透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー



第2章 火の見櫓を観察してみよう

2017-10-21 | A「火の見櫓っておもしろい」を本にしよう

 第2章 火の見櫓を観察してみよう

2-1 火の見櫓の見どころ

遠くのスカイツリーより近くの火の見櫓

凡そ世の中に存在するもの、それが自然のものであれ、人工のものであれ、人の趣味の対象になっていないものはありません。ありとあらゆるものに深く関心を寄せている人が必ずいるものです。ですから火の見櫓好きがいても何ら不思議ではありません。ただしその数となると、マニアの代表的な存在の鉄道マニアと比べればおそらく数桁少ないでしょう。鉄道マニアの数は100万人くらいと言われていますが、火の見櫓好きは5000人くらいでしょうか、もっと少ないかもしれません。私は数少ない火の見櫓好きのひとりです。


写真2-1-1 東京都武蔵野市の火の見櫓 

この火の見櫓はJR中央線の武蔵境駅から徒歩で10分くらいのところに立っています。


写真2-1-2 東京都千代田区神田小川町 神田消防署駿河台出張所と火の見櫓 撮影2012年8月 


写真2-1-3 神田消防署駿河台出張所の裏側と火の見櫓

火の見櫓の観察に意義があるとすれば

火の見櫓は次第に姿を消しつつあります。写真2-1-2、3の火の見櫓も神田消防署駿河台出張所とともに姿を消してしまいました。火の見櫓は絶滅危惧種です。遠くのスカイツリーより近くの火の見櫓、まずは地元のランドマークに注目したいと思います。

それぞれの地方を存続させるためにはその歴史や文化を知ることにより魅力を再発見することが必要です。火の見櫓に興味を抱き、観察することでもその端緒に就くことができるのではないか、と私は思っています。

火の見櫓観察は楽しい

火の見櫓に求められる機能は地上から高いところに半鐘を吊り下げることができ、そこに人が登ることができること、そして半鐘を叩くことができることです。きわめて単純なこの機能を実現する方法はいくらでも見つかります。機能が複雑であれば、それを実現する方法・デザインは限定的でしょう。火の見櫓のデザインが多種多様である理由、それは機能が単純だからです。デザインがそれぞれ違っているから火の見櫓観察は楽しいのです。

次節から火の見櫓を観察する際の着目点をその構成要素ごとに紹介しますが、自分なりの着目点から観察して楽しめばよいと思います。画家は花の色や形に美を感じ、それを絵で表現します。植物学者は例えば花の微細な構造や発色の仕組みを研究します。また、例えば城好きな人にも縄張り(配置計画)、天守、石垣、堀など、好みの対象がいくつがあるように、どんなものでも興味に応じた多様な見かたができます。火の見櫓も例外ではありません。
 

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 1-5 火の見櫓の歴史 | トップ | 2-2 火の見櫓のある風景 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

A「火の見櫓っておもしろい」を本にしよう」カテゴリの最新記事