手がこのような実績を上げていると、おもいっきりどうもなあです。川内がとてつもない天才ならともかく、そういうわけではたぶんない。
昔のようにアフリカ勢の参加が限定されている時代だったらまだしも、今の時代は駅伝の練習ではまったくマラソンに対応できないということが明らかなのだから、それは社会人も大学もそれに即した強化をしてほしいのですが、大学にも企業にも、駅伝は宣伝にとてもいい、ですかね。それも困ったものです。
もともと駅伝はマラソンの強化という事で始まったという経緯がありますが、正しく手段が目的に代わってしまった悪しき例ですよね。
だから川内以上の才能がマラソンに専念すればまだまだ捨てたものではないと思うのですけどね。
駅伝のエースはゴルフでいえば かつてのジャンボ尾崎や今の池田勇太でしょうか。