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ブログでしけたたけしは何をどう伝えられるだろう

病気腎移植

2007年04月09日 02時27分48秒 | ドキュメント・ノンフィクション
っていう問題がニュースでやってた。

腎臓が悪くて人工透析で長年闘病生活している人が、腎臓の移植手術を望んでいるが腎臓の提供がものすご~く少ない!!!(脳死後の臓器の提供希望者が少ない事がこの日本における一番の理由か?この世の中には病気で苦しんでいて、健康な臓器を死ぬほど欲しがっている人がものすご~く沢山いるんだけど、普通の人は皆あんまりよく分かってないんだ~ちなみにオイラは脳死後の臓器提供希望者であ~る。みんなもってけ!)

そしてここからが問題、、、

四国のある所に万波誠という66歳の移植手術の名医がいた。と同時に腎臓が病気で何回も腎臓の移植手術をしている30歳の男性がいた。(一回目は母から、二回目は父から腎臓をもらった)しかし手術してもその男性の腎臓はすぐ病気になってしまい、移植しつづけなければ生きられないのだ。(腎臓が悪い人というのは人工透析を週に何回もして延命治療しなきゃならないし毎日が物凄く苦しいのだ。めまい、頭痛、吐き気、だるい、食欲がない、食事制限、もっと沢山いろいろな不調ゆえに、人工透析する人は第一級障害者である)この男性は移植手術しなければ何年も生きられない体だし、妻や子供二人の為に一年でも長生きしたい。だが健康な腎臓が回ってくるのは皆無に等しい。万波医師とはその男性が14歳で病気になってからの長い付き合いの間に実の親子以上に篤い信頼関係&友情関係が生まれていた(万ちゃん、ひろしと呼び合う仲であった)もちろん、万波医師は全ての患者に少しでも長く生きてもらいたいと思っているのだ。

「病気腎移植」とは、ある腎臓癌の患者が腎臓の摘出手術をした(腎臓は二つあるから一つとっても大丈夫)その癌のある腎臓は普通はただ捨てられる。でもその癌のある腎臓器から癌だけを取り除いて、

「癌のついていた腎臓でもいいから兎に角その腎臓を移植してくれよ!癌を取り除いたから大丈夫なんでしょ?え?どうなるかわからないって?いいよ!早くその腎臓を俺の体へ入れてください!」というような人へ移植してあげる事を「病気腎移植」という。(病気の腎臓を移植するからか)ちなみに健康体の腎臓の移植は「生体腎移植」という。

病気腎移植を行った結果、四国の30歳の男性は体力が衰えていたのか術後数日後に急性すい臓炎で亡くなってしまった。生体腎移植が叶わないから病気腎移植という思い切った本人の決断。そして完全は独断だった。その男性の両親には“その移植手術をする”という事を、手術を受けた男性=息子から、手術をした万波先生からは前もって伝えられていなかった。事後報告だった。



「病気腎移植」は日本では違法ではないが、認められていないし全国で推奨されていない。四国のある天才外科医・万波医師とその有志達だけが行ってきた事なのだ。このことを知った日本の医学会は猛反発だ。「許されない!あり得ない!法律で出来なくさせたる!」

でも万波医師66歳は「現代の赤ひげ」と呼ばれ、腎移植の神様らしいのだ。お金に全く興味がなく患者の命を一日でも延ばしてあげたいからそうしているのだ。そうでもしなければ長く生きれないのが腎臓病の患者なのだ。30歳の男性の父親は「万波先生には息子を長生きさせてくれて感謝しているが、病気腎移植をするなんて聞いていたら絶対反対していた。万波先生には不信感を抱いてます」と熱く語っていたがオイラは思った、、、

「息子が強く信頼した先生に対して失礼じゃん、、、息子が決めた事なんでしょ、そんな風に言ってたら死んだ息子が不本意だよ。親のあんた達が絶対反対するとわかっていたから息子も医師も前もって言わなかったんじゃないかい、息子さんはそれほど一秒でも長く生きたかったんでしょうが、、」って思った。




オイラの親父は宇都宮で今日も人工透析だ。

この日本には自分が死んだ後、臓器を人にあげるという価値観がないのだ。外国では普通の事なのに。



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2 コメント

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Unknown (同感です)
2007-04-09 11:03:08
「息子が強く信頼した先生に対して失礼じゃん、、、息子が決めた事なんでしょ、そんな風に言ってたら死んだ息子が不本意だよ。親のあんた達が絶対反対するとわかっていたから息子も医師も前もって言わなかったんじゃないかい、息子さんはそれほど一秒でも長く生きたかったんでしょうが、、」って思った。

息子の母親が途中でヒステリックに割り込んでき、「移植前にはどうして親に知らせなかったのか」と切れていた。 こんな母親はよく見かける。 どんなに誠心誠意やっても、思い込みの激しいヒステリックな母親、もしくは、祖父母が、登場すると、こっちは忙しいのに通常の何倍のの時間をとられる。かないません。 この母親も、主治医をマスコミを使って非難することを天国の自分の息子がどんな気持ちで眺めているのか考えたことがあるのだろうか。
Unknown (しけたたけし)
2007-04-23 04:33:19
Unknown さん
ありがとうございます。

医療に携わっている皆さん、
いつも本当にありがとうございます。


この国ではおそらく脳死の考え方や宗教観などでの死に対する価値観が
臓器移植を遅らせているんじゃないかって気がするんですよ。宗教はしがらみだらけですから。

加速度的に進歩し続ける科学工学や医療技術やら全ての技術に人間の精神が全くついていけてないと思うのは僕だけでしょうか。


僕の考えでは“世界中の人間は皆が家族なんだ”と世界中の人間が気づいた時に
また新しい幸せが始まる気がするんです。

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