ゆ~たん音楽堂

ドキドキ&ハートフルな音楽と仲間を探して
東奔西走!
音楽ディレクター ゆ~たんの日常。

インターン生 Y.Mの日記(その3)

2016年09月02日 05時50分13秒 | Daily Life
今日はインターン3日目。

午前は、事務所にて、
オルゴールとビジネスについての話し合いを見学させて頂きました。

話し合いは、とあるオルゴール館と提携し、
新しいオルゴールサウンドをより多くの人に広めていこうという内容でした。

ビジネスを立ち上げるという大きなテーマの話し合いに立ち会うことは、
またと無い機会ですので、とても貴重な体験でした。

話題はまず、キャッチコピーについて。

最初に、あるキイワードが提出されました。

音楽の世界ではあまり聞かない言葉でしたが、
体に良い音を連想させる魅力的な言葉でした。

他には、このオルゴール館のオルゴールは現存最古ということでしたので、
その言葉を入れたらどうかという案や、
ゆるキャラを起用する案なども挙がりました。

キャッチコピーは人を惹きつけるものでなければなりません。
ビジネスを考える時は、多くの人が魅力を感じるものは何か、
考えることが必要なのだな、と思いました。

話題は音のことに移りました。

調律には、古典調律というものがあるのだそうです。
私は初めて知りました。
うなりや、ゆがみ、ひずみが特徴なのだそうです。

円盤オルゴールにこの調律が使われていますが、
平均律と全く異なるため、聴く人の好みは分かれるようです。

いずれにせよ、平均律では出せない音があるわけで、
「昔のオルゴールらしい」音なのかな、と私はイメージしました。

いつかぜひ聴いてみたいです。

他にも、興味深いお話がありました。
音が人にもたらす良い効果についてです。

障害を持っている方にとって、「曲としての音」ではなく、
「音そのもの」が癒しになることがあるようです。

曲は、音がある意味具体化されたもので、おしつけに近いものがあります。
気に入った曲でなければ、それは雑音となってしまいます。

ですが、曲として具体化されない、音そのものが、
障害を持っている方にとっては良い効果をもたらすことがあるというお話でした。

もし本当なら、音を聴くだけの場合と、自分で音を鳴らして聴く場合では、
効果に違いはあるのでしょうか。
少し気になるところです。

ビジネスとしてオルゴールの音を人々の耳に届けるまで、
話し合わなければならないことはまだまだたくさんありそうでした。

ビジネスを立ち上げるには、何から何まで考えなくてはなりません。
本当に大変なことだということが分かりました。

午後は、スタジオにて、教育芸術社の「ONTA」に収録される楽曲の、
ピアノ伴奏の録音を見学させて頂きました。

伴奏はテンポを流しながら、正確な速さで演奏され、
録り終えた後はコンピューターで細かく編集されました。

音一つ見逃さず、ここの音をもう少し弱く、ここの頭の拍をもう少し揃える、
などの指示が飛んでおり、本当に耳が良くなければできないと思いました。

音源を完成させるまでに、ここまで細かい作業が行われていることを知りました。

同時に、音楽の奥深さも改めて感じられたような気がします。

私もピアノ伴奏をよくするので、
これからは更に細かいことまで気を使い、
より良い伴奏をしたいと思いました。


今日もプロの方々の仕事の様子を見ることができ、
刺激をたくさん受けました。

私もこんな風に仕事に向き合うことのできる女性になれたらいいな、
と常々感じます。

残りのインターンも楽しみです。

インターン生 K.Wの日記(その2)

2016年09月02日 05時46分30秒 | Daily Life
インターンシップ二日目。

初日と比べてあまり緊張せず事務所に向かいました。
事務所に着いて、まずは掃除から始まり、
その後すぐに音職ドットコムのミーティングに参加しました。

話のテーマはオルゴールについてでした。
オルゴールと聞くと優しい、素朴な音色を思い浮かべる人が多いと思います。
しかし、私たちの馴染みのあるシリンダー・オルゴールではなく、
円盤式オルゴールについて話し合われていました。

円盤式オルゴールの見た目は大きく豪華で
一目ではオルゴールとは分かりません。

また出せる音域が広く、音の厚みもありました。
ミーティングの中では、平均律やミーントーンなど専門用語が多く、
話についていくのが大変でした。

ミーティング後半では、私たち学生も少し参加し、
とても貴重な体験をさせていただきました。

若い女性層をターゲットとしていたため
私たちの意見が少しでも力になれれば幸いです。

午後は神谷町へ移動し、
株式会社フリーキックのレコーディングスタジオで
レコーディングを見学させていただきました。

今回は教育芸術社さんから出版される
合唱曲の伴奏のレコーディングでした。

レコーディングはメトロノームを使い、
正確なテンポをキープしたままの演奏でしたが、
そんな中でも豊かな表現力に感動しました。

流れは、一度一曲全て演奏し、その後チェックをします。
チェックをしていて驚いたのはその作業の速さです。

ピアニストの意見を取り入れ、
小さなミスや音のズレを一度聴いただけで指摘していきます。

エンジニアの方々も言われた小節の部分をすぐに再生し、
指摘された部分はその場ですぐ修正するなど、
その作業の速さにレコーディングをスムーズに運べる理由が分かりました。

チェックをしていて思ったことは
ピアニストの意見を何度も聞き、取り入れていることです。

私のイメージではディレクターが独断で進めていくのかと思いましたが、
調整も部分的にし、場合によってはその小節だけ録音したりと
ピアニストの良さを失わないような工夫がされていました。

インターンシップ初日でも思いましたが、ここでも一切の妥協はありません。

反対にここまでこだわるのか!と言わんばかりの仕事ぶりに感激し、
この姿を音楽業界に憧れている中高生に見せたいな、と思いました。

また、これらの作品や演奏を通じて自分もやりたいな、
と思ってくれる子供が増えてくれたら嬉しいです。

三日目も積極的に充実したインターンシップになるよう頑張りたいと思います。