透明タペストリー

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4章 火の見櫓あれこれ

2017-06-18 | A「火の見櫓っておもしろい」を本にしよう

4章 火の見櫓あれこれ

2010年の5月に大町市美麻で木造の火の見櫓と出合って火の見櫓に興味を覚え、これまでに数多くの火の見櫓を見てきました。本章ではそれらの中から印象的な火の見櫓を何基か紹介します。

4-1 左右非対称な踊り場付きのスレンダーな火の見櫓


写真4-1-1 立科町茂田井の火の見櫓

江戸時代にはひとつの村としてまとまっていた茂田井は、中山道の望月宿と芦田宿の間にある間宿(あいのしゅく)でした。現在茂田井は行政上、立科町と隣の佐久市に分かれていて、この火の見櫓は立科町茂田井にあります。

火の見櫓は周りの状況によって印象が変わります。この火の見櫓は見張り台までの高さが18メートル近くあり、総高は20メートルを超えていますが、木造の旧校舎と大きな蔵に挿まれるように立っていて背の高さが強調されています。

日本人は左右対称な形を好まないといいます。左右対称形で伝わった寺院の伽藍配置はいつの間にか左右非対称に変化していますし、中国の古い都・長安の左右対称の都市計画に倣ったといわれる平城京の構成も次第にくずれていきました。作家・松本清張は「遊古疑考」河出文庫で左右対称形の前方後円墳について、方形と円形を横から左右に見るべきだと、異論を唱えています。日本人は左右対称を好まないということからも頷ける説かもしれません。

私にもこのような遺伝子が組み込まれているのでしょうか、この左右非対称な踊り場付きのスレンダーな火の見櫓がとても魅力的で印象に残っています。

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