江利チエミファンのひとりごと

江利チエミという素晴らしい歌手がいた...ということ。
ただただそれを伝えたい...という趣旨のページです。

71) 江利チエミが果たした大きな役割 (はじめにリズムありき)

2005年07月08日 | 江利チエミ(初期記事・本編)
さ~みなさん ご陽気に!!...宴会で手拍子でアカペラで歌うなどということは、カラオケの浸透しだしたこの20年...なくなってしまった風景の一つでしょう。

さて、みなさん ドンパン節 どうお手拍子つけますか?
 ♪ドンドンパンパンドンパンパ...
日本伝統民謡式なら 手拍子の パン のタイミングは... 
 (文字の部分をパンのタイミングとしてください。パン=アクセントを置く部分と考えて下さい)

  ド○○○パ○○○ド○○○パ ですよね?!

でも チエミさんは...

 ○○ド○○○パ○○○パ○○  って ウラウチでリズムきざんでいる...と思います。

これは洋風アレンジだから...といったらそれまでですけど、元々のノリ...が戦前の生まれであっても多彩な音楽環境から「洋楽のノリ」が幼いときから染み付いていたからだということ。もうひとつ、江戸の粋な 小唄・端唄...って世界も影響したと思うのです。
けっこうこの小唄・端唄(俗曲)っていう チトンテトシャントンの世界も、これまたタメの「ウン」という呼吸で、ウラウチの部分が多い...と思うのです。

私のチエミさんの俗曲ナンバーでのお気に入りの1つに東雲節(しののめ節)があります。

 ♪なにをくよくよかわばたvやな~ぎvこがるるなんとしょ
民謡調・ジャパニーズ・トラディショナルに手拍子(アクセント)つけたら...
  な○○く○○○か○○○V○○○ぎ○○○○な...  となります。
 ウンってちょこっと「ためて」粋に.、
 ♪(V)こがるるなんとしょ~  とは歌えない...

 v○に○○○く○○○ば○○○な○○○ぎv○○○○な○...と
 ぎv の絶妙な間にアクセントは、ウラウチができないと歌えないって思います。

三亀松さん、市丸さんの この「ウン」の呼吸の絶妙さというのをチエミさんは子供の頃に洋楽の影響と同時に会得していたって思うのです。
民謡と俗曲は、リズムの取りかたや、「間」が似て非なるものと思います。

対して美空ひばりさんはこの裏うち...私は後年会得したと思っています。
その転機はテネシーワルツの前後にあったと思います。
ひばりさんの前にはじめて登場したライバル=江利チエミに他ならないと...

「りんご追分」
  ♪りんご~~~~のはなび~らがー も当初は、
(トン)○○ご○~○~○は○○○○が○ ...と歌っています。 (トン...は、タメ です。)

それが後年になると...
  り○○~○~○の○な○○○○ー で指鳴らしてリズム刻むスタイルに(アレンジの違いもありますが)変わっていきます。

ブギのひばりさんも...
  ♪かっぱおどりだブギウギ~...
デビュー当時は確実に表打ちでリズムを取っていると感じます。

人間は脈の ドックンドックン...っていうのを胎児から聞いてるわけですから、音楽は はじめにリズムありき...といえます。
でもそのリズムの取り方は国民性・環境で大きく左右されます...

昭和の暗い時代に生を受けたチエミさんは制約があった時代ではあったろうけれど、すばらしい音楽環境で育った...
そのルーツはもちろん洋楽でもあるけれど、小唄・端唄の間っていうもの...これも見事に自分のモノにしていたっていうのをレコードに針を落とすたびに感じます。

同い年のライバル・江利チエミの登場でひばりさんの歌唱法も変化をとげた...と思います。切磋琢磨...だったと。

この天性のものともいっていい リズム感 が、数々の民謡のナンバー、酒場にて等の演歌にも反映されて「独自の江利チエミの世界」を形成したと思います。
「バタくさい」江利チエミの世界。
 (若い人にバタくさい・・・はわからないでしょうね?! 笑)
チエミさんの前にも 池真理子さん 暁テル子さん 灰田勝彦さん...バタくさい素敵な歌手の皆さんがおられた。(笠置シヅ子さんは私には「表うち」に聞こえます。)
しかし、本格的なジャズ・ポップスを「日本語とのチャンポン」で歌うことに成功したのは江利チエミがルーツであると言っても過言ではないと思います。
この チャンポンの歌 が、日本人のリズムの取り方、歌い方、ノリ方に大きな大きな影響を与えたのです。
もし江利チエミが居なかったら...
歌謡曲の進歩は「大きく遅れていた」かも知れません。
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5 コメント

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洋楽と歌謡曲を繋いでくれた人 (でぶり)
2005-07-09 00:06:53
う--でぶさんが言われるように、笠置シヅ子の体内リズムは表打ちに違いない。

彼女が『東京ブギウギ』を歌う姿は、まさしくドッタン、バッタンのステップですもの。

> もし江利チエミが居なかったら...

> 歌謡曲の進歩は「大きく遅れていた」かも知れません。



ジャズポップスと歌謡曲の世界を繋いでくれた人が江利チエミさんなのではないでしょうか。

元々恥ずかしがり屋でリズムに乗り切れない日本人の感受性に少しずつ少しずつ

ジャズポップスのリズムを注入してくれたのだと思います。

御賛同感謝! (う--でぶ)
2005-07-09 09:27:36
ですよね----。

江利チエミ前、と江利チエミ後の歌謡界はまったく違ったものになったということを非常に強く感じます。



裏打ちのリズム感をしっかり持てノリノリに歌う... 

まさにナンシー梅木さんをして「日本にはああいったスタイルの歌手は居ない」と言わしめた江利チエミの登場はセンセーショナルなものだったのです。
江利チエミ以後 (う--でぶ)
2005-07-09 12:42:18
江利チエミ以後...

めた---っと歌う歌手以外は、日本語を変形させて歌ってしまうという形になってしまった気がします。



きれいな発音...は、ピーナッツさん、伊藤ゆかりさんや九重コメットさんとかですかね... タイプは全然違いますけど。



日本語の変形...弘田三枝子さんあたりにも(とくに40年代以降)そんな印象をうけます。森山加代子さんとか渡辺マリさんとか...



今陽子さんがピンキーでデビューした頃の口のあけ方、しっかりした発音はちょっとチエミさん風と感じたことがありましたが...



問題は、「チエミ」後では? (オランダの薔薇)
2005-07-09 12:42:20
>江利チエミ前、と江利チエミ後の歌謡界はまったく違ったものになったということを非常に強く感じます。



リズミカルに日本語を歌うという概念は、「江利チエミ」が創めたことに間違いないことは、私たちの認識として一致しているし、客観的にも正解でしょう。

しかし、ではこのような歌い方が後に本当に伝承されているか、そこが問題だと思います。



私は世代的に、山口百恵後期~中森明菜世代なのですが、彼女たちですら「江利チエミ」ほど日本語をリズミカルに歌えていないと思います。



確かに、J-POP時代になって、サウンド的には洋風化を遂げています。

しかし、日本語を綺麗にリズミカルに歌うということは、「江利チエミ一代」で終わってしまったのかもしれません。



私の母親は、昔「酒場にて」を聴いて、「チエミも普通の歌手になっちゃったね」と寂しそうに言っていました。

ある意味、母のこのような素直な感想は、江利チエミの歌い方が日本についに根付かなかったことを指摘しているように、私には思えます。
オランダの薔薇さま江 (う--でぶ)
2005-07-10 08:12:02
「チエミ後」のカキコをみてレスで「江利チエミ以後」を書いたのですが... タイムスリップ??何故か2秒前に書き込んだようになってしまいました。 (?_?)

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