‘最後は人力で’はヒーロー番組の王道

 特撮作品で見かける定番パターンの中では基本的に侵略者の科学
力が地球側を遥かに凌駕しているというケースが多く、いかに地球
側がその差を埋めるかというのがテーマになる。

 日本で最初に作られた侵略モノが57年の地球防衛軍だが侵略者の
ミステリアンは地球が旧石器時代に既に核兵器を所持していたという
優れた連中で、円道祥之氏の空想防衛読本では上野動物園のサル山に
自衛隊が機甲師団を差し向けるようなものという比喩が大げさに聞こ
えないぐらい力の差があったわけだ。

 当然ながら当初は通常兵器で立ち向かった自衛隊は壊滅状態にな
るのだが終盤に世界各国の首脳が集結し、マーカライトファーブや
電子砲に空飛ぶ戦艦α号&β号などが開発され本拠地であるミステリ
アンドームを爆破してミステリアンは逃走するという形。

 ただし これらの超兵器のみでは地球側が勝てたわけでなく、佐原
健二演じる渥美譲治と平田昭彦演じる白石亮一が内部から破壊工作を
行なったからこそだ。

 白石博士は最初からミステリアンの科学に魅せられて要塞内にいた
のに対し、渥美は‘いくら科学が進んでいても所詮は人間だから最後
は1対1の戦いで’という決意で要塞内に侵入していくわけだ。

 最後は‘人間の力で’というのは定番パターンで宇宙戦艦ヤマト
でもガミラス側の宇宙機雷の除去や、マグネトロンウェーブを出す
宇宙要塞島破壊工作にドメル艦隊の重爆撃機から波動砲発射口に
撃ち込まれたドリルミサイルの除去なども全て人力で行なっている
という共通点がある。

 海外作品でも謎の円盤UFOで太陽風でレーダーが使用不能になっ
た月面基地を守るために隊員が基地の外に出て至近距離からバズーカ
砲で撃破したり、時間が止まってしまったSHADO本部を守るために
唯一動けるストレーカー総司令官が同じくバズーカ砲で迎撃するシー
ンなどが印象的だ。

 インデペンデンス・デイでも通信システムがダウンした時に頼りに
なるのはモールス通信だったように、アナログや人力こそが優れた科
学を持つ侵略者を撃退する最後の手段という事になるのだろう。

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