R55指定の「おしゃれチャラ爺」のサイトへようこそ！
これは、自他ともに認めるチャラい爺さんである服好きな「チャラ爺」が、
俺は負けた（ほとんど負けてますが）！と、
思われる街で見かけたチャラい５５歳以上の男性の発見日記です。
日本のおっさんもこうして見るとなかなかおしゃれ。
たまたま短い旅行で出かけた軽井沢。そこで何気なく歩いていたら、いましたよ！
かっこいいワークスタイルのチャラ爺が。
ここに住んでいるらしく、奥さんは有名な画家らしい。
そして、だいたい服は近所の作業着屋さんで買うとか。
しかし、最近の作業着はおしゃれだね。彼のつなぎもなかなか決まっている。
良く言われるんだけど、チャラ爺は別にブランド大好きという訳ではない。
ただ、本物のブランド物っていうのは、それだけが持ってる偽物にはないパワーみたいな物を感じることがあるんだね。
そして、逆に値段は安くてもこういった遊び心のある大人のワークスタイルはマネしたいね。
犬もベージュでお揃いでかわいかったよ。
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チャラジーノ・ブック・スタンド by 冷布亭
第14回
丸谷 才一 「人間的なアルファベット」 講談社文庫
「A=ACTRESS女優」から「Z=ZIPPERジッパー」まで、AtoZの単語にまつわるさまざまな話を辞書風に仕立てた、極上のエッセー集です。
小説家、エッセイストであり、英文学者の丸谷さんの博覧強記ぶりは素晴らしく、ひとつの項目をベースに、古今東西の文献を「QUATATION=引用」し、「HYPERBOLE=誇張法」を駆使した飄々とした丸谷節が行き着く先は、必ず色っぽくて、ニンマリとさせれられるのです。
たとえば、その「HYPERBOLE=誇張法」では、旧約聖書の一言やシェークスピアの「マクベス」、李白の「白髪三千丈」を取り上げアカデミックに始まりますが、ラブレーの「ガルガンチュア物語」あたりから怪しい雰囲気が漂い始め、行き着くところは「浮世絵」「春画」「ウタマロ」です。今年3月には新しいローマ法王が就任しましたが、「VATICAN」では、「ヴァチカン宮殿には10万冊のポルノがある」から始まり、ロシアン・ルーレットならぬヴァチカン・ルーレットという避妊法？にページをさいています。
おしゃれにも造詣の深かった丸谷さん、「FASHION」という項目もしっかりあって、シャツやスーツについて書いています。ネクタイについて考えていたとき、男のアクセサリーの代表はネクタイにあらず、「あれ」こそとひらめいたものがあります。答えは、読んでのお愉しみに。
丸谷さんは昨年10月、87歳で永眠されました。本書が単行本で刊行されたのは2010年です。80歳を過ぎても忘れぬ、知的好奇心と色気とユーモア、丸谷さんも「立派なチャラ爺」だったのですね。
★○☆☆ ★☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆ ★ ☆ ☆☆☆☆
第二回チャラ飯
中勢似 内店 by AKEBEE
「人よんで熟成肉 meating だ！ 」
最近流行の熟成肉を食べにいってきた。熟成肉といえば、温度が高すぎても腐っちゃうし、低すぎても凍っちゃうし、、、でけっこう手間がかかるみたいだよね。 調べてみたら「熟成することによって肉の中の酵素が働いて繊維を壊して肉を柔らかくし、また乾燥させることによって重量が減り、その分旨みが濃厚になる」そうだ。 読むだけでおいしそう。
気長に丁寧においしくされた肉に期待むくむくだ！
で、丸の内線の茗荷谷から徒歩数分。すてきな桜並木ぞいにひっそりとあるのが「中勢似 内店」。 入ってびっくり。レストランはどこだ？ ただそこはとっても静かで清潔で簡素なお肉屋さん。ショーケースには美しいサシのはいった肉が、これまた非常にシンプルにずらりと美しく並べられる。 え？っていうかココ肉屋じゃん、、、？？？
と心の中でブツブツいいながら「レストランはどこですか？」と店の人に尋ねると、奥のストックルームとか厨房に行くようなシルバーの扉を案内された。
そして、一歩入ると！ そこはモダンでシンプルなインテリアのレストラン！グリルされた肉のよい香りがするぞ。猛暑にはぴったりの一品、「冬瓜ムースのゼリーよせ」をお通しをいただき、
まずはビールでのどを潤おしながら、どうやってオーダーしようか思案。コースもあるみたいだけれど、今回は「meating」ということで、熟成肉目的なので肉に集中することにした。
お隣のテーブルでオーダーしてる、見目鮮やかなキャロットラペをまねっこして，肉には欠かせないフレンチフライ。ケチャッパーの私がケチャップいらないくらいおいしいぞ！
そして、旬のグリル野菜を少々いただきながらいよいよ肉選びにとりかかる。肉はさきほどの入り口のショーケースまで戻り食べたい部位と量を選ぶ。そんで頼んだのがこれだ。いい感じに焼き上がりで、左からクリ、イチボ、ミスジ、ザブトン！どれも好きな部位ばっかり。それぞれ150～200ｇをミディアムレアからミディアムにグリルしてもらったよ。
さ、さっ ！ 肉、肉 ！とかぶりつこうとしたら、お店の方が「本日の牛でございます」となにやらペーパーをテーブルに。 『子牛登記』。 いいお肉のお店ではよくあるらしいですね・・・。出所がしっかりした牛ってことで。 神戸出身のすみれちゃんでした本日のうし子ちゃん。
名前を知って少しひるんだが、「おいしく食べてあげればいいんだよ」というチャラ爺さまの一言にすぐに気を取り直し、お肉にかぶりついた。 おいしい。塩をちょっとつけて頂いたけど、おいしすぎる。塩もいらないかも。お肉って甘いんだね。ほどよい噛み応えとやわらかさも最高。
ワイン進んじゃうし。ザブトンとか、ミスジとか、焼肉で食べるのとだいぶ違います。
お肉の味が凝縮されていて、ぜんぜん脂っぽくないし、でも味もしっかりしているし。
牛肉が身体に悪いっていう人、コレ食べて考え直したほうがいいかもよ。上質な熟成肉、新鮮なお野菜のシンプルなお料理、そしてワイン。 胃もたれ、ハラデブの原因となる炭水化物はNG。
これぞチャラ飯の基本なのだ！
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日本のおっさんもこうして見るとなかなかおしゃれ。
手ぬぐいの名店「高虎」のオヤジ登場。洒脱で気っぷのいい江戸の遊び人って感じでしょ？
今日は祭りの時のスタイルで、季節によって色や素材は変わるそう。
手ぬぐいも結び方の違いで、様々な雰囲気が出るね。
高虎の手ぬぐいは丈夫な木綿なので、使えば使うほど味が出るのもいいな。
手ぬぐいの他にも、ハンドメイドの温かさやかっこ良さが光るバッグなんかも置いてあるよ。
こういう江戸の情緒を残す名店は、本当に貴重だよね。
メイドインジャパン万歳！！
浜町 高虎
↓ ↓ ↓
http://www2.gol.com/users/ip0611031455/mainframeset.htm
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「みゆき族」って知ってる？ 男は崩したアイビールックでVANやJUNの紙袋を小脇にかかえて、女はロングスカートやチェックスカートでスカーフをアタマに巻いて何の目的もなく銀座のみゆき通りに集っていたんだね。昭和３９年とか40年くらいかな。いわば今のストリートファッションのハシリだったわけだ。この人は立派なその末裔。ポロシャツにジャケット、短パンはまさに典型的。これで毎週テニスに来てるんだから立派なもの。これからも続けてもらいたいね！
チャラジーノ・ブックスタンド by 冷布亭
第13回
リチャード.P.ファインマン著／大貫昌子訳
「ご冗談でしょう、ファインマンさん」岩波現代文庫
著者のファインマンさんは高名な物理学者で、1965年には朝永振一郎氏、シュインガー氏とともにノーベル物理学賞を受賞しています。第2次世界大戦中には、原爆開発のためにアメリカ中の科学者、技術者を総動員したあの「マンハッタン計画」にも参加し、ロスアラモス研究所では、オッペンハイマーやエンリコ・フェルミ、フォン・ノイマンと言った超大物たちと研究にいそしみました。
ファインマンさんは、子どものころから実験が大好き、古ラジオを直したり、盗難よけのベルを『発明』したり、そんな自分自身の来歴をユーモラスにつづったのが本書です。
いたずら好きというより、どこか天然なファインマンさん、彼はマサチューセッツ工科大学からプリンストン大学院に進学しますが、大学院の院長婦人のお茶会で、紅茶にレモンを入れるか、ミルクを入れるか尋ねられると、両方と答えて、院長婦人から、「ご冗談でしょう、ファインマンさん=Surely you’re joking Mr.Feynman!」と言われてしまうのです。
大学院時代に教授の指導のもと講義を開いたところ、アインシュタインほか天下の大頭脳たちが聴きに来たという話があるかと思えば、読唇術や睡眠術に熱中したりします。女の子をバーで引っかけ、ベッドまでお持ち帰りする方法も『実験』したりして、こんな大頭脳たちがうようよいたアメリカという国と戦争した日本は、負けるべくして負けたと、今さらながら思うのです。
もっともファインマンさんは物理学者ですから、文中にさまざまな理論や数式、学術的な話が出てきて、実は私にとってチンプンカンプンなところも多多ありました。本書は文庫版で上下巻、300ページを超える上巻を読み終えたところで、この文章を書いてます。
「下巻を読まないのか?」って? 「ご冗談でしょう、チャラ爺さん」。
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第12回
青山二郎「鎌倉文士骨董奇譚」 講談社文芸文庫
戦前、戦後にかけて当代きっての骨董の目利きと言われ、中原中也や白洲正子とも交流があったのが青山二郎です。若い頃から、小林秀雄、大岡昇平、永井龍男、河上徹太郎、宇野千代らが青山の元に集い、日本の美術や文化を語り合い彼ら彼女たちに影響を与えたから、「青山学院」とも呼ばれたそうです。
本書は、その「青山学院」の文士たちとの交遊録であり、北大路魯山人、勅使河原蒼風など芸術家たちの人物評であり、また青山自身の芸術観を著したエッセー集です。
『優れた画家が、美を描いた事はない。優れた詩人が、美を歌ったことはない。それは描くものではなく、歌い得るものでもない。美とは、それを観た者の発見である。創作である。』と、青山は書いています。一読、なるほどとも思いますが、実はなかなか難解な言葉ではないでしょうか。美をめぐる青山の文章は一見平易ですが、そこから真の意味は読者自らが”発見”しなくてはならないのです。
もっとも、表題作の「鎌倉文士骨董奇譚」をはじめとする交遊譚は豪快で、実に楽しいのです。「思い出の五十円－わが青春記」では酔っ払った小林秀雄はすぐ友人の頭を張り倒すし、「銀座酔漢図絵」では青山がある会社の嘱託になったものの毎晩のように教育と称して社員を連れ出し飲み歩くので、その借金が莫大なものになったと書いています。小林秀雄もその会社に関係していて社長から頼まれて、青山に「会社を辞めてくれ」と言う役を引き受けています。それでも、その後も友人関係は変わらず続いたというのは、この「青山学院」がいかに素敵な存在だったということでしょうか。
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実は今回は「男のアンチエイジング」をテーマに取材に行ったんだけど、いやはや。本当におしゃれな矢島さん。
もともとVANの人だっただけあって、チェックのシャツやプレッピーをミックスした好感度の高いワードローブは、アクがなく実にさらりとしていて、むしろ女性に指示されるのではないかと。
収納の仕方もタンスに入れるんじゃなくて、いつも見えるところにきれいにたたまれて置かれていて、インテリアチックなのだ。デザイナーだけあってゴヤールのバッグにも自分でプリントを施したりと、オリジナリティが光ってるね。
もう、60歳を超えているらしいけれど、肌もキメが細かくてツヤツヤ。聞いたらもう長く「クレーム ドゥ ラ メール」の愛用者なんだって。それは、高級クリームなのでマネできないけれど、この若々しい着こなしはマネしたいね。
http://www.delamer.co.jp/product/4128/12343/giftguide/Creme-de-la-Mer/index.tmpl
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田丸公美子「シモネッタのデカメロン―イタリア的恋愛のススメ」 文春文庫
著者はイタリア語の通訳。国際会議や企業間の取引などひっぱりだこの敏腕かつ美人聡明な熟女らしい。シモネッタとは彼女のあだ名なのですが、「下ネタ好き」がその名の由来。そもそも「これは女と見ればくどいてくるイタリア人に対する自衛策として身に付けたものである」と弁明していますが、本書はイタリア男のあっぱれなまでのアモーレぶりをこれでもかと暴露したエッセイ集です。
「イタリア人はしょっちょう『あのこと』 を考えていると言われる」と著者は書きますが、あのベルルスコーニ元首相も本書にいくつかの話題を提供しています。ベルルスコーニが首相時代のナポリサミットの晩さん会席上、「ナポリのロマンチックな夜に刺激されて盛りあがり、お国に帰って子供が生まれたことなんてことのないように十分お気をつけください」と挨拶し他国元首夫妻のひんしゅくを買ったり、欧州議会の会議で「今日は堅い話は抜きで女の話でもしましょう」と軽口をたたいたり、まさにカサノバの末裔ぶりを遺憾なく発揮しています。
著者も企業の経営者や弁護士、医師などのエスタブリッシュメントばかりでなく、タクシーやバスの運転手や、７０歳を過ぎた年金爺さんからもくどかれます。「あの手この手でくどきを振り切ってきた」のではありますが、イタリア男たちは「いくつになっても他人に対する好奇心を失わないし、自分のことを語る情熱も持ち続ける。かわいい女の子がいれば、足を止め褒める。そして後先のことは考えず、まずはくどいてみる。彼らは濃密な人生を生きるエネルギーの塊」の愛すべき存在なのです。
そういえば、某男性誌の街頭おしゃれスナップには、チャラいイタリア親父たちが男の色気をムンムンと放っています。やや濃すぎるきらいはあるにしても、確かにそのファッションセンスには参考にすべきところが多々あります。が、その目的はつまるところ女性にモテること。そうだったのか、『あのこと』 がチャラさの秘訣なのか、本書を読むとそんな意を強くするのです。
なお、この本を読んで「よーし」と思われたウタマロの末裔、日本男子の皆さま、「セクハラ、エロ親父」と呼ばれても、責任は一切当方にございません、あしからず。
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