■ 『日本十二支考 文化の時空を生きる』濱田 陽/中公叢書 を読み終えた。
内容を一言で言えば、十二支動物文化論。
巻末に示された主要参考文献リストはなんと20頁に及ぶ。子、丑、寅、卯、辰、巳・・・。古事記の神話から中世、近世の物語や民俗にでてくる十二支の各動物の紹介と文化論的論考。話題は時に現代にまで及ぶ。第2部では各動物について詳述しているが、興味深い内容だった。
それぞれの動物には実に多くの物語があることを再認識した。それは日本人が自然や動物と常に関わりながら暮らしてきたことの証左。
内容を十分理解できなくても、このような本を読むのも好い。