今日の1句

春灯の秘めごと零しつつ消ゆる　　　つゆ草

雪国の続きです。ランタン祭の会場はスキー場でした。春の雪が一面拡がる中、彼方の方から松明を持ったスキーの列が現れると歓声が上り、音楽をバックに雪を仄かに染めながらだんだん近づいて来る光景は、夢の如くでした。アッという間でしたが、美しさに目を奪われ、春の夜の夢物語が始まる如くで感心をしていると、一緒にランタンに寄せ書きをした70代の方が、昔自分もオリンピックのイベントとして滑った事があると言うのには尚更驚きました。他にもサプライズとして花火があがったり、おもてなしとして地酒と甘酒が振舞われたりなかなか楽しいイベントでした。残席1つしかない中申し込んだ甲斐があったという、雪国の旅の話です。