透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「古事記」

2012-02-13 | A 読書日記


「古事記」21世紀少年少女古典文学館 橋本治/講談社 

 昨日(12日)松本駅前の丸善で「古事記」に関する本を探しました。「古事記」上勉のさし絵がすばらしいです。

残念なことをひとつだけ挙げます。それは神様の名前がカタカナ表記なことです。例えば、高天原に最初に出現した天御中主(あめのみなかのぬし)は天の中央にいて天地を支配する至上の神というように、名前はそのまま御神得をあらわしているということですから、漢字表記をして欲しかったです。ただし漢字は読めませんからふりがな付で。ただでさえ名前を覚えるのが苦手なのに、カタカナの神様は無理です、覚えることができません。



私は雑誌「日本の神様」徳間書店を参照しながら読みました。中身が濃いです。

因幡の白うさぎ(稲羽の素兎)の物語、八俣の大蛇(おろち)退治の物語、海幸彦・山幸彦(海佐知昆古・山佐知昆古)の物語。小学校の低学年の時に読んだことのあるこれらの神話、遥か昔の記憶がよみがえってきます。そして古事記の神話の大きな流れの中にそれぞれの物語が位置づけられていきます。

**日本人の心と行動すべての原初の姿を見つけることができる。**と本のカバーにありますが、神様たちも嫉妬するし、悪さもするし、本当にその通りです。

日本の神話がこんなに面白いとは! 定価1400円(税別) 安い!


 


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
講談社もなかなかやるのう (shin)
2012-02-14 10:48:25
橋本治って、あの「桃尻娘」の、ですよね
こんな律儀な仕事もなさってたんだ
「古事記」近辺は、全くと言っていいほど未踏峰
この全25巻、すごく興味有ります
杉本苑子、吉村昭....いい連中ですね
返信する
shinさんへ (U1)
2012-02-14 22:06:27
コメントありがとうございます。
そうです、「桃尻娘」の橋本治です。
私も全巻揃えたくなりました。
村松友視の「東海道中膝栗毛」も面白そう。
監修は司馬遼太郎、田辺聖子、井上ひさしです。
ほんと、講談社もやりますね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。