透明タペストリー

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国立駅舎の保存困難に

2006-06-21 | A あれこれ
今朝の産経新聞に「国立駅舎 保存困難に」という見出しの記事が載っていた。JR中央線の高架化工事に伴って駅舎が取り壊されるかもしれないということは以前から知っていた。駅舎の保存運動が起こっていたことも。

**市は、文化財として現駅舎を残すことを希望しているため、最終方法として、JR東日本からは曳き家の再考を提案されました。現在、曳き家について実現できるよう、関係者と協議しております。**国立市のHPにはまだこのように書かれているのだが・・・。

曳き屋に必要な補正予算が市議会で承認されなかった、と今朝の新聞は報じていた。 急勾配の赤い屋根と三角形の壁面、半円形をした大きな窓が特徴的なこの美しい駅舎が消えてしまう・・・。この駅を起点として3本の通りが放射状に延びている。その要の駅舎はこの街のシンボル、ランドマーク的な存在だと思うのだが。

国立市はしばらく前に高層マンションが景観を損なうとして、住民が訴訟を起こしたところ。景観や建築文化の保全にも関心を寄せる住民が多いのだろうが、なんとも残念な結果だ。

人が過去の記憶を失ってしまうこと、都市が過去の記憶を失ってしまうこと、どちらもとても悲しいことだと指摘する人も少なくないが、どうやら欧米に比べて後者を深刻なこととして受けとめることが社会的には少ない傾向のようだ。いとも簡単に都市の記憶を消し去ってしまう。

東京駅や奈良駅のように取り壊しを免れた駅舎もあるが・・・。 もはや、国立駅舎の保存は、サッカーで日本がブラジル戦に勝利するより難しいかもしれない。せめて、新しい駅舎には現在の国立駅舎の記憶を少しでも継承するような配慮をして欲しい。

○取り壊される前に写真を撮るつもり。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お初! (いるる2)
2006-06-22 17:52:41
やっとここへ来れました

写真もいっぱい載ってて見応えありますね~。

昨日本屋で昔の吉祥寺の写真集を眺めてきたばかり。引っ越してから1年、とはいえ「吉祥人」を名乗るにはまだまだ早いなと思いました

いるる2さんへ (U1)
2006-06-22 22:24:54
いるる2さん、こんばんは。

もう一年ですか、はやいですね。





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