若葉と青葉と紅葉と・・・

少年時代の友達と楽しかった遊び。青春時代の苦い思い出。社会人になっての挫折。現代のどん底からはいあがる波乱万丈物語です。

若葉と青葉と紅葉と・・・

2017-06-15 10:11:28 | 日記
第二話【桜のない校門】


『いっちゃたなぁ~』
『いゃぁ~気疲れしたよ』と布川が言った。
『初デートだからな』
『お前はよ』
『俺もだよ』
『次は、歩かないで済むように、映画館か美術館にしようぜぇ』
『そうだな』

『聖子 布川さんどうだった』
『鈍臭い 人』
『付き合えそう 』
『止めるわぁ』
『そう 』
『明子の方はどうぉ 』
『中さんとは気が合うみたい』
『それなら 付き合うの』
『そうしようと思っている』
『やはり 痩せている人の方がいいよね』
『体育系だから、キビキビしているしね』
『布川さんは太っているから、汗が噴き出していたわ』
『もしかしたら かなり、酷な事させたわね』
『でも、本人が好きで歩いたんだから、いいんじゃない』
『美術館か映画にした方が良かったかもしれないわね』
『それでは、本当の姿が判らないから、それでよかったのよ』
『そうかもしれないわね』
『でも、初デートこんなものなのかしら 』
『どうだろうねぇ~』

『来たな 乗るか』
『中 どうだった 』
『良かったよ 』
『付き合えそうかい』
『うん 布川は 』
『手応え十分だよ』
『自信満々じゃねぇか』
『俺も話が合っていたから大丈夫だと思う』
『と、言うことは 付き合うと言う事か』
『そうだな 』
『俺は ナンパに失敗したことがないからな』
『ホントかよ 』
『今度 後をつけていくからな』
『いいよ。俺は持てるからな』
『自惚れが強いと、後で泣くぞ』
『それは、お前の方だよ』
『可愛すぎるから、そうかもしれないなぁ』
『そうだよなぁ おそらく、付き合っている男がいるよ』
『俺もそう思う』
『じゃ 撃沈だな 』
『覚悟は出来ているよ』
『冗談はともかくとして、これから、付き合うとなると金が掛かるぞ』
『そうだなぁ~』
『俺は、ダービーニュースのアルバイトをしているから、金の方は大丈夫だけど』
『そうだったな』
『お前は、親のすねをかじっているんだろう』
『そうだけど 』
『デートするにも、今日みたく歩いているわけには行かないよ』
『そうだよなぁ~ アルバイトでもするかなぁ~』
『布川の体型で出来るバイトあるかなぁ』
『オレも お前のバイトに混ぜてくれよ』
『新聞配りだよ』
『知っているよ』
『風呂敷担いで駅の売店に持っていくんだぞ』
『そのくらい出来るよ』
『女子校生に見られたら恥ずかしいよ』
『なに 顔がいいから、嫌われないよ』
『背負っているところが、違うよ』
ウァハハ八八ノヽノヽノヽノ \
『それに、すぐに股ずれ起こすから無理だよ』
『それでも やってみないと判らないよ』
『それに ペッタンコな学帽被って、風呂敷を担いでいたら、貧乏大黒にしか見えないよ』
『言いたい事を言うじゃねぇかぁ』
『本当のことだから、しょぅがないじゃねぇ』
『取り敢えず、ビル掃除のアルバイトでもするかな』
『ビル掃除は、階段を上り下がりするんだろう』
『そうだよ』
『その体型で続けられると思うかい』
『そうかもしれないなぁ』
『己を知るという事は、周りの人を幸せにするんだよ』
『うぅん 』
『何か 俺にできるバイトないかなぁ~』
『ないな』
『決めつけんなよ 』
『どうも お前とは気が合わないなぁ~』
『オレも そう思うよ』
『無駄なことはしない方がいいって事だよ』
『それで、確実に付き合えるのかよ』
『大丈夫だよ 』
『お前は 』
『嫌がってはいなかったなぁ』
『社交辞令みたいなもんかも知れないよ』
『それは有るな』
『失敗したら、次の女を紹介するよ』
『その時は、お願いします』
・・・ニャハハハハハハ!!!!・・・

☎♪゚+.o.+゚♪゚+.o.+゚♪
“もしもし”
『はい 黒川です』と母親が出た。
『僕 布川と言いますが、明子さんはご在宅ですか』
『いますよ。お待ちくださいね』
『はい 』
“もし もし”
『布川です』
『こんにちは』
『忙しいですか 』
『いいえ』
『勉強をしていたんですか 』
『はい』
『それじゃ、長電話はできませんね』
『そうですね』
『今週の日曜日、お会いできますか 』
『誠に申し訳御座いませんが お付き合いすることが出来ません』
『えぇっ~』
『ごめんなさい』
『そうですかぁ』
『本当に ご免なさいねぇ』
『分かりました』
『さようなら 』
『ちっくしょぅ~ クッソ女めぇ。頭来たぜぇ――
中の方もダメだったかもしれないな。電話してみるか 』

“もしもし”
『はい 中です』とかぁちゃんが出た。
『キミオさんいますか 』
『いますよ』
『お願いします』
『チョット待ってねぇ』
『はい』
『ミキオ 電話だよ』
『誰から 』
『学校の友達みたい』
『そう 』
“もし もし~”
『オレ』
『なんだ』
『俺よぉ 黒川さんに振られたよ』
・・・ニャハハハハハハ!!!!・・・
『笑い事じゃないよ』
『やはりダメだったか』
『お前の方はどうだったよ 』
『俺の方は バッチリだよ 』
『そうかぁ~』
『お前より、俺の方が持てると思っていたから、シックだよ』
『それで 俺を呼んだのかよ』
『お前が1番とろそうだからな』
『そこまで準備して振られたら世話ねぇな』
『やはり 藤吉にすれば良かったよ』
『布川は 一気に少年ならオヤジになったからな』
『お前だって 化石みたいな艶のない顔じゃねぇか』
『なんだかんだ言って 振られたんだから、負け犬の遠吠えにしか聞こえないよ』
『ただ お前に負けたくないし、負けると思っていなかったからなぁ』
『俺と 張り合っているつもりだったのかよ』
『あたりめぇだよ』
『けぇ ふたけんな 』
・・・ニャハハハハハハ!!!!・・・
『それで 電話したのかよ』
『いや 』
『じゃ してみろよ』
『こちらからしなくても、用があれば、桐野さんから連絡が来るよ』
『お前の方が自惚れているんじゃねぇの』
『来なければ、来ないでいいからなぁ』
『それに バンドの話をしたら、聞きに来たいと言っていたから、本気なら来るよ』
『そうかよ』
『じゃなぁ』
『そのうち お前に似合いよそぅな いい子が来るよ』
『おめぇ~には慰められたくないよ』
『まぁ がんばれやぁ』
『あばよ――』
“ガッチャン~”
“もしもし”
『はい 中です 』
『桐野と申しますが、キミオさんは、ご在宅ですか 』
『少々お待ちくださいねぇ』
『はい 』
『キミオ 桐野さんから電話だよ』
『うん 』
“もしもし”
『こんにちは』
『今 何をしていたのですか 』
『今度 演奏する曲のレコードを聴いていたんですよ』
『何をやるのですか 』
『プライドメアリーですよ』
『英語で歌うのですか 』
『そうです』
『英語は得意なのですか 』
『レコードを丸暗記するだけですよ』
『へぇ~ 』
『念のため アルファベットにカナを付って覚える事もありますよ』
・・・なるほどねぇ~・・・
『それで、コードを聞き取って演奏するんですよ』
『楽譜は見ないのですか』
『楽譜より、直接歌詞にコードを書いた方がわかりやすいんですよ』
『それで 何時練習をするんですか 』
『毎週日曜日ですね』
『聴きに行っていいですか 』
『いいですよ』
『それなら 今週の日曜日はどうですか 』
『いいですよ』
『何時に行けばいいですか 』
『そうですね 』
『11時は どうですか 』
『それなら大丈夫ですよ』
『時間前には 新小岩駅の改札口で待っていますよ』
『わかりました』
『それと 北口を南口がありますから、南口に出てください』
『はい 』
『そこの、出口で11時に待っています』
『分かりました』
『それで 何人で来ます 』
『1人で行きます』
『分かりました』
『失礼します』 
『よろしくです 』
“ガッチャリイ”と静かに電話を切った。
日曜日に10時から広瀬の家でエレキバンドの練習を始めた。
6畳と4畳半の襖を取り払い、ドラムを後ろの北側の角に、アンプを壁際に並べた。
『アンプ 暖まった 』と私が聞いた。
『OK 』と広瀬がアイズを送った。
『よし 音合わせをするか』
『どれに 合わせる 』と池田が聞いた。
『リードギターに合わせよう』と私が言った。
“ボンボンボン”
――OK――
“ビンビンビン”
・・・OK・・・
“キンキンキン”
OK!
『何から始める』山口が聞いた。
『俺 歌詞を覚えたから、ストップ・ザ・ミュージックからやろうよ』と広瀬が言った。
『じゃ そうするか』と私が決めた。
“カッカッカッ”
♦♫♦・*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。♦
『Stop the music ( )´0`』」o¶~~♪』
『ストップ 』
・・・what?・・・
『音の調整をして、何回かやってみよう』
『ベースを基準にしていくから、サイドギターは音を下げて』
『リードギターはどうする 』と広瀬が聞いた。
『アドリブは看板だから、自己主張してよ』
『ドラムはどうする 』と山口が聞いた。
『ギターが合うまで、リズムだけ取るよ』
『分かった 』 
『じゃ、もう1回行こうか』と広瀬が言った。
『チョット待って 』
“へぇ!?”
『彼女が聞きたいと言っているんだよな』
『お前 かの女 いたの 』
・・・ニャハハハハハハ!!!!・・・
『誰よ 』
『この前 布川の紹介で知り合ったんだよ』
“カッコイイ!!”
拍手!! ――\喝采!!
ウァハハ八八ノヽノヽノヽノ \
『今くるの 』と広瀬が言った。
『そうだよ~』
『何時に来るのよ』と池田が聞いた。
『11時に新小岩駅で待ち合わせをしているんだよ』
『それなら 急いだ方がいいよ』
『ここからなら、10分弱だから、今から出れば十分間に合うよ』
『もし 早めに来て、お前がいないと不安になるからさぁ』と山口が言った。
『ほんじゃ 駅まで迎えに行くから、休憩していて』
――OK――
『どんな娘かなぁ』
『中の事だから、大した娘じゃないよ』と池田が言った。
『ブスだったら追い返そうか』と山口が言った。
『それは、可愛そうだよ』と広瀬が言った。
『それならバンド組んで、初めての女性客だから、気合を入れてやろうぜぇ』と池田が言った。
『そうだなぁ』と全員賛成した。
『今度 』
『オレも、彼女、連れてくるかなぁ』と山口が言った。
『お前 かの女いるのかよ 』と池田が聞いた。
『いるよ』
『初耳だなぁ』
『俺は かの女が居ても、大ピラにしないからな』
『そうだよなぁ。油断していると、盗られるからな』と山口が言った。
『特に 金本は危ないからな』と広瀬が言った。
『あれは 国仲も悪いんだよ』と池田が言った。
『そうだなぁ~』
『週1回しかデートしないんだろ』
『そう』
『だから 女のマメな金本に盗られるんだよ』
『中も 国仲に似たところがあるから、長続きはしないかもしれないな』
『おそらく バンドに力を入れているから、間違いなく、そうなるなぁ』
『後は 女次第だよ』と池田が締め食った。
『それにしても どんな女かなぁ』と山口が言った。
『ブスが来ても笑うなよ』と広瀬が釘を刺した。
『我慢できそうもない時は、ギターを鳴らすよ』
『でも かの女が来ると、緊張するなぁ』と池田が言った。
『そうだなぁ』
『練習をしておくかぁ』と広瀬が言った。
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