霞ヶ浦のほとりで

徒然なるままに

藤川

2018-01-08 22:48:52 | 東海道五十三次 版画の旅
これは人物東海道シリーズの一つで、木賃宿に憩う人達の表情がとても豊かに描かれています。特に老婆の話し声が聞こえてくるようで「そうかえ、道に迷いなされて今着いたのかい。そりゃあお疲れだね。」なんて言っているようでいいなあと思います。
破れ障子に崩れた荒壁や筵敷きのような囲炉裏端で、これから雑魚寝するのでしょうが、あばら家の下でも旅の疲れを癒す一夜となることでしょう。
仲間入りしたい気持ちにさせる絵です。

自然のダイヤモンド

2018-01-08 00:09:51 | 自然観察
この時季、快晴の朝の散歩の楽しみの一つに、道端の枯草に降りた霜が昇ったばかりの眩しい太陽の光を屈折させて、キラキラと色のついた小さな光を見せてくれることである。
赤、青、緑、紫、金、銀とまるで無数の宝石の粒をばら蒔いたように、しかも歩くと次から次と変わって目に入ってくるのは、何とも言えぬ自然の美しさに包まれた実に贅沢な一時である。
写真に撮れないものかと試みたが、目に見えるものと全然違う。
雪国の信州にいた小さい頃、快晴の朝、新雪がキラキラと眩しく輝くのを見て、ただただ綺麗だなあと感動したことが思い出された。