徳ちゃん繁昌リポート

《あなたの笑顔が周りを幸せに、ひと言が一人一人を元気づける》

【世相一言】哀しいかな?ボンボン社長の末路

2013年12月10日 | 出張先々
創業者といわれる方々にお会いする度に文字通りの超人的なカリスマ性には驚かされています。類まれなる行動力が如何なる壁をもぶち壊しあらゆる困難や周囲を味方にしていくのです。彼らの強みは、経営の三要素(ヒト・モノ・カネ)を手に入れる苦労を知り尽くしていること、それに万一それらを失っても再び創り出すという情熱と能力を持っているということです。

それに対して食べる飯の心配もしたことのないボンボン、生まれた時からなに不自由もない二代目がカリスマ経営の組織を引き継ぐのは実に難しいと言わざるを得ません。そこそこの大学出て、一応2~3年外の飯喰ったあと創業の会社に入社する。1年も経たない内に課長昇進、JC等の世話役やりながら新車乗り回し出張と接待に明け暮れる毎日です。そのうち良縁が舞い込んでハッピーウェディング!部長職飛び越え役員待遇と面白いぐらいにトントン拍子の運びとなるのです。取り巻きもそんな息子を囃したて、有頂天になっているのは創業者一族だけなのですがね。
創業者もボンボン息子を跡取りに押して遂には二代目社長に就任、しかし営業は得意でも経営は真似ごと、ヒトの痛みも解からず従業員に頭ひとつ下げたこともない。自分のやり方でと意気込むけど誰も動かず、責任転嫁しても結果すら出ず業績は下がる一方、会社の内部留保や創業者の資産注ぎ込んでも赤字は止まらず、創業者の口利き融資で急場は繋ぐものの目先の策に溺れトドの詰まりは資金ショートで万事休すという具合です。

9割以上の中小企業が潰れていく中、いま正に血筋だけで事業継承した二代目企業が窮地に立たされています。冒険もせず攻めることも忘れて先代企業を守ることだけを考えている二代目、回りを全てイエスマンにして裸の大将で満足している二代目、二代目は決して悪くないのですが、哀しいかな?あなたの生まれ育った環境とそれを気付かせなかった周囲の体質がまずかったのでしょうね。

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