若葉と青葉と紅葉と・・・

少年時代の友達と楽しかった遊び。青春時代の苦い思い出。社会人になっての挫折。現代のどん底からはいあがる波乱万丈物語です。

若葉と青葉と紅葉と・・・

2017-05-18 10:32:43 | 日記
第二話【桜のない校門】


昭和40年代(1965~)、高度成長期に入って来た頃だった。
地元の農業兼大地主や土地成金が田んぼを埋め立てて豪邸を建てだした。
建前で餅や金(5円・10円)を撒くので私たち貧乏人は拾いに行った。
午前中10頃から昼過ぎまで宴会を開き、午後2時頃から撒き始めた。
四隅に置いてある2段重ねの鏡餅は狙わず、殆どの人は前庭に集まった。
建て主や関係者が、お金と餅を屋根からばらまくのを待っていた。
景気のいい成金は、百円札の束を大空に向けてばら撒いた。
拾いに来るのは大人も子供も男女混合だった。
屋根の上から金・紅白もち・みかんをばら撒き始めた。
大胆な女性はスカートを広げて落ちて来るのを纏めて掻き込んでいた。
なので、しゃがみ込み下から見ると中のパンツが丸見えだった。
拾うのに夢中になり全員が入り乱れると、その中に痴漢が混じっていた。
『お金を拾っていたらスカートの中に手を入れて来た人がいた』
と近所の純子お姉さんなど怒っていた。
私もドサクサに紛れてスカートの上からケツを触っていた。
スカートの中に手を入れる程度胸がなく考えもしなかった。
怪獣映画が大人気の頃、映画館は観に来た客で溢れていた。
中で席に座って観ている客だけで無く、通路に立ち観している人で身動きが出来ないほど満館だった。
土日祭日に成ると館内の扉を開けて廊下から観ている人で溢れていていた。
身動き出来ない中、観ている女性は逃げ場がなかった。
女性も怪獣映画に熱中している為に、又、込み合っていたので故意に触られている事に気が付かなかった。
其の為に、左右後ろに立っている男は殆ど痴漢だった。
至る処から手が出て来て前後ろ関係なく触り放題だった。 

高校生の時は総武線で通学していた。
何時も学校に遅刻して来る同級生の佐久間竜児がいた。
身長は155cm、色は浅黒く小柄で細身で引き締まった体のスポーツマンタイプだった。
細面のシャープな顔はソバカスが多かったが凛々しく、眉が太く一重瞼で切れ長の目に高い鼻と整った唇に、白い歯の左には八重歯が光イケメンだった。
ナンパはせず痴漢一筋だったので変態竜児を呼ばれた。
『お前、何やっていだよ。又、遅刻かよ。今に、誠(担任の先公)に怒られるぞ』
『可愛い子いて、痴漢をしていたら乗り越してしまった』
『お前、よく捕まらないな』
『グループでいる女子生徒だと騒がれるから、何時も一人でいる大人しそうな女子生徒を狙うのよ』
――なるほどぉなぁ~. ――
と、納得してしまった。
修学旅行で夜行列車を乗り継ぎ九州に行った。
夜に成ると変態竜児の痴漢のやり方講義が始まった。
これから、痴漢デビューの参考の為にみんなで観ていた。
実演講習を受けていると余りにも素早く巧妙だった。
『満員電車で女生徒が立っていたら、後ろからスカートのポケットの中に手をネジ込み股間を押さえるんだよ。そうすると、女生徒動かなくなるんだよ』
『嫌がらないの?』
『恥ずかしいから声を出せないんだよ』
『空いて来たらバレルだろう』
『飯田橋までは混んでいるからやりたい放題さ』
『顔見られたらどうするの』
『大丈夫だよ。学校はわかっているから、女の子が降りたら反対方向に降りるから顔は見られることはないんだよ』
――なるほどぉ. ――
『プロの手口は違うな』と皆で感心した。
最後に障子の穴開けを見せて呉れる事になった。
旅館の障子に穴を開けると後で誠に怒られるので、トイレットペーパーを適当な長さに切った。
20cmほどの的を作り両端を二人で持ってぴんと張った。
『本当に破れるのかい』
『しっかり持っていてなぁ』
私と布川で持った。
狙いをつけて一気に突き破って見せた。
『スゲェ~』と驚くばかりだった。 
『亀頭 痛くないかい』
『こんなもん 大丈夫だよ』

学校の帰りに、新小岩駅近くで他校の女子高生の友達の純子ちゃんと華子ちゃんと行き付けの喫茶店に屯して騒いでいた。
毎日でも話題は尽きず、たわいのない話しで盛り上がっていた。
話の流れで、痴漢の話題が出た。
石川純子ちゃんと遠山華子ちゃんは、中学校は別だったが神田の女子高を受け合格した。
同じクラスになり帰りが同じ新小岩だったので仲よくなった。
身長は150Cmと同じ高さでショートカットの丸顔で性格も似ていた。
違いは、純子ちゃんは色が白く華子ちゃんは黒かった。
『この前、電車の座席に私達3人で座っていたら、中年のオヤジが乗って来たの。そして、私達の向かい側に座り新聞を広げて読み始めたと思ったら、下から私達に観える様に一物を出して見せていた』
驚き 余り、怖いので次の駅で降りたと言っていた。
『気持ち悪かったねぇ~』
『変質者は何をするか分からないかなぁ~』と尤もらしい事を言った。
『雨の日に通学の満員電車の中で体に硬い物が当たるので、自分の傘が当たっていると思い握り締めたら中年のオヤジの一物だったの』
『驚き気持ちが悪く成り、学校に着いてから石鹸で何度も手を洗ったのよ』
今でも思い出すと吐き気が出る程、気持ち悪そうな顔で話をしていた。 

就職した時は東西線で通勤していた。
この電車も痴漢が多く浦安駅で男女の客が降りるまで満員だった。
東西線が出来て浦安は一戸建てのマイホームタウンになっていた。
葛西駅は埋め立て方面から高層マンションが立ち並び出していた。
駅に停まり若い女性が降りようと人の流れに乗って出ていった。
後ろに付いていた50歳位の白髪交じりのエラの張ったシワだらけの青黒い顔をしたオヤジが後ろから何食わぬ顔で手を熊手の様にして女性のお尻を鷲掴みしていた。
何もなかったかのように真面目な顔で、車内に戻ってきた。
『相手に解らない様に痴漢をするのはそう遣るのか』と感心してオヤジの顔視てしまった。
たまに、事故などで電車が遅れていると、駅に入って来る電車は何時の10倍以上に満車だった。
『痴漢が出来る』と楽しくて心が“ウキウキ”してしまった。
『私は痴漢しません――』と何時も腕を組んで満員電車に乗りアピールしているが、そう言う人に限って下半身を女性に押し付けていた。
兎に角、女性は満員電車に乗ったら男は99%が痴漢で、残りの1%がオカマと思っていて間違い無い様な気がする。
其れから、私も営業の出る事に成り、会社の車で通勤するようになった。
おかげで通気通学の電車は痴漢が一人減り女性は喜んだと思っている。
つづく
ジャンル:
小説
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